小声で人見知りの私がゴスペルを歌い始めたら、カナダ留学を経てイロドリで記事を書くことになってしまった話

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はじめまして。インターン生の長田といいます。
出身は広島県で、進学と共に大阪へ来ました。大学3年生です。

時に「変人科」とも言われる一風変わった学部、「人間科学部」にいまして、研究室ではいま「なぜヒトは二足歩行を始めたか?」とか「サルとヒトの違いは?」なんてことを勉強しています。
自分ではいたって平凡だと思っていましたが、大学に入って変人と言われ始めました。
周りの影響でしょうか?

確かに変わっているかもしれませんが、同じ変人科の友人に、変人と言われる筋合いもありません。

イロドリでインターンを始めてしばらく経ち、インターン生のみんなをみていてスゴいなと思うのは、長い留学経験があることです。
私はこの春初めて飛行機に乗り、初めて海外へ行き、3週間滞在して海外の面白さを知ったばかり。英語は得意ではありません。

もうひとつ(これはインターン生にとどまらず)みんなスゴいと思っていることは、SNSを駆使していること。

世の大学生がしているであろうSNSへの投稿を全くしない私が、ついに公に発信をするなんてと、実はとてもドキドキしながらこの記事を書いています。

なぜ投稿しないのか。

それは、たくさんの人が読むかもしれないと思うと、緊張して何も書けなくなってしまうからです。
しないというより、できないんです。笑

Facebookのいいね! をするにも一苦労。
先日はいいね! リクエストに応える決意をするのに一晩かかりました。

みんな楽しんで投稿できていてすごいなぁと思っています。
TwitterやInstagramなどをみんなが楽しんでいるこのご時世、こんなタイプはレアなのでしょうか?

「抹茶スイーツ・ネイティブ世代」の学生による記事配信がスタートします!」によると、私は「ネオ・デジタルネイティブ」といわれる世代に入っているそうです。(抹茶は、完全にネイティブです。大好きです。)

それなのにSNSも使えないでいる私が、どうして世界中の人が読めてしまうイロドリの記事を書くに至ったか。

そのいきさつをお話しします。

 

ネット上への投稿ができない私は、そもそも日常でも「発信すること」がヘタなようで……
昔からの悩みは「声が小さい」ことでした。

小学校の卒業式。
卒業証書授与で名前を呼ばれて「はい!」と精一杯叫んだのに「返事が聞こえない」と何度もやり直しをさせられ。

中学校。吹奏楽部で「声も楽器の音も聞こえない」と怒られ。

高校時代。割と静かな場所で2人きりで話しているのに聞き返され。

大学では、しゃべると「あれ、今そよ風が通った」といじられ。
サークルの幹部になる際、一発芸という罰(伝統なのです)を課せられ、泣く泣く声の小ささをネタにしたというトラウマもあります。笑

いつのまにか、私の口癖は、聞き返されたときの「ううん、なんでもない」に。

……「声が大きい」ことに悩んでいる方。
声の小さい私と足して2で割りましょう。連絡お待ちしています。

といったように、声の小ささを売りにしたこともある私ですが、
実は「ゴスペルグループ」の一員なんです。

ゴスペルと聞くと、映画「天使にラブソングを」のように教会でシスターたちが声を張り上げて歌うイメージが強いのではないでしょうか?
私もそうでした。

大学の友人に突然「ゴスペルグループを作ろう」と誘われたのですが、正直なところ「いきなりゴスペルって何」「小声に悩む私をなぜ誘うんだ友人……」というのが最初の感想でした。
話す声も届かない私が、パワフルに歌えるわけがないでしょう!
私はクリスチャンじゃないから詳しくないし、もしかして歌詞は全部英語だったりして……

そもそも人前に出るのがとても苦手な私。声が届くかは別にして、人に歌声を聞かれることを望みません。
ゴスペルはさすがに無理かなぁと思いました。

でも……私はいつも声が小さいことから目を背けてきています。
どこかで頑張って向き合わないといけないのでは? 声を出さなければいけないのでは?

