こんにちは。日本の夏はどうしてこんなにもジメジメして暑いのか毎日考えています。
イロドリのインターン生の杉崎です!
今回は、アメリカの食文化について書いていこうと思います。
皆さん、「アメリカ人が普段食べているもの」にどんなイメージを持っていますか?
きっとコレですよね(笑)
ハンバーガー、フライドポテト、ピザetc……と言った、カロリーの高いファストフードだけを毎日食べているだけだと思いませんか?
大正解です◎
皆さんのイメージ通り、肉や揚げ物などの高カロリーなものばかり食べているアメリカ人はたくさんいました。
学食のバイキングで彼らのお皿に何がのっているか見てみると、マッシュポテトを敷き詰めて、さらにその上にピザを三枚くらい重ねる人もいたり…… 恐ろしい。
そんなザ・アメリカンな食生活を続けている人たちを見ると「やっぱり、アメリカ人は不健康な食生活をする人が多いな」と思っていたんです。
(でも、彼らにつられて私もついつい脂っこい食事を続けがちだったことは秘密です。笑)
しかしある日のことです。
少し周りを見回してみると、毎日お皿に野菜や豆しかのっていない人がいることに気づきました。
そういった友達を見ていると「うわ、アメリカ人の割にはスゴい健康的な食生活してるなあ」と感心せざるを得ませんでした。
しかし彼らは単なる野菜好きではなく、いわゆる”ベジタリアン”だったわけです。
しかもそれが1人や2人だけでは無くかなりたくさんいたんです。
私の場合、7人くらいのベジタリアンと友達になりました。
私は生まれてから日本にずっと住んでいて、ベジタリアンの人に出会ったことは一度もありません。
彼らの実態を知るまでは「ベジタリアンは無類の野菜好き、もしくは健康やダイエットのために野菜しか食べていない人だ」と思い込んでいました。
彼らはなぜベジタリアンになったのでしょうか?
疑問に感じた私は思い切って友達にベジタリアンになったいきさつを聞いてみました。
すると、1ミリも予想していなかった超意外な2つの答えが返ってきたんです。
理由その① 実は、動物愛護が理由でベジタリアンになった!?
アメリカ人は動物が大大大好きなんだと思います。
大半のアメリカ人がペットを飼っており、私が友人との会話のネタに困っていた時に犬か猫の話をさせれば、30分くらいは会話が続くことに気づいてしまったくらいです。
留学先の大学の先生の1人がベジタリアンでした。
見た目はかなり屈強な体つきなのですが、なんと25年間ほど菜食主義の生活を続けているマッチョな先生です。(以下、イニシャルをとってM先生と呼ばせていただきます)
M先生も犬を2匹ほど飼っており、ペットの話をするのも大好きです。
いつもは屈強でクールなイメージな先生ですが、自分の犬の話を始めるとまるで親バカのおっちゃんに変身してしまうくらいなんです。
そんな先生いわく、「アメリカにいる約90%以上のベジタリアンは動物愛護のためを理由に菜食主義になった」と教えてくれました。
動物愛護を理由にベジタリアンに転じる際、よくあるケースはこの2つらしいです。
・学校の社会見学などで養豚場や食肉処理場で動物たちの悲鳴を聞いてしまってから
・映画などで家畜が人の手によって殺される映像を生々しく見てしまってから
このような現場を見てしまうことで、「私にはこの動物を殺すことが出来ない」と気づき、動物性のものを食べることも毛皮などを着ることもできなくなるんだそうです。
M先生の場合は、20代前半までは私と同じように肉も魚もバリバリ食べていたそうです。
その頃M先生は、テレビの報道の影響から動物の虐待や保護について1週間ほど考え込む機会があったらしいです。
するとある日、ニワトリが目の前で殺されていくという、とんでもない夢を見てしまいました。
その次の日から今まで約20年くらいずっとベジタリアンの生活を続けているのだそうです。
寝ている最中にまで動物が殺される映像が出てきてしまうなんて、とても真剣に動物のことを考えていたんだと思いますが……。
さすがに先生のようなケースはまれだと思います(汗)
アメリカではよく街の中やSNSの広告などで動物愛護団体が宣伝ポスターや動画などを見かけました。
なので、日常のくらしの中で「動物愛護」という言葉がより広く知れ渡っているように感じました。
そして、そんな彼らの中で共通している概念は
・自分が殺せないものは食べない
・家畜もペットの犬や猫と関係なく価値のある”いのち”である
であり、その考えのもとでベジタリアンであることを選んでいるのです。
理由その② 実は、環境保護が理由でベジタリアンになった!?
