こんにちは。イロドリの福島(@maxafuku)です。
7月、8月は仕事で3回ほど北海道に行く機会がありました。
北海道へは過去にもプライベートや仕事でも何度も行ったことがありますが、インバウンドに携わるようになってからは初めての北海道です。
皆さんは北海道にどのようなイメージを持たれていますか?
ご飯が美味しい。涼しい。寒い。大自然。スキー、スノボなど北海道に関するイメージは挙げればキリがないほどありますよね。
今回改めて観光客の目線で札幌と函館を見てみましたが、北海道は今後さらに外国人観光客が増えるだろうと強く感じました。
そう感じた理由を挙げていきましょう。
北海道はアジアの人たちにとって憧れの場所
まず外国人観光客、特にアジアの人々にとって北海道は憧れの場所の1つです。
弊社ではこれまで関西在住の留学生を中心に累計100名ほどからアンケートを取りました。
その中で「日本に来たら行きたいと思っていた場所はどこですか?」という質問にはアジアからの留学生の実に約80%の人が「北海道」と回答しています。
その理由は後述しますが、それほどアジアの人々にとっては北海道は憧れの場所であり、行きたい場所になっているのです。
観光客は非日常を求めている
ここ数年、タイ、ベトナム、フィリピンからの訪日観光客数が非常に伸びています。
ではそれらの国の人たちから1番人気がない都道府県はどこだと思いますか???
札幌で飲食店の方向けにセミナーの講師としてお話した際も同じクイズを出したのですが、正解された方はいませんでした。
答えはこちらです。
最近は「日本式ビーチリゾートを味わう為に沖縄に行ってみたい」という人が特にタイで増えつつあるのですが、沖縄のようなビーチリゾート(沖縄の魅力はそれだけではないですが・・・・・・)はそれぞれの国にもあるので他の都市に比べて優先順位は下がります。
せっかく日本に行くのであればそれぞれの国にもあるような場所ではなく、日常では体験できないような場所に行きたいと思うのは自然なことだと思います。
北海道には非日常がたくさんある!
そしてまさに北海道にはアジアの人にとっての非日常がたくさんあるのです。
これがこれからもまだまだ北海道に外国人観光客が増えると感じた理由です。
ではその非日常的なコンテンツとは何なのか細かく見ていきましょう。
1.夏は涼しい! 冬は寒く雪が降る!
先月に大阪から札幌に行った私でさえ、その涼しさにテンションが上がりました。
年中暑い国で生活している人たちにとって涼しい、寒いということはそれだけで異次元の体験と言っても過言ではないと思います。
余談ですが、友人のタイ人は日本に来てダウンジャケットを着ている自分が1番好きだと言ってました。
自分の国にいると着ることがないダウンジャケットを着るということが既に非日常なのです。
2.食べ物が美味しくSNS映えする!
北海道は本当に食べ物が美味しいです。
海鮮はもちろんのこと、北海道の大地が育んだ野菜や肉などとにかく美味しいものだらけです。
そしてそれらの食べ物はどれもこれも非日常的なものでしかも写真映えするものが非常に多いなと感じました。
例えば私が函館で食べたウニいくら丼。
写真を見て思わず唾を飲み込んだ方もいるのではないでしょうか?(笑)
こんな写真を友人がSNSにUPしていたら思わず「食べたい〜〜〜!」とか「ずるい!」とコメントしてしまいますよね?
