「爆買い」は中国よりベトナム?国別の消費額と消費ジャンル

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こんにちは。イロドリの福島(@maxafuku)です。
日本政府観光局(JNTO)が発表した速報値によると2015年1月の訪日外国人観光客数は前年比29.1%増の121万8千人だったそうです。
これは1月としては過去最高数値とのことで2月は春節の効果もあって更に増加するのではないでしょうか?

そして中国の方の “爆買い” が話題になっていた通り、訪日外国人観光客の消費は年々増えています。
2014年の年間消費額は2兆305億円というとてつもない金額です。
ではこの2兆円の中身はどうなのでしょうか?
どこの国の人たちがどれくらい使っているのでしょうか?
具体的に調べてみました。

訪日外国人観光客の旅行中の消費を各国別に調べてみた

こちらは2015年2月に日本政府観光局(JNTO)発表した資料。
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1人当たりの旅行支出額ではベトナムがトップ!

これは本当に意外な結果でした。
1人当たりの旅行支出額は237,814円でなんとベトナムがトップです。
「当然の1位だろうなー」と思っていた中国は231,753円で僅差の2位。

3位は227,827円でオーストラリアという結果になりました。

1人当たりの旅行支出額の平均は151,374円

昨年、日本に来た外国人旅行客の1人当たりの平均旅行支出額は151,374円
前年比で10.7%増えました。これは過去最高額です。

旅行消費額総額の4分の1が中国

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国別に旅行消費総額を見ると2兆305億円のうち前年の2倍以上の5,583億円となった中国が約4分の1に当たる27.5%でダントツのTOPです。
続いて台湾が17.5%に当たる3,544億円。韓国(2,090億円)、米国(1.475億円)と続きます。
伸び率では中国の102.4%に続いてタイが71.4%、マレーシア42%と非常に高い伸びを見せています。

やはり国別の旅行消費総額では1人当たりの消費額も高く、訪日客数も多い中国が圧倒的に1位です。

費目別では買い物代が全体の35.2%でトップ!

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費目別では第1位が買い物代で35.2%の7,142億円、続いて宿泊代が30%の6,093億円、飲食代が21.2%の4,307億円となっています。
2013年は宿泊代がTOPでしたが、2014年に買い物代が宿泊費を上回りました。

買い物の細かい内訳についてはこちらをどうぞ。

外国人観光客は日本で何を買っている?国別に調べてみた(前編)
イロドリの小林です。これまでに訪日者数上位16カ国の消費額に関する様々なデータをご紹介してきました。これらのデータを見ていると「外国人観光客」と一括りで考えてはいけないことが分かってきます。そこで今回は日本政府観光局(JNTO)から発表された2014年のデータを元に、「買い物」に焦点を当て、訪日者数上位16カ国が購入しているものの特徴を前後編に分けてご紹介したいと思います。小売店の方々はぜひ今回のデータを参考にしていただければと思います。お待たせしました!2015年版も公開いたしました。訪日者数16位〜9位の国々...
外国人観光客は日本で何を買っている?国別に調べてみた(後編)
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また、こちらでは買い物場所もまとめています。

家電量販店は中国がダントツ!外国人観光客の買い物場所とは
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まとめ

・訪日外国人観光の1人当たりの旅行支出額は237,814円でベトナムがトップ。
・中国は2位で1人あたり231,753円を支出。
・旅行消費額の総額では2兆305億円のうちの約4分の1を中国が占める。
・費目別では買い物代が35.2% 7,142億円で第1位。

ベトナムが1位というのは本当に意外でした。
詳細なデータを調べるとベトナムの方は個人旅行で来られている方が大きな消費をしているようなのでうまくその個人旅行客にリーチすることが出来ると面白いですね。

なお、後日この件について伺うために大阪在住のベトナム人のダオトォンミンチーさんにインタビューして来ました!

「ちなみにベトナムでは「ドラえもん」の名前が日本と違うんです」 - 日本在住ベトナム人ダオトォンミンチーさんインタビュー
イロドリの小林です。これまでに消費額が中国を抜いて1位であることなど、多くの謎を持つベトナム人観光客について紹介して来ました。しかし、データだけでは分からない部分が多いため、日本在住のベトナム人のダオトォンミンチーさんにインタビューし、ベトナム人観光客の謎に迫りたいと思います。現在ミンチーさんは大阪府堺市の永福株式会社で海外・インバウンド事業担当者として活動されています。ダオトォンミンチー日本への旅行や留学の経験を経て日本の魅力に惹かれ、現在は永福株式会社で日本とベトナム、そして世界を繋ぐビジ...

このようなデータを参考にしながら、どこの国からの集客に力を入れるべきか?
きちんと計画を立てて取り組むことをおすすめします。

また、2014年の訪日外国人数の上位16カ国についての様々なデータをこちらで紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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