4回以上が32%の国も!外国人観光客の国別新規・リピーター比率

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こんにちは。イロドリの福島(@maxafuku)です。
つい先日、2020年に日本を訪れる外国人旅行者の目標数について、政府がこれまで1年間に2000万人としていた目標を大幅に引き上げ、3000万人とすることが明らかになりました。
また消費額についても4兆円を目標とするようです。すごい数字ですね。

あと約5年で昨年の倍以上の人達を日本へ呼ぶためには、新規の訪日者はもちろん、リピーターを獲得することも重要になってきます。
そこで今回は、初めて日本に来る人の割合が多い国、リピーターの割合が多い国、それぞれについて調べてみました。

初めて日本に来る人の割合が多い国はどこ?

まずは初めて日本に来る人の割合が多い国ランキング。
日本政府観光局(JNTO)から発表されている2014年度の訪日外国人に関するデータを参照すると結果はこうなりました!

1位 ベトナム 77.1%
2位 中国 71.4%
3位 カナダ 66.3%
4位 英国 65.2%
5位 豪州 64.4%
6位 米国 63.2%
7位 フランス 60.8%
8位 フィリピン 60.4%
9位 インドネシア 60.1%
10位 ドイツ 59.8%
11位 マレーシア 56.6%
12位 タイ 46.1%
13位 シンガポール 37.8%
14位 韓国 36.0%
15位 台湾 25.5%
16位 香港 18.6%

ベトナムが1位、続いて中国。
中国は訪日観光客数自体も多く、そのうちの70%以上が初めての日本ということやはり東京・大阪間のゴールデンルートを訪れる方が圧倒的に多いです。

5泊6日で超過密日程!中国人団体客の一般的な旅行スケジュール
こんにちは。イロドリの福島(@maxafuku)です。つい先日、観光庁より平成27年1-3月期の訪日外国人消費動向調査が公表されました。期間中の訪日外国人の旅行消費額は7,066億円。前年同期(4,298億円)よりも64.4%増加。平成26年10-12月期の旅行消費額5,605億円を超え、1四半期として過去最高値を記録しました。特に中国の1人当たり旅行支出は前年同期に比べ20.9%増加し、30万円を超えた模様です。今回はその中国人観光客の行動についてスポットを当ててみます。中国人観光客の約60%が団体旅行で、そのほとんどが格安旅行近年個人旅行客の割...

また3位以下は物理的な距離がある欧米の国が続きます。
逆に下位には中国を除くアジア圏の国が並びました。
やはり距離的に近いということは大きなアドバンテージですが、それでもほとんどの国では30%以上の人が初めて日本を訪れるという旅行者で占めています。

2回目の訪問者の割合が多い国

これに関してはどこの国もほぼ大差がないという結果になりました。

1位 シンガポール 19.6%
2位 韓国 19.6%
3位 台湾 19.3%
4位 マレーシア 19.1%
5位 フランス 18.2%
6位 豪州 17.9%
7位 タイ 17.9%
8位 米国 17.3%
9位 カナダ 16.6%
10位 フィリピン 16.6%
11位 ベトナム 16.0%
12位 香港 14.8%
13位 英国 14.5%
14位 インドネシア 14.3%
15位 中国 13.7%
16位 ドイツ 13.4%

4回以上10回未満の訪問者の割合が多い国

これはかなりハッキリと結果が出ました。

1位 香港 32.0%
2位 台湾 26.9%
3位 タイ 20.3%
4位 シンガポール 18.2%
5位 韓国 17.8%
6位 ドイツ 14.5%
7位 インドネシア 9.8%
8位 マレーシア 9.7%
9位 フランス 9.7%
10位 米国 9.5%
11位 豪州 9.1%
12位 英国 9.0%
13位 フィリピン 8.8%
14位 カナダ 8.2%
15位 中国 6.2%
16位 ベトナム 0.0%

香港は約3人に1人が訪日回数4回以上のリピーター。
台湾も4人に1人が4回以上のリピーターという結果です。
また訪日客が急増しているタイも5人に1人は4回以上訪日している人という結果です。
そしてやはり欧米は物理的な距離がある為にリピーターの割合は少ないという結果になりました。
尚、訪日回数10回以上のリピーターに関しても4回以上10回未満のデータとほぼ同じ結果となりました。

地方都市はリピーターを狙うのがベター!

初めて日本を訪れる観光客はやはり東京・大阪間のゴールデンルートに集中しがちです。
なので地方都市のインバウンド戦略としては日本に数回来ているリピーターに焦点を合わせる方が良いでしょう。
下記の記事も参考にして頂き、今後訪日者数が伸びる国でかつリピーターの割合が高い国を狙って下さい。

データで見るこれから東南アジアからの観光客数が急増する理由
イロドリの小林です。先日、桜が満開の大阪城へ行きましたが、平日だったこともあり「半分近くが外国人観光客じゃないの?」という印象でした。中国人の団体客、サングラス姿の欧米人、ヒジャブ(スカーフ)を頭に巻いたイスラム系の方など、様々な国の方が大阪の桜を楽しんでおられました。さて、みなさんも外国人観光客が増えていることはご存知かと思いますが、「これから大きく来訪者が増える可能性のある国はどこなのだろう?」と気になったことはないでしょうか?日頃イロドリの記事をご購読いただいている方は既にご存知かと思...

まとめ

・ベトナム、中国と物理的な距離がある欧米諸国は初回訪日客の割合が多い。
・香港、台湾、タイ、シンガポール、韓国など近隣のアジア諸国はリピーターが一定の割合で存在し、今後も増える見込み
・初回訪問者はゴールデンルートに集中する傾向があるので地方都市はリピーターを狙うのが良い。

いかがでしたたでしょうか?国や地域よって初回訪問者とリピーターの割合はかなり異なってきますので、ターゲット選定の際には頭にいれながら設定する必要があります。
それぞれの国の特徴を掴んでうまく集客に役立てましょう!

また、2014年の訪日外国人数の上位16カ国についての様々なデータをこちらで紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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