悩んでいたら、いつの間にか午前3時。

深夜って変に大きな決断ができたりしちゃうんですよね。
眠さで判断力が鈍っているだけでしょうか。

ついにゴスペルに参加する決意をしました。
理由は2つ。16年間ピアノを習い続けた音楽への愛と、午前3時の勢いです。

友人にLINEで参加の旨を伝え、メンバーを集めてゴスペルグループが始動しました。

(※ゴスペル:厳密な定義は難しいですが、ここでは広くキリスト教の神様を讃える歌や恵みに感謝する歌を指しています)

私のことですから、やっぱり歌声も小さいんですよね。
練習を録音しても、「あれ? 聞こえてこないけど、私存在してる?」という感じでした。
もちろん私なりに楽しんで歌っていたんですけどね!

歌い始めてしばらくたち、ゴスペルグループにオーストラリア人の留学生が参加してくれることになりました。
彼女はメンバーにもすぐになじむ、明るくフレンドリーな女の子でした。
(実はほかのメンバーは、ハーフや帰国子女、日本で働いている外国人など、流暢に英語を話せる人がほとんど。なんで私がここにいるのか、不思議です。笑)

私も彼女と話したい。
しかし、ほとんど話すことができないまま時間が過ぎていきました。

というのも、彼女と話すには英語を使わなければなりません。
英語で会話することにとても高いハードルを感じていました。
それになにより、他のメンバーに自分のつたない英語を聞かれるのが恥ずかしいという思いがあったのです。

そうしているうちに、1年の留学期間を終え、彼女がオーストラリアに帰ってしまう時が来ました。
私はいまだちゃんと話せないままでいるというのに……

「ゴスペルのメンバーで送別会をしよう!」ということで、歌のグループに相応しくみんなでカラオケにいったんです。
ある洋楽をいれたところ、歌えるのは私と彼女だけだったので、2人で歌いはじめました。
会話をしているわけではないけれど、ふたりで並んで、目を合わせ、ハーモニーを作りながら同じ曲を歌う、それだけで何かが通じ合ったような気がしました。

嬉しいと同時に、なんで今までもっと彼女と話さなかったんだろうという後悔も感じ始めました。

せっかく同じ空間にいたのに、仲良くなるチャンスを逃してしまうなんて、くやしい。
英語ができなくても、もっと頑張って話しかけたらよかった。

送別会がおわってから、私はこの気持ちを彼女にLINEで、つたない英語ながら伝えました。

「英語ができないから声かけれなかったけど、もっとたくさん話したかった!
今度会う時までに英語もっと話せるように頑張るから、その時また一緒に歌おうね」

彼女はすぐに、とってもテンションの高い返信をしてくれました。

「一緒に歌ったの最高だった!」
「私も日本語忘れないために勉強したいからLINEしよう!」
「Ayaka(私の名前です)の英語はちゃんと伝わってるから自信もって!」

彼女の言葉はとても暖かく、私に勇気をくれるものでした。
そして彼女のこの言葉で、彼女に会うためオーストラリアに行きたいと強く思い始めました。

海外に一度も行ったことがない私は、まず一度、海外に行ってみたいと考えました。
知り合いの前では恥ずかしくて英語を話せないなら、一人で行くしかない。

そう悩んでいたら、いつのまにか午前3時。

パソコンを眺めていた私は、またも深夜の勢いで、短期留学の申し込みをクリックしたのです。

家族にも友達にもほぼ事後報告。3週間カナダへ行くことを決めました。
海外へ行くことはおろか、飛行機に乗ることすら初めてです。
私にとっては、とても大きな決断でした。

飛行機って速いんですね。
大阪から羽田まで1時間でついて驚きました。

国際線って充実してるんですね。
出発2日前に映画館でお金払って観た映画、飛行機の中で見れるとは知りませんでした。

そんなことを学びながら、カナダはバンクーバーへ。
3週間の滞在の間、語学学校に通いました。

声の小ささはここでも発揮されます。
先生に「ヘイ、シャイガール」と微笑まれたのが忘れられません。
ほかの国から来たクラスメイトはとても積極的で、授業中は先生に質問し続け。
日本にいても積極性に欠ける私は、クラスメイトに圧倒されました。

