初めまして、イロドリインターン生の西岡です!
ピンクのTシャツを着ているのが私です。
私はアメリカのフロリダ州にある大学に在籍しており、2015年の夏からアメリカで生活を送ってきました。現在は夏休みで日本に一時帰国しているため、イロドリの一インターン生として活動させてもらっています。
みなさんは国内旅行と海外旅行のどちらが好きですか?
「もちろん海外旅行! だって海外に行く方が刺激的で非日常感を味わえるから!」と答える方も多いのではないでしょうか?
そう、私と同じように……(笑)
現在では航空路線の数やLCC(格安航空会社)が増えてきたりして、誰でも簡単に海外へ行くことができるようになりましたね。
私は小学生の頃から「将来は世界中を旅行したい!」と口にしてきました。
それは、小学3年生の時にペルーから転校してきた同い年の女の子の影響が大きかったのだと思います。
彼女とは今でも仲が良く、私が日本へ一時帰国をするたびに連絡をとって、彼女も日本にいるときは一緒に食事に行ったりしています。今ではスペイン語、ポルトガル語、日本語、英語を話すマルチリンガルになっていてほんっとうに羨ましい限りです……。
具体的にどこかへ行ってみたいと思い始めたキッカケは、ある日テレビでペルーの特集を見たことでした。
初めてできた外国人の友達がペルー出身だったので、当時は「ペルー」と言う単語に敏感だったんですよね(笑)
そのテレビ番組ではナスカの地上絵やいろいろな映像が流れていたのですが、マチュピチュの映像が映った時、私はあるツッコミを入れました。
「これラピュタやん!!!」
小さい頃にジブリ映画の一つである「天空の城ラピュタ」を見た思い出がフラッシュバックし、 “あのラピュタ” を自分の目で見たいと思い海外に興味を持ちました。
時が経つにつれて世界遺産の本や死ぬまでに行ってみたい世界の絶景集などを買うようになり、「海外に行きたい!」「こんな綺麗な景色見てみたい!」という気持ちがさらに強くなりました。
それがいつのまにか「日本におるのほんまにムリ!」に変わっていました。
当時は日本に対してかなりネガティブな考えしか持っていなかったのですが、「日本がイヤ」というよりは、自分のいる環境をガラッと変えたかったんだと思います。
そんな私は高校時代から英語に囲まれた生活をしてきて、「大学生になったら絶対に留学がしたい!」という思い1つで、海外留学がカリキュラムに含まれている学科がある大学を選びました。
現在私はアメリカの大学生ですが、もともとは実家から車で30分ほどの超地元の大学に在籍していました。
「いろんな国に行って、絶対大学生活を充実したものにする!」
と心の中で選手宣誓をして、意気込んで入学した私。
しかし、そんな私を虜にしたのは目先の “甘い誘惑” でした。
大学生になってからはアルバイトでお金は稼げるわ遊ぶ時間はいっぱいあるわで、アルバイトをしては遊び、遊んではアルバイトをして……の繰り返し。(なんて意志の弱さ…)
そんな状態で貯まるお金も貯まらず、学業も旅行もどこへいったのやら……。
友達に代理で出席カードの提出を頼んだことは数知れず!
月曜1限の授業なんて4回に1回ほどの確率でしか現れない!
という、まさに「ダメウーマン!」でした。
大学に入学してからは単位を落とさない程度にしか勉強をせず、高校の頃に抱いていた留学に対する思いはどんどん薄れていたように思います。
しかし1回生の後期が終わる頃、再度「日本から出たい病」にかかりました。
端的に言うと、大学生活に慣れ始めてから自分がなにも成長していないことに気がついたんですよね。
その頃は常に「日本にいてもおもんない!!」「日本から出たい!!」と思っていて、私がダメウーマンであることを全て日本のせいにしていました。
しかし同時に「このままずっと同じ生活を続けていたらヤバイ!」という気持ちもあって、解決策を考えていた時にふと思いついたことがありました。
「留学じゃなくて、いっそのこと海外の大学に編入してみたらどうなんかな??」
という、「あ、今日暇やし京都に買い物しに行こかな」的なノリの発想でしたが、なんと半年後には現在のアメリカにある大学へ編入することができました。
……と何事もなかったかのように省略しましたが、その半年間には伝えきれないほどの課題や困難がありました……。
その話は別の機会にするとしまして、不安0、楽しみ100で新しい生活を始めた場所はアメリカのフロリダ州。
私の大学は湖に面しており、上を見上げれば青い空に白い雲。
周りには、両サイド広大なオレンジ畑が広がっている一本道や、スタンドバイミーに出てきそうな廃線になった線路。
「The・ど田舎」です。
ちなみに、周りに誘惑するものが何もない環境で生活していることもあり、学業に集中できるようになりました。
「ほんまにあの頃と同じ人間なんか!?」と疑ってしまうくらい勉学に励む毎日です……。
編入した当初は目の前に立ちはだかる言語の壁に加えカルチャーショック(という言葉でひとまとめにしてもいいのか?笑)を感じる場面もたくさんあって、サバイバル精神を持たざるをえない状態でガムシャラに生きていました。
