イロドリの今津です。
このたび日本政府観光局(JNTO)から2016年7月の訪日外国人数についての発表がありましたので、その中から抑えておきたいデータをご紹介したいと思います。
前年同月比19.7%増の229万7千人と単月の過去最高を記録!
2016年7月の訪日外国人数は前年同月比19.7%増の229万7千人で7月として過去最高となるとともに単月としても過去最高を記録しました。
※これまでの7月過去最高:191万8千人 (2015年7月)
※これまでの単月過去最高:208万2千人 (2016年4月)
日本政府観光局(JNTO)はこの増加要因を、多くの国で夏季休暇シーズンとなるなど訪日旅行需要がピークを迎える中、クルーズ船の大幅な寄港増加や航空路線の新規就航・増便に加え、これまでの継続的な訪日旅行プロモーションの効果などが訪日旅行者数の増加した要因としています。
各国の昨年同月の訪日外国人数との比較
それでは続いては国別での昨年同月(2015年7月)との比較を見て行きましょう。
総数(薄い赤色の箇所の数字)では前年比19.7%増となりました。
そして中でも注目したいのが昨年同月と比較して伸び率の変化が大きい国(青色の箇所の数字)です。
7月は韓国が44万7000人(前年比30.0%増)と昨年と比べて30%以上の伸びとなった唯一の国でした。
韓国の好調な要因として日本政府観光局(JNTO)は、熊本地震で運休してい仁川-福岡線の再開や新規路線の就航、旅行会社等によるセールス価格での旅行商品販売やこれと連動した共同広告の展開など訪日プロモーションの実施によるものだとしています。
また、伸び率が30%以下だったものの単月として初めて70万人を超えた中国にも注目です。
2016年4月から3ヶ月連続で50万人超と好調が続いていましたが、さらに7月はクルーズ船の寄港数の大幅な増加による押し上げ効果もあり、前年同月比26.8%増となる73万1400人を記録しました。
なお、国別訪日外国人数の内訳は以下の通りです。
2016年1月〜7月の訪日外国人数
続いては2016年1月〜7月の合計訪日外国人数を見てみましょう。
下記は2015年同期間と比較したデータとなります。
総数(薄い赤色の箇所の数字)では前年比26.7%増の1401万人となりました。
国別で見ると中国が380万7900人(前年比38.2%増)、韓国が282万9900人(前年比30.8%増)、マレーシアが20万8500人(前年比35.7%増)、フィリピンが20万1600人(前年比30.1%増)と4ヶ国が30%以上の伸び率となっています。
2016年8月の訪日外国人数予想
日本政府観光局(JNTO)は2016年8月について、国際的な政情不安や円高傾向による消費者の旅行動向への影響が心配されるものの、東アジア市場からのクルーズ船の寄港増加、航空路線の夏季増便などが夏休みシーズン後半の送客拡大に大きく貢献することが期待できると述べています。
なお、訪日旅行市場における熊本地震の影響については、一部の市場で九州方面の団体旅行の販売が振るわないなど影響は残るものの、好調は取り戻しつつある。7月後半からは韓国などで「九州ふっこう割」を活用した旅行商品の販売も始まったことから、これらの効果を含め引き続き注視していくとしています。
まとめ
2016年7月の訪日外国人数は単月として過去最高を記録しました。
そして1月~7月の累計では1400万人を突破するなど順調に伸びています。
今回のポイントを改めてまとめますと、
・229万7千人と単月での過去最高を記録
・中国が単月として初めて70万人超えを記録
・前年同月比で30%以上の伸びとなったのは韓国だけ
といった形です。
このまま単月200万人近くのペースで進めば11月頃にはついに2000万人を突破するかもしれません。
8月から秋にかけてどのような数値になるのか引き続き注視して行きたいと思います。
また、各月の訪日外国人数データはこちらにまとめておりますのでぜひご活用ください。
最新のインバウンドニュースをメルマガで受け取る
弊社ではインバウンドビジネスに役立つノウハウや最新ニュースをメルマガで配信しています。
イベント開催時もメルマガにて先行案内をいたします。
また、今なら登録いただいた方には「外国人観光客に人気の都道府県ランキングデータ」をプレゼント中です。
いつでも配信停止手続きができますので、まずはお気軽にご登録くださいませ。
メルマガ登録はこちらから