イロドリの今津です。
このたび日本政府観光局(JNTO)から2016年8月の訪日外国人数についての発表がありましたので、その中から抑えておきたいデータをご紹介したいと思います。
前年同月比12.8％増の204万9千人と8月としての過去最高を記録！
2016年8月の訪日外国人数は前年同月比12.8％増の204万9千人で2ヶ月連続で200万人を超え、8月として過去最高を記録しました。
なお、2016年で単月200万人を突破したのは4回目となります。
日本政府観光局(JNTO)はこの増加要因を、各国で夏季休暇シーズンも後半を迎えた中、クルーズ船の寄港増加や航空路線の新規就航・増便に加え、これまでの継続的な訪日旅行プロモーションの効果などとしています。
各国の昨年同月の訪日外国人数との比較
それでは続いては国別での昨年同月（2015年8月）との比較を見て行きましょう。
総数（薄い赤色の箇所の数字）では前年比12.8%増となりました。
そして中でも注目したいのが昨年同月と比較して伸び率の変化が大きい国（青色の箇所の数字）です。
8月はインドネシアが1万2800人(前年比30.9％増)と昨年と比べて30％以上の伸びとなった唯一の国でした。
インドネシアの好調な要因として日本政府観光局(JNTO)は、航空会社各社のセールスプロモーションに加え、TV番組やWebサイトなどでの露出強化、旅行会社等との共同広告や旅行博における販促などの訪日旅行プロモーションの効果だとしています。
またカナダが2万1900人(前年比23.3％増)、ベトナムが1万7200人(前年比24.9％増)、マレーシアが1万5500人(前年比26.0％増)と20％以上の伸びを記録しました。
そしてバカンスシーズンを迎えたイタリアとスペインが単月としての過去最高を記録しました。
なお、国別訪日外国人数の内訳は以下の通りです。
2016年1月〜8月の訪日外国人数
続いては2016年1月〜8月の合計訪日外国人数を見てみましょう。
下記は2015年同期間と比較したデータとなります。
総数（薄い赤色の箇所の数字）では前年比24.7%増の1605万人となり昨年より約2ヶ月前倒しで1500万人を超えました。
国別で見ると中国が448万4900人（前年比34.0%増）、マレーシアが22万4000人（前年比35.0%増）と30％以上の伸び率となっています。
2016年9月の訪日外国人数予想
日本政府観光局(JNTO)は2016年9月について、夏季休暇シーズンと秋の旅行シーズンの合間となるが、韓国の盆休暇(秋夕)や中華圏の中秋節をはじめ、東アジア・東南アジアにおける祝日に伴う連休や休暇により比較的旅行しやすい日並びであることに加え、東アジアおいてはクルーズ船の寄港数増加や航空路線の新規就航が予定されることから訪日外国人数の増加が期待できると述べています。
なお、熊本地震の一部地域への影響や、国際的な情勢不安、円高傾向による消費者の旅行動向の影響については引き続き注視していくとしています。
まとめ
2016年8月の訪日外国人数は8月として過去最高を記録しました。
そして1月~8月の累計では昨年より2ヶ月も前倒しで1,500万人を超え、1600万人も突破するなど堅調に伸びています。
今回のポイントを改めてまとめますと、
・204万9千人と8月としての単月過去最高を記録
・中国が7月の73万1千人に次ぐ67万7千人を記録
・インドネシアは前年比30％を超える伸びを記録
といった形です。
早いもので今年も残す所あと4ヶ月となってしまいましたが、単月100万人ペースだとしても年間2000万人を達成する計算になります。
このまま行くと11月には2000万人を突破することになりそうですね。
9月以降の数値が今から楽しみです。
また、各月の訪日外国人数データはこちらにまとめておりますのでぜひご活用ください。
最新のインバウンドニュースをメルマガで受け取る
弊社ではインバウンドビジネスに役立つノウハウや最新ニュースをメルマガで配信しています。
イベント開催時もメルマガにて先行案内をいたします。
また、今なら登録いただいた方には「外国人観光客に人気の都道府県ランキングデータ」をプレゼント中です。
いつでも配信停止手続きができますので、まずはお気軽にご登録くださいませ。
メルマガ登録はこちらから
