こんにちは。イロドリの福島(@maxafuku)です。
いよいよ2016年も残すところあと僅かとなってきました。
あなたにとって今年はどんな1年でしたか?
2017年は1月下旬に旧正月休みがスタートし、中華圏の国々から多くの観光客が来日します。
2016年のうちに受け入れの準備は終わらせるようにしましょう!
さて先日民泊の仲介サービス大手のAirbnbが宿泊の枠を越えた新しいサービス「Trips(トリップ)」を発表したのをご存知ですか?
今回発表されたこの「Trips」というサービスは今後日本国内の体験サービスなどのいわゆる「コト消費」の市場を大きく拡大させる可能性があると感じました。
これは日本国内で体験サービスを提供している人達にとって、自分たちのサービスを認知してもらい利用者を増やす非常に大きなチャンスなのです。
なぜ私がそう感じたのか? その理由をお伝えします。
Airbnbの新サービス「Trips(トリップ)」とは?
まずはTripsの説明から。
Airbnbが今回発表したTripsは「Experience(体験)」と「Places(スポット)」の2つのサービスで構成されています。
「Experience(体験)」は東京を含む全世界12都市でスタートしており、現地の人が企画した約500種類のアクティビティがすでに掲載されています。
アクティビティの内容も非常に豊富でスポーツ体験や文化体験、料理の体験はもちろん、ボランティア活動なども登録されています。
尚、ボランティア活動については参加費は全額団体に寄付される仕組みとなっています。
ちなみに東京でも芸者体験や、金継ぎ体験など非常にユニークなアクティビティがたくさん掲載されています。
ぜひAirbnbのスマホアプリから世界のアクティビティをみて下さい!
1つ1つのアクティビティ紹介映像に思わず引き込まれてしまうはずです。
私はすでにいくつかのアクティビティを体験したくなってしまっています。
もう1つの「Places(スポット)」では人と人を繋ぐミートアップ機能や、現地に住む人々によるレストランやアトラクションのリコメンド機能が提供されています。
アメリカではレストランの予約機能も提供されており、今後は各国でも同様の機能が提供されるようです。
現在「Trips」は東京、デトロイト、ロンドン、パリ、ナイロビ、ハバナ、サンフランシスコ、ケープタウン、フィレンツェ、マイアミ、ソウル、ロサンゼルスの全12都市で提供されています。
そして来年には大阪を含む全50都市に拡大する予定だそうです。
「Trips」に大きな可能性を感じる4つの理由
では私がなぜこの「Trips」に大きな可能性を感じているのか? その4つの理由をお伝えします。
1. 多くの訪日外国人観光客がAirbnbを利用している
11月16日にAirbnbは2016年の日本でのインバウンドゲストの利用が300万人を突破したことを発表しました。
Airbnb利用のインバウンドゲストが300万人を突破|Airbnb Japan株式会社のプレスリリース
世界最大手のコミュニティ主導型マーケットプレイスのAirbnb(本社:米国カリフォルニア州サンフランシスコ、日本語名:エアビーアンドビー、以下:Airbnb)は、2016年のAirbnbを利用したインバウンドゲスト数が300万人を突破したことを本日発表しました。
10月末時点での訪日外国人数は日本政府観光局(JNTO)の発表によると約2011万人なので、多少の重複を考慮しても10%〜15%がAirbnbの利用者であると想定できます。
これはとてつもない数字で個人的には予想以上の利用率でした。
その多くの旅行者に対して自分たちで企画したアクティビティやサービスの提案ができるのです。
これは体験サービス提供者にとっては利用者を獲得するための1つの大きな販路が増えたということになります。
2. Airbnbの利用者とアクティビティの相性の良さ
私は何度もAirbnbで宿泊している外国人観光客とお会いし、食事もしたことがありますが、「ホテルに宿泊していると味わうことできないようなローカルな体験」を求めている方が非常に多いという印象を持っています。
Airbnbの元々のコンセプトに「暮らすように旅する」というものがあります。
当然ホテル代わりに利用するユーザーも居ますが、Airbnbで宿泊するからこその体験を求めて宿泊先を選んでいるユーザーも多くいるのです。
その宿泊先の土地ならではの体験サービスがあれば利用したいというユーザーをAirbnbはすでに掴んでいるのです。
3. 体験サービスを集客する手段が限られている
関西を中心に旅行者に向けて体験サービスを提供している様々な方にお会いしてお話を聞く機会がありますが、皆さん共通して困られているのが集客の部分です。
せっかく体験サービスをがんばって作ってもそれを知ってもらう手段が乏しく、現状はTripAdvisor(トリップアドバイザー)、自社のWEBサイト、旅行代理店経由、ホテルの紹介などが主要な販路となっています。
もちろん国内にも体験サービスを紹介したり、予約が出来るWEBサイトはいくつかありますが、そのサイト自体の認知度が高くなく、集客手段としては弱いケースが多いようです。
それに対してAirbnbのTripの場合はAirbnbのサービス自体がすでに多くの利用者を掴んでいる為、多くの旅行者がサービスを使う可能性が非常に高いと言えます。
今まで集客チャネルが乏しかった分、Tripsの登場によって大きく利用者を伸ばす体験サービスが今後出てくるでしょう。
4. 事前決済なのでキャンセルリスクがない
Airbnbは宿泊の予約をする際、その料金は事前に決済されます。
その仕組みをそのままTripsでも使用するので体験サービスでも予約時点で料金が決済されます。
これは体験サービスを提供されている方にとってはとても助かるはずです。
なぜなら、体験サービスを提供されている方はキャンセルの問題に非常に頭を悩まされているからです。
旅行代理店経由の予約の場合はキャンセルの問題は基本的にはありませんが、個人旅行客の場合は予約をしていても当日何の連絡もなく参加しない人も結構いるようで、この問題はかなり大きいです。
しかし、Tripsは事前決済なのでこの問題も解消されます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回Tripsの機能とその可能性についてご紹介させていただきました。
このサービスは間違いなく体験サービスを提供されている方には非常に大きな集客チャネルになるはずです。
現在日本では東京でのみ提供されていますが、来年には大阪をはじめどんどん利用できる都市が拡大していきます。
実際にTripsがあなたの都市で提供されるまでに体験サービス自体をもっともっと良いものにして準備をしておきましょう。
また今は体験サービスを提供していない人も参入が非常に容易になるはずです。
アイデア次第で人気のサービスになる可能性も大いにあります。
大阪でTripsが始まったときには私も何か提供しようと考えています。
ぜひあなたも面白い体験サービスを考えてみて下さい!
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