今では何が起こっても「それがアメリカや」のひとことで済ませることができるくらい何事にも動じることなくごく普通に過ごしています(笑)
アメリカ生活にも慣れてきた頃、友達と二人でシカゴからサンフランシスコまでアメリカ大陸を横断する機会がありました。
その時利用したのがアムトラックというアメリカでは有名な鉄道です。
到着までは2日半もかかりましたが、アムトラックの窓から見える景色は今でも鮮明に思い出せます。
窓いっぱいに広がる広大な大地、そしてロッキー山脈やミシシッピ川。
そんな壮大なパノラマを見た後に目に入ってくる家や建物などはミニチュアサイズのように感じられました。
「アメリカ、いや、世界は広いなぁ〜!」と感じた瞬間でしたね。
せっかくアメリカで生活しているので、他にもいくつかの都市へ出かけました。
西からロサンゼルス、サンフランシスコ、デンバー(コロラド州)、モンゴメリー(アラバマ州)、シカゴ、ボストン、ニューヨーク、オーランド(フロリダ州)などなど……。
そこで再び、高校生の頃の自分が抱いていた「もっとたくさんの国を訪れて世界中の景色を見てまわりたい!」という気持ちを取り戻しました。
そんな思いと共に現在は日本に一時帰国しており、アメリカでの生活が夢だったかのように感じながら大阪に出てきて、満員電車という現実に立ち向かう毎日です。
また、最近は就職活動で東京に行くことが増え、都会に慣れていない私は高層ビルを見上げながら歩いています。
そこで私が一番驚いたことは「訪日外国人の多さ」です。
視線を高層ビルから戻すと見渡すかぎり海外から来たであろう人がいっぱいで、「ここはほんまに日本!?」と本気で疑いそうなほどです。
イロドリでインターンをさせてもらうようになってからインバウンドに関する情報をたくさん見てきました。
しかし、渡米するまで田舎でぬくぬくと生活してきた私にとって『インバウンド』や『訪日外国人観光客』は、「あまり実感が湧かないワードその1」程度でした。
実際にインバウンドのスゴさを肌で感じることができ、私は純粋にある疑問を持ちました。
「日本ってそんなにスゴいの?」
そんな疑問を解決すべく、私は今までの日本に対する考え方を思い返しました。
海外に憧れていた小・中学生時代。
日本が嫌いだった高校・大学生活初期の頃。
海外にしか目を向けず1日でも早く飛び出したかった日本。
昔はあれだけネガティブにしかみることができなかった日本。
でも、アメリカで1年の大半を過ごすようになり、同時に自分の知らなかった世界をどんどん知るようになったことで自分の心の奥に芽生えていたのは
「あっ、私って日本が好きなのかも」
ということでした。
アメリカから日本に着いた時、一気に目に入ってくる日本語の標識。
日本人の口にあったやさしい味がする料理。
田んぼや四季がおりなす風景、昔ながらの日本の街並みや建造物。
目にした瞬間、口にした瞬間、全てが心をおだやかにしてくれて安心するんですよね。
私は幼少期の頃から家族や親戚と日本国内を中心にいろんな場所へ旅行しました。
記憶が定かではないのですが、国内47都道府県ほぼ全てに連れて行ってもらったと思います。
主に神社やお寺などの歴史が感じられる場所や、自然と触れ合える場所に行くことが多かったのは確かです。
その頃の記憶や思い出が、「もっと歴史が感じられる遺跡や壮大な景色などを見て回りたい」という現在の私の旅行観にもつながっているんだと腑に落ちました。
海外で目にした絶景に圧倒されても、「ここスゴい! でも日本のあそこも良かったな」って思うんです。
世界を知れば知るほど日本の良さに気づかされる自分がいました。
日本の魅力は、日本にいるだけではわからないことが多々あると思います。
ずっと同じ場所にいると、ソトから見たら“良いモノ”でもそれが当たり前になってしまって日本の良さを引き出すのが難しくなってしまうかもしれません。
そもそも私なんて「日本なんてムリ!」とまで思ってましたからね(笑)
日本の魅力を知ることができた私は、今では海外旅行の目的も大きく変わりました。
それは、「世界の広さを知って、それによって日本の良さを知る」ということです。
だからこそ私は、これからもっと海外を旅して、その国や地域の歴史や文化などを知った上で日本の魅力を見つけ出したいと思っています。
そして旅行好きの私には子供の頃からの「ある夢」があります。
それは観光・旅行業界で働くことです。
今はまだ学生の身分ですが、アメリカでの勉強を続け、もっと世界を見て、日本を見つめることで、私が貢献できる何かがあるかもしれません。
将来的にはダメウーマンではなく、世界中の観光客と日本の人たちをつなげ、たくさんの人に「日本が好き」と思ってもらえるような「キャリアウーマン」を目指したいと思います。
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