はじめの数日、自分の英語の話せなさ、発言のできなさに落ち込みました。
でもそんななか、オーストラリアの彼女の言葉を思い出します。

「なぜここに来たんだったっけ? せっかく勇気を出して得た機会を、またムダにしたくない!」

授業では声が届かず、質問もかき消されてしまうことに気づいた私は、まずは1対1の関わりに集中しようと気持ちを切り替えました。
SNSへの投稿が得意でない私でも、Facebookで「友達になる」ことは可能でした。
Facebookは世界中の人と繋がれるんだなぁと嬉しく思いながら、つたない英語で話をして、友達申請しあったり。
そうしているうちに、お互い英語が話せないけれどなぜか仲良くなれた韓国人の友達とは、今もよく連絡を取り合っています。

学校外にも目を向けてみました。
ゴスペルメンバーの友達のカナダ人がバンクーバーに住んでいるということだったので、紹介してもらい、会ってみることに。

はじめは不安で仕方なかった私でしたが、彼ら彼女らはとてもフレンドリーで、たくさん私に話しかけてくれました。日本に戻るまでに何度も彼らに会い、ハイキングに行ったりアイススケートに行ったりしました。

ガイドブックに載っている名所はもちろん、バンクーバーに住んでいる彼らだからこそといったスポットやお店を案内してくれ、楽しみ方を教えてくれたのです。

バンクーバーはバスや電車も充実していますが、生活には自家用車が必須だそうです。
友だちの左ハンドルの車に乗せてもらって、助手席から広くて青い空と山々をみることができたのはちょっと特別な思い出です。
旅行でバンクーバーにいっても、普通車でドライブする機会はなかなかないと思うので!

バンクーバーについて教えてもらう一方、彼らは日本について私に聞いてくれました。
「人」について考える学部にいる私にとっては、興味深いことだらけでした。
ちょっとした文化や習慣の違い、なぜそうした違いが生まれたのか、お互いの国に対して持っている印象、使う言語の特性や起源、信じる宗教が違うけれどそもそも宗教とはなにか、宗教はなぜ生まれるのか……
文化や価値観の違う人と関わることの楽しさをひしひしと感じる時間でした。
 

ある日、彼らとレストランでごはんを食べていると「日本に行くならどこがオススメ?」と聞かれました。
私は大好きな地元広島をオススメしました。
「広島は宮島と原爆ドームが有名で、お好み焼きが名物!」

このとき、私は気づいたのです。

広島ってコレだけじゃないのに、聞かれるとよくある定番コースしか紹介できない。
広島のことが好きなのに、私は広島についてほとんど知らないのでは?

気になって広島の友人に連絡して聞いてみても、同じようなコース紹介が返ってきました。
「結局広島ってコレだけだよね」という友人もいました。

広島の人が広島の良さを分かっていない。
カナダの友達は、ガイドブックでは知りえない魅力を教えてくれました。
私も広島の魅力の伝え方を知りたい。
カナダに来て、地元広島についてもっと知りたいという思いが湧いてきたのです。

そんな思いを胸に初の「帰国」体験をした私は、時差にやられてしばらくダウンした後、
アルバイトかインターンをしようと考え始めました。

そこで出会ったのが「イロドリ」です。
広島の魅力について考えていた私には「大阪の魅力」を外国人にどう伝えるか考えたイロドリのある記事がとても印象的だったのです。
インバウンドについて考えることは、日本の魅力を知ること、地元広島について知ることにもつながると思いました。

日本の文化や自然はもともと好きだったけれど、多様な視点から魅力を再認識して、その伝え方まで知ることができたら。
海外の人たちとの交流ももっと楽しいものになるでしょうし、日本にいること自体ももっと楽しめると思います。

海外への興味と地元への愛着。
その2つの軸から、イロドリのインターンに応募することを決めました。
応募したのは、午前3時。またも深夜の勢いに助けられました。

 
今はイロドリでスタッフの方々やほかのインターン生と関わる中で、少しずつ声も大きく出るようになって(?)、人見知りもしなくなってきた気も(?)します。
でもそれも、友人との出会いをきっかけに、ゴスペル、留学と「自分を変えたい」という気持ちで勇気を出して決断してきたおかげだと感じています。

これからイロドリで記事を書いていく中で、海外の人の視点や日本の魅力をもっと知っていきたいと思っています。
そして、自分から発信する経験をしながら、ゆくゆくは、SNSへの投稿ができるようになること、声の小ささも克服できることを目指していきます。

よろしくお願いします!!


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