実際に同じ店のウニ丼がinstagramに投稿されていますがたくさんのいいね!とコメントがついています。
アジアの人は自国でウニいくら丼を食べることはほぼ不可能なので非日常感がとても強いです。
そしてこのビジュアルなので、当然SNSに写真をUPすると友人の注目を浴びます。
2000年頃から人気に火がつき、北海道の名物として定着したスープカレーも例外ではありません。
実際にスープカレー屋さんに入ると隣のテーブルはタイ人のカップルが座っていて、一眼レフのカメラでスープカレーの写真をたくさん撮っていました。
同じようにたくさんの写真がinstagramに投稿されています。
その他にもジンギスカンなども動画で撮影すると、そのシズル感は半端ないでしょう。
北海道にはそれぞれの国にはない非日常的で新鮮な食べ物がたくさんあります。
そして見た目もインパクトがあるものが多いのでSNSで拡散されやすい要素を備えていることが非常に強いなと感じました。
3.大自然! 景色もSNS映えする!
北海道と言えば自然豊かな風景も売りの1つ。
ラベンダー畑や牧場、流氷や雪景色など綺麗な場所がたくさんあります。
それらの場所にもたくさんの外国人観光客が来ており、記念撮影しています。
そして食べ物と同じくSNS映えする景色がとても多く、拡散されやすいのが強みです。
このように北海道には非日常的なコンテンツがたくさんあり、更にそれらがSNSを通じてたくさんの方に拡散されやすいというのがこれからも観光客が増える1番大きな理由だと感じました。
今後は欧米からの観光客も増える見込み
これまでアジアからの観光客のことを中心に書きましたが、実は欧米からの観光客が増える大きな要素もあります。
世界で最大の発行部数を誇る旅行ガイドブック「ロンリープラネット」が今年訪れたい旅行先のトップに北海道を選んだのです。
CNN.co.jp : ガイドブックが選んだアジアの旅行先、1位は北海道 – (1/3)
世界の旅行者に利用されているガイドブック「ロンリープラネット」がこのほど、アジアで今年訪れたい旅行先のベスト10を発表した。トップには、この春新幹線が開通したばかりの北海道が選ばれた。
ちなみにロンリープラネットは英語版の旅行ガイドブックの中で2004年時点で25%のシェアを持っている人気のガイドブックなので、その影響力は計り知れません。
北海道の皆さん! 北海道はすごいんです!
7月に札幌で飲食店さん向けにインバウンド対策のセミナーにて大阪の事例をお話させて頂きました。
その時にも北海道の方々はまだまだ自分たちの街のポテンシャルを自覚されていない人が多いなと感じました。
しかし、それは仕方がないことだと思います。
普段暮らしていると当たり前になりすぎてその土地の良さなどが見えにくくなってしまうものです。
そしてインバウンドの集客に取り組むにしても何から手をつければ良いのかわからないから何もしていないという方が多いのも当然でしょう。
それは数年前の大阪も同じような状況でした。
そこから徐々に自分たちの街の良さ、売りを自分たちで理解し、増え続ける外国人観光客に真摯に向き合った結果、今では大阪はたくさんの外国人観光客で賑わい、外国人観光客にとってもお店の人にとっても良い結果となる事例がたくさん出てきています。
そして今回改めて北海道を訪れて、そのポテンシャルは間違いなく大阪を遥かに超えると感じました。
もっともっとたくさんの外国人観光客が訪れ、その人たち全員を満足させることが出来るだけの器が北海道にはあるんです。
まずはそのことに北海道の人たちには気がついて欲しいと強く感じました。
今からでも決して遅くはありません。
しっかりと自分たちの魅力を認識し、インバウンドに取り組んで欲しいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回観光客目線で改めて北海道を見てみましたが、そのポテンシャルに驚き嫉妬すら感じるほどでした。
そして今回は出張でしたが、出張で行っても非常に満足度が高く正直なところ1泊2日で帰る時には後ろ髪を引っ張られていました(笑)
市内の飲食店や小売店はインバウンドの対応がまだまだ出来ていないお店もたくさんありましたが、対応が進んでいけば更に満足度が高まりリピートに繋がっていくでしょう。
北海道の皆さん、北海道はこれからまだまだたくさんの外国人観光客が来ます。
弊社でお手伝い出来ることがございましたら北海道までお手伝いに参りますのでぜひお問い合わせ下さい。
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