こんにちは。イロドリの福島(@maxafuku)です。
つい先日、観光庁より平成27年1-3月期の訪日外国人消費動向調査が公表されました。
期間中の訪日外国人の旅行消費額は7,066億円。前年同期(4,298億円)よりも64.4%増加。平成26年10-12月期の旅行消費額5,605億円を超え、1四半期として過去最高値を記録しました。
特に中国の1人当たり旅行支出は前年同期に比べ20.9%増加し、30万円を超えた模様です。
今回はその中国人観光客の行動についてスポットを当ててみます。
中国人観光客の約60%が団体旅行で、そのほとんどが格安旅行
近年個人旅行客の割合が増加していますが、それでも昨年日本を訪れた中国人観光客の約60%が団体旅行です。
旅行会社さんのお話によると更にその団体旅行のほとんどが格安旅行とのこと。
ほとんどの人が初めての日本旅行なのでいわゆる東京大阪間のゴールデンルートを移動します。
中国人観光客の一般的なスケジュールはこれ!
今回は旅行会社の方に中国人観光客の一般的なスケジュールを聞いてみました。
若干のアレンジはツアーによってあるものの概ねこのようなスケジュールが一般的なようです。
[大阪着の場合]
1日目 関西空港着 大阪市内にて夕食後にホテルにチェックイン
2日目 午前中は買い物&大阪城を観光。午後〜夕方は京都市内を観光
夕方からホテルへ移動 20時に岐阜市内のホテルに到着、チェックイン&夕食
1日でなんと大阪観光、京都観光をこなし岐阜まで移動。京都は安定的にホテルが確保出来ない為、岐阜や場合によっては愛知県内に宿泊することもあるらしいです。
3日目 朝から移動、富士山を観光。 夕方 箱根近郊の温泉施設に宿泊
この日も長距離移動です。そして富士山と温泉は中国人観光客にとって外せないスポットのようです。
4日目 箱根から各所を観光しながら東京へ。夕方東京のホテルへチェックイン
5日目 東京観光及び買い物
ドラッグストアや電気屋での滞在時間が30分しかないということもたびたびあるくらい超過密スケジュールです。
6日目 成田空港から帰国
[東京着の場合]
1日目 成田空港着
2日目 東京観光&ショッピング
3日目 東京観光後、箱根へ向けて移動。途中観光しながら箱根近郊の温泉施設に宿泊
4日目 富士山観光後、岐阜のホテルへ宿泊
5日目 京都観光→大阪観光&ショッピング
6日目 関西国際空港から帰国
とにかく時間がない!
上記のスケジュールを見てもわかる通り、中国人観光客はとにかく時間がありません。
6日間で東京ー大阪間を移動し、その中で見る場所が多い上に、合間合間で友人や親戚から頼まれたお土産や自分用のお土産を購入する必要があります。
旅行会社さんのお話によると中国人観光客のツアーで時間が余ったことは一度もないそうでとにかく時間との戦いのようです。
時間がない中国人観光客をいかに集客するか?
常に時間と戦っている団体旅行の中国人観光客を自分のお店や施設に集客するのはやはりかなりハードルが高いです。個人旅行と違い制約が多く自由に行動できる時間はごく僅かです。
それでもしっかりと準備することで来店してもらえる可能性は上がります。
旅行会社に営業する
中国人観光客の団体客を日本でアテンドしているのは日本にある旅行会社です。
とは言え旅行会社の多くは中国系の企業となるのですが、上手く営業ができれば送客してもらえるかもしれません。
旅行会社へ営業する際はこちらを参考にしてみてください。
情報発信をしっかりとする
中国人観光客は事前にじっくりとインターネットなどで情報収集し、旅行の計画をしっかりと立てます。人によって違いはありますが旅行の2ヶ月前から計画を立てる人が多いそうです。その情報収集の網にうまくかかるよう日頃からしっかりと中国語で情報発信することが非常に大切です。
弊社では中国語での情報発信についてもサポートさせて頂いておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
SNSにシェア(共有)しやすい環境を作る
他の国の人々と同じく中国の人々もSNSを非常に活用します。
そしてこれから旅行する人たちにとってSNS上の情報は非常に有力な情報源として活用されています。
その為にもお店や施設の方は自分のお店、施設のことを気軽にシェアしてもらえるようWi-Fiなどの環境を整えておく必要があります。
中国人のスタッフが社内に居られる場合はWeibo(中国版Twitter)やWechat(中国版LINE)のアカウントを開設し、どんどん情報発信しながらシェアもしてもらえる環境を作っておくと効果的です。
また店内での記念撮影などを積極的に写真を撮ってあげるなどすることも効果的だと思います。
店頭のPOPなどを工夫する
店頭の目立つ位置のPOPを多言語にするなどして、少しでも興味を持ってもらえるよう工夫をしてみましょう。時間がない中でも興味を持ってもらうキッカケになるかも知れません。また免税の対象となる物品を取り扱っているお店の方はぜひ免税店の登録をして下さい。やはり免税というとのは外国人観光客にとって非常に大きいメリットになります。
これらのことにしっかりと計画的に取り組めば必ず結果はついてきます。
しかしながら、1社の力だけでは人の問題や言葉の問題など様々な問題もあり、どうしても中途半端な取り組みになってしまいがちです。
弊社では、外国人集客について全面的にサポートさせて頂いておりますので、本気で外国人観光客の集客に取り組みたいとお考えの方はお気軽にお問い合わせ下さい。
まとめ
・中国人観光客の約60%が団体旅行でその大部分が格安ツアー
・団体旅行で来る中国人観光客はとにかく時間がなく、来日する2ヶ月前から情報収集し、きっちりと計画を立てる傾向がある。
・中国人観光客を集客するためにはしっかりと計画を立て本気で取り組む必要がある。
いかがでしたでしょうか?
時間がない団体旅行の中国人観光客を取り込むのは一筋縄ではいきませんが、彼らの情報収集の範囲はどんどん広がっており、また個人旅行の割合も年々増加していっています。
今から彼らに向けて情報発信したり環境を整備しておくことは決して無駄なことではありませんので、ぜひ取り組みを始めてみてください。
また、団体客を集客する上での基礎知識を学びたい方はぜひこちらの記事をご一読ください。
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