こんにちは。イロドリの福島(@maxafuku)です。
前回、大阪の外国人観光客が集まるスポットをご紹介したところ大きな反響をいただきました。
いま大阪および関西には大きなインバウンドの熱が押し寄せていますが、その注目度の高さを再確認することができました。
既にいくつかのスポットに行かれたり、普段大阪に住まれている方なら体感されているかと思いますが、大阪ではキタ(梅田周辺)よりもミナミ(心斎橋・難波周辺)の方が圧倒的に外国人観光客が多いです。
その理由については以下の記事をご参考にしてください。
しかしキタもミナミほどではないものの多くの外国人観光客で賑わっています。
そしてミナミでは圧倒的にアジアからの観光客が目立ちますが、キタに行くと欧米からの観光客を見る機会が増えます。
なぜミナミよりもキタで欧米からの観光客を見る機会が多いのでしょうか?
今回はその理由について考えてみました。
国籍問わずミナミ周辺は人気だが欧米の人にはキタ周辺も人気!
世界最大のオンライン総合旅行会社エクスペディアに発表によると、宿泊地として人気のエリアは国籍問わずにミナミ周辺が人気ということです。
この表からもわかる通り、各国からの観光客の多くの人がミナミ周辺を宿泊地として選んでいることがわかります。
しかし下段のアジアの国々の人は約半数の人がミナミ周辺に宿泊し、キタ周辺に宿泊する人の比率は10数パーセントから20数パーセントなのに対し、上段の欧米からの観光客はミナミ周辺に泊まる人とキタ周辺に泊まる人の比率がほぼ同じことがわかると思います。
ではなぜ欧米からの観光客は宿泊地にキタを選ぶ人が多く、アジアの人は宿泊地にミナミを選ぶ人が多いでしょうか?
理由は次の2つが考えられます。
1.アジアからと欧米からの観光客では宿泊数が違う
上記のエクスペディアの表で挙げられている8カ国の2014年の平均宿泊日数は以下の通りです。
欧米とアジアのそれぞれの4カ国の平均宿泊数も算出してみました。
アメリカ 9.9泊
オーストラリア 12.4泊
イギリス 13.4泊
カナダ 11.0泊
欧米平均 11.67泊
韓国 3.5泊
香港 5.2泊
タイ 6.0泊
台湾 5.1泊
アジア平均 4.95泊
平均宿泊数では欧米がアジアの宿泊数の2倍強という結果です。
宿泊日数の長い欧米からの観光客は大阪のみではなく、他の都市へも観光する方が多い為、他の都市とのアクセスが良いキタ(梅田)周辺のホテルを予約する方の比率が高いのです。
それに対して宿泊日数の短いアジアからの観光客はミナミ(難波)を拠点として大阪周辺のみを周って帰国する人が多いのでしょう。
2.アジアからと欧米からの観光客では目的も違う
続いてそれぞれの来日目的を見てみましょう。
アメリカ人は「歴史的・伝統的な景観、旧跡」や「日本人の生活・日本人との交流」を挙げているのに対し、香港人や韓国人は「ショッピング」を目的としている方も多いです。
「歴史的・伝統的な景観、旧跡」が多い京都は欧米からの観光客に特に人気なので、大阪に宿泊する際にも京都にアクセスの良いキタ周辺を選んでいると予想されます。
また欧米からの観光客は長期滞在される方が多く、外国人旅行者がお得にJRがに乗れるJAPAN RAIL PASSを購入している人も多いです。
大阪に宿泊し、JAPAN RAIL PASSを使って広島に日帰りで行くという方も多いので、やはりキタを拠点にする方が便利なのでしょう。
それに対してショッピングが主な目的のアジアからの観光客にとってミナミ(難波・心斎橋)はデパートや商店街など買い物をする為のスポットが集中していても効率よく買い物が出来て、更に関西国際空港へのアクセスも良いため非常に人気なのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
国やエリアによって来日する目的が異なり、宿泊する日数も変わってきます。
そしてそれによって宿泊する場所にも違いが出るという非常に興味深い現象が大阪では起こっています。
弊社ではこのようなデータなども参考にしながらお客様の集客をお手伝いさせて頂いております。
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