嫌気が差して田舎を飛び出したのにカナダ留学でさらにド田舎へ行ったら考え方が180度変わった

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はじめまして! 5月からイロドリでインターンをさせていただいております、関西学院大学商学部三回生の桑原花苗と申します!

わたしは山と川と畑と田んぼとそこら中に転がってる気持ち悪い虫やカエルの死体に囲まれたような田舎の中で育ちました。

交通手段も一時間に2本の電車がかろうじてあるだけですが、私の家から最寄り駅までは歩いて40分。
小中学校も歩いて40分。
高校なんかも最寄りの駅まで歩いて40分、電車で7分、また駅についてから歩いて25分。
(遠すぎるので親に送り迎えをしてもらっていました。これを言うと、お嬢様かと突っ込まれますが、ただ田舎が車社会なだけです!!)

お察しの通り、遊ぶ場所も特にないので、カラオケに行くために隣町まで電車で行ってました。
たまり場はプリクラ機が置いてある、大きいスーパーのフードコートです。
高校進学に関しては、選択肢がなさすぎて、理系に進学するつもりはなくても理数科の高校に行かなければなりませんでした。
理由は単純に、一番地元の中で偏差値が高くて、大学受験に有利だったからです。
なので受験に全く必要のない物理や無機化学を学びました。
頭が痛かったです。

さてここであなたはお気づきでしょう。
いかに私の地元が田舎で、生きるのが大変かということに!

こういった環境の中で育っていくと、自然と地元を離れたいという気持ちが強まってきました。
ひたすら田舎に絶望していました。
そして大学進学を機に、地元を離れて関西に移ることに決めたのです。

関西、特にわたしが住む場所はたった270円の電車賃で梅田というなんでも揃っている都会に出ることが出来ます。
今まではカラオケしかない隣町まで行くのに200円も払っていたのに。

梅田まで行く電車は10分おきに走っています。一本逃してもすぐに電車がきます。
地元では一本電車を逃したら待合室のない風雨にさらされた場所で30分も待たなければならなかったのに。

家の周りに徒歩圏内で生活のために必要なものはすべて揃っていて、自転車を使えばもっと色々なところにいけます。
どこに行こうとしても、親に頼んで車で送ってもらわなければならなかったのに。

ああ、なんて都会って素晴らしいんだ!! と大学生活を謳歌していた田舎っぺでした。

そんな素敵なキャンパスライフで、必ずやり遂げたいことがひとつありました。
それは交換留学です。

わたしの親がディズニーが好きだったため、わたしは小さい頃からディズニーに囲まれて育ってきました。
特にプリンセスが好きだったので、よくシンデレラや白雪姫のドレスを着て、母と舞踏会ごっこをするのがブームでした。

そこで幼いながらに、
ディズニー=アメリカ=英語
という短絡的な思考により、英語を学びたい! と思い立ち、親に頼み込んで英会話教室に通わせてもらいました。
そこで英語学習の楽しさにハマり、ゆくゆくは留学に行って、もっと自分の英語力に磨きをかけたいと思うようになったのです。
そして本場のディズニーに行って、英語でディズニーの世界を理解したいがために、学生時代はひたすら英語を勉強しました。

(ちなみに東京ディズニーリゾートには人生で20回以上行きました。そして留学中の長期休暇時に念願のロサンゼルスとフロリダのディズニーに行くことが出来ました。全てをのコンテンツを英語で理解することが出来て、英語の勉強を頑張った甲斐がありました!)

ただ英語という語学を学ぶだけではなく、英語で何かを学びたいという気持ちが強かったので、現地の学生に混じって、現地の授業を受けることが出来る交換留学という形にこだわりました。

交換留学生として選定されるためには、大学を代表して派遣されることになるので、様々な条件がありましたが、なんとか希望のカナダに交換留学生として行くことになったのです。

晴れて楽しい海外ライフ! と、浮かれた心でわくわくしていたところで、悲しい事実を突きつけられる事となりました。
私が行くことになった大学がある場所は、カナダの端っこにある島の上に存在するということでした。
カナダのあの大きな大陸上ではなく、カナダで大都市と言われるトロントからさらに東に行った離島のニューファンドランドという島です。
なんだか不穏な雰囲気ですね。
田舎臭がぷんぷんしますね。


(ちなみにこの地図はカナダの一国を表していますが、ニューファンドランドはこのオレンジの島の部分です。大陸と陸続きに見えますが、立派な島です)

