大阪商工会議所主催セミナー「大阪におけるインバウンドの『いま』」開催報告

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イロドリの今津です。
近年の外国人観光客の急増に伴い商店街や個店において外国人観光客の受け入れ対策が進んでいる地域も多くなってきました。
また、観光地だけでなく地元の感覚を味わえるようなローカルな場所にも外国人観光客の波は押し寄せてきています。

そのような状況を受け2016年2月10日(水)に個店や商店街向けに大阪商工会議所小売部会主催のセミナー「大阪におけるインバウンドの『いま』」が開催されました。

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関西においてインバウンド支援をおこなっている2社(有限会社リンクコーポレーション牧さんと弊社福島)が講師として登壇の機会をいただきましたので開催レポートをお届けします。

個店のインバウンドは個人旅行客(FIT)を狙うべき

まずは弊社福島が「インターネットの口コミサイトを活用した個店のインバウンド戦略」をテーマに登壇しました。

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最初に訪日観光客数、買い物消費額などのデータを用い現在のインバウンド市場について紹介しました。
国別で見ると全体の70%以上を上位4ヶ国(中国、韓国、台湾、香港)が占めており、日本のインバウンド市場はアジアの国々が席巻していることが分かります。
また個店のインバウンド対策においては受け入れハードルが高い団体旅行客ではなく個人旅行客(FIT)をターゲットにすべきであると話しました。
そして個人旅行客に情報を伝えるには、クチコミの起点をしっかりと作り情報を拡散させていくことが大事であると述べ、現在支援中の商店街、小売店、飲食店の3つの事例を紹介しました。

・トリップアドバイザーや中国の有力な旅行クチコミサイトに店舗情報登録
・在日外国人による商店街レポート作成やインバウンド向け料理コースの試食会の実施
・クチコミサイトへの投稿を促進する仕組みづくり
・多言語サイトの構築
・WeChat、Weiboの公式アカウント開設、運営

などのクチコミを起点とした施策を行った結果、

■ある商店街の場合
トリップアドバイザーのクチコミ頻度が取り組み前の約10倍に増加

■ある小売店の場合
中国人700名が集まるイベントにて特別販売会を実施し、1人で高額商品を50個以上購入する人もおり、想定以上の売上を記録

■ある飲食店の場合
試食会の翌日に在日中国人のグループと旅行者グループの予約を獲得、数日後には旅行者のグループの予約が入り始めた

と集客に繋がっている事例を紹介しました。
また今後はSNSへの投稿促進施策、影響力のあるブロガーを誘致したプロモーションを実施するなど様々な仕掛けを検討中であると話しました。

次に福島は個店の外国人対策として今日からできる7つの対策を紹介しました。

・トリップアドバイザーへの掲載
・フリーWi-Fiの環境を整備
・クレジットカード決済への対応
・多言語メニューの作成
・ショップカードの作成
・SNSへの投稿を促す仕組み作り

まずはできることから対策に取り組み、外国人観光客の集客・対応の基礎作りをしていくことが重要であると話しました。
しかし、インバウンド対策は一朝一夕に成果が出るわけではないのでターゲットをしっかりと設定し、試行錯誤を繰り返しながら、会社やお店全体で取り組んでいくことが重要であると述べました。

「インバウンド」というキーワードもとに集まった仲間が地域を活性化

続いてウラなんばの仕掛人の一人でもある有限会社リンクコーポレーションの牧さんより「外国人を引き込む!商店街の集客秘訣(ウラなんば最新活性化事例より)」をテーマにお話をされました。

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初めに、現在のインバウンド市場についてお話です。
2019年「ラグビーワールドカップ」、2020年「東京オリンピック」とビックイベントが続き、ますますインバウンド熱は盛り上がっていきます。そして関西に限定して言えばこの2つのビックイベントよりも2021年に控えている「関西ワールドマスターズゲーム」の開催こそが関西のマーケットにおいては最も効果が期待できるものではないかと牧さん。

次に安くて美味しい個性的なお店が立ち並ぶ「ウラなんば」の取り組み事例についてご紹介頂きました。

牧さんはまずウラなんばの地域を盛り上げていくためにウラなんばの仲間づくりからはじめました。
ウラなんばの仲間づくりは地図作りから始まり、1年目は飲食店を中心に11店舗、2年目は47店舗、3年目には100店舗以上の地域のお店が協力した地図へとなりました。
この規模に至るまでに牧さんは様々なイベントを企画し地域の和を広げていきました。

・ウラなんば亭主飲み会
・ウラなんば文化祭
・店主交換会
・ウラなんばLINE

などのイベントを実施しウラなんばを盛り上げていくための仲間作りをしました。
仲間ができたことで、地域だけでなく企業や組織とのイベントを仕掛けていくことができるようになったそうです。
以下は実施したイベントの一例となります。

・スイスホテルとのウラなんばナイトツアー
・ギャグキャッチポスターを制作した商店街と吉本興業のコラボ企画
・道具屋筋×黒門市場のコラボ企画

企業と組織と地域が連携していくことで様々なイベントを仕掛けていくことができるようになったといえます。
「ウラなんばに行けば面白いことがある」とお客さんが訪れるようになり、そのお客さんがリピーターとなり新たなお客を連れてくる。
そしてウラなんばを楽しんだお客さんが良いクチコミを広めてくれたおかげで、さらなる集客へと繋がりウラなんばは活性化していきました。
その結果、ウラなんばの坪単価は上がり続け約3倍にまで跳ね上がるほどの人気の場所となったそうです。

最後に、牧さんは全てを結びつけたキーワードこそが「インバウンド」であると話されました。企業と組織と地域がインバウンドというキーワードのもと町を盛り上げていく仲間となることで、地域の魅力を再発見し外国人観光客にとっても日本人にとってもより魅力的な場所となったことで地域の活性化へと繋がっていきましたと述べ、講演を締めくくられました。

牧さんは現在もウラなんばをさらに盛り上げていくために外国人観光客に大阪弁講座の講習会を実施するなど様々な仕掛け作りを続けているそうです。

まとめ

今回、大阪商工会議所の小売部会主催ということでセミナー参加者には実店舗を運営されている経営者の方が多く参加されていました。
セミナーでは身近な飲食店や商店街における外国人集客の成功事例が紹介され、これから外国人集客をしていくお店にとって非常に参考にして頂けることも多くあったのではないかと思います。
私がセミナーでの両者の講演に共通して外国人観光客の集客や対策において重要だと感じたことは、以下の3点です。

・地域や会社全体で協力して取り組んでいくこと
・観光客の立場に立って考えた施策を継続的に打ち続けること
・魅力を発信する(クチコミ拡散)仕組みを作っていくこと

この軸をもとに対策を進めていくことで外国人観光客から選ばれるお店や地域になっていくのではないでしょうか。
今後も外国人観光客が増え続けていく中で、どのようにお店をPRし集客していくのかが重要になってきます。
外国人集客や対策でお困りの方は弊社がお手伝い致しますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

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