動物愛護を理由にベジタリアンになることはなんとなく予想できたとしても、こちらの理由は意外ではありませんでしたか?
ベジタリアンと環境保護が一体どのように繋がるのかって言う話ですよね。
実は近年、「肉食が環境温暖化を進めている」というキーワードが注目されてきています。
例えば、食用のウシを育てるのに莫大なエネルギーが費やされています。
諸説はありますが、ウシを育てるだけでこのような課題があげられるみたいです↓↓
・ウシを育てる土地を作るために森林伐採(牛肉100gあたり、2畳分の森林が消える)
・飼育用のエサは人間の食事の4~10倍も必要(牛肉1kgあたり、11kg分の穀物が消費される)
・家畜のフンから出るガス、ウシのゲップなどは温室効果ガスを放っている
参考:家畜が地球温暖化の要因?より
そして、食肉製造は私たち人間にも大きなダメージを与えていると考えられます。
主に発展途上国で作られている穀物はウシを育てるために使われてしまい、結局その国々の人々の食料であるべき穀物を自分たちが消費すること無く、飢え死にしてしまう人が増えていってしまうという説もあります。
こういった考えを受けてベジタリアンになった人も少なからず存在します。
実際に私のアメリカ人の友逹も「自分が食べたものが環境にダメージを与えているのなら、もう食べないし!」という理由で、ベジタリアンになった人もいました。
誰がこんな回答を予想していたでしょうか? 私なんて「どうせ、ダイエットとか健康のためでしょ?」と思っていただけなのに……。
生き物を食べることが道徳的にも環境的にも大きな影響を与えていることに気づいて、その事実を踏まえて自分がどうあるべきかを考えているアメリカ人の話は私にとってはとても衝撃的でした。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 高カロリーのものばかり食べているイメージのあるアメリカ人の中にも、ふか~く理由づけてベジタリアンの食事を続けている人もいるんです。
また、今回はアメリカ人を例にして紹介しましたが、世界にはベジタリアンの人たちがたくさんいます。
実はこの2つの理由も、世界的に見ればベジタリアンになる理由のほんの一部なんです。
ほかにも宗教やアレルギーなどの様々な理由が挙げられます。
でも「ベジタリアンはただの肉嫌いで、野菜好きな人」だと思っている人、日本人の中によくいると思いますが、それは違います。
実は「ベジタリアンへの正しい理解」が日本人の中で進んでいないため、”ベジタリアンが食べれる料理の少なさ”が外国人旅行者の中で問題になっています。
日本は「ベジタリアンにとっての地獄」と一部から呼ばれているくらい、ベジタリアンが食べられるものが少ないそうです。
私もこの記事を書くために彼らから思想を深く聞いたことで、「日本にももっと彼らが食事を楽しめるようなお店が増えたら良いのになぁ」と感じました。
確かに「ベジタリアン対応」をするのは、お店にとってハードルの高いことかもしれません。
しかし、1品だけでもベジタリアン専用メニューを用意してあげることが、彼らにとってはとても嬉しい配慮になるかもしれないんです。
その辺りの詳しい話は、また別の機会でご紹介できればと思います
そして最後に一つだけ、告白せねばならないことがあります。
散々ベジタリアンについて説明している私ですが、好き嫌いゼロのお肉も魚もなんでも食べる子です(笑)
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