ちなみに日本からは早くても1日半は移動時間がかかります。
出発地によりますが、少なくとも2〜3回はフライトの乗り換えが……
遠すぎです。

島に行く途中、乗り換えでよったトロントにて、現地の人と話しました。
「私は今からニューファンドランドに留学するんです。」
「は?なんでそんなところ?」
と言われました。ちなみにそれ以降も色々なカナダ人と話しましたが、みんな口を揃えてこう言います。
“Newfoundland is right in the middle of nowhere.”
(ニューファンドランドはとにかく何もない、どこやねん。)

やはり現地人でも馬鹿にするくらいの田舎でした。
やっと田舎の地元を離れることが出来たのに、今度は異国の地の田舎にやってきてしまいました。

さて、どれほどニューファンドランドは田舎だったのでしょうか。
私が行くことになった場所はニューファンドランドの一番の都市セント・ジョンスではなく、コーナーブルックという場所でした。
公共交通機関は辛うじてバスが運行していました。
が、平日昼間に走るだけで、週末はお休みです。もちろん1時間に1本です。
ダウンタウンと呼ばれる繁華街らしき場所は名前だけで、全然活気は感じられません。
大学は丘の上にあって、どこに行くにも野を超え、山越え、どっこいしょという感じで、車を所有できない留学生には中々酷な環境。

まさかのまさか、地元よりも田舎だったのです。


(これは大学の近くの丘から見える景色です。The 田舎!)

もちろんそんな中にある大学ですので、規模もとっても小さく、全校生徒1200名しかいません。
関学の規模が全校生徒2万人以上というマンモス校だったので、ギャップがすごかったです。
とくにどの授業も先生と生徒の距離が近く、教授のことをファーストネームで呼んでしまうほどフレンドリーな環境で、とっても驚きました。
さらに、わたしが受講していたほとんどの授業の教授が女性でした。
教授とは過去の実績が認められて、初めてなることが出来る職業だと思います。
そんな職種に多くの女性が就いているという事実にも驚きました。

びっくりなコトだらけのカナダの田舎にある大学でしたが、驚いたのはそれだけではありません。
現地の人たちの自然に対する考え方です。

彼らは田舎という自然あふれる地を最大限に楽しんでいました。
具体的には、紅葉を楽しむためにハイキングに行ったり、しとしとと降り続ける雪の中で雪山ハイキング(スノーシューイング)に行ったり、はたまたスキー場のシーズンパスを買って休みの日はずっとスキーやスノーボードをしたり。
とりあえず休みの日には、外に出て、山に行くというのが当たり前だそうです。

スキーやスノーボード等のアクティビティーを除いて、そういったことは日本ではおじいちゃん・おばあちゃんの年齢になってからやっとハマり始めるものだと思います。
わたしを含めた日本の若者は基本街に出て遊ぶことが多くて、周りにある自然に全く興味がないという人が多いのではないのでしょうか。

しかし、週末に遊び感覚でハイキング、友達とおしゃべりしながらハイキング、デートにハイキング、これが普通の感覚として、若い年代に備わっていることが新鮮でした。
みんな景色を眺めて、きれいだねと言いながら自然を楽しんでいるのです。
この感覚は私にはなかったので、現地の人の心の清らかさに圧倒されました。

何よりも、山道がすべてきれいに整備されており、地元住民がいつでも自然を楽しむに十分な環境が整っています。
その整備はボランティアで行われているそうで、環境への関心の高さにも驚きました。


(秋の山にハイキングに行ったときに見えた景色です。息を呑むほどきれいでした!)

これを受けて、わたしは今まで田舎のポテンシャルに気づくことが出来てなかっただけで、地元でもこういった楽しみ方が出来るのではないかということに気付かされました。

なので帰国してからは、帰省するときは極力外を歩いたり、おじいちゃんとおばあちゃんと一緒に山に行くようになりました。
地元の山も緑が青々と茂ってきれいでした。
空気はやっぱりおいしいし、緑に囲まれるとやはり落ち着きます。

今までわたしは田舎の闇しか見えてなかったのかもしれません。
田舎には、きれいで豊かな自然がたくさんあります。
そんな豊かな自然があるからこそできる何かがあるはずです。

カナダに行く前は、卒業後は「都会でバリバリ働くキャリアウーマン!」みたいなイメージを持ってたのですが、留学を通して「田舎に戻って、何かすることも面白いかも?」と思えるようになったんです。
あんなに嫌気が差したはずの田舎が、今では私のアイデンティティーになり得るとさえ感じています。

そこでイロドリのインターンでは、こういった田舎の可能性を追求した記事を書くことで、日本の田舎の未来を明るくするために頑張りたいと思います!

よろしくお願いいたします!


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