イロドリの今津です。
このたび日本政府観光局(JNTO)から2016年11月の訪日外国人数についての発表がありましたので、その中から抑えておきたいデータをご紹介したいと思います。
前年同月比13.8%増の187万5千人！ 11月としての過去最高を記録！
11月単月では前年同月比13.8％増の187万5千人となり、これまでの11月過去最高であった2015年11月の164万8千人を超えて過去最高を記録しました。
日本政府観光局(JNTO)はこの増加要因を、紅葉シーズンの到来や展示会等のイベント開催に加え、東アジアにおける航空路線の新規就航・増便、クルーズ船の寄港増加、そして、これまでの継続的な訪日旅行プロモーションによる効果が増加につながったとしています。
各国の昨年同月の訪日外国人数との比較
それでは続いては国別での昨年同月（2015年11月）との比較を見て行きましょう。
総数（薄い赤色の箇所の数字）では前年比13.8%増となりました。
そして中でも注目したいのが昨年同月と比較して伸び率の変化が大きい国（青色の箇所の数字）です。
インドネシアが2万1,900人(前年比54.3%増)と昨年と比べて50％以上の伸びとなった唯一の国でした。
また、それ以外にもフィリピンが3万人(前年比22.7％増)、ベトナムが1万8,100人(前年比24.0％増)と20％以上の伸びを記録しました。
そして国別では、ロシアを除く19ヶ国で11月としての過去最高を記録しました。
なお、国別訪日外国人数の内訳は以下の通りです。
2016年1月～11月の訪日外国人数
続いては2016年1月～11月の合計訪日外国人数を見てみましょう。
下記は2015年同期間と比較したデータとなります。
総数（薄い赤色の箇所の数字）では前年比22.4%増の2198万8千人となりました。
国別で見るとフィリピンが30万6,500人（前年比30.0%増）、インドネシアが23万100人（前年比30.9%増）と30％以上の伸率となっています。
他に注目すべきポイントとして中国が594万5,500人（前年比28.0%増）と初めて600万人の突破が目前に迫っています。
また、11月までの累計では台湾・香港・タイ・マレーシア・オーストラリア・カナダ・イギリス・ドイツ・イタリアが昨年の累計を超えました。
すでに10月時点で中国・韓国・インドネシア・フィリピン・ベトナム・インド・アメリカ・フランス・スペインが昨年の累計を上回っているため、これで18ヶ国が昨年の累計を超えたことになります。
2016年12月の訪日外国人数予想
日本政府観光局(JNTO)は2016年12月について、シンガポール、マレーシア、インドネシアからの学校休暇を利用した旅行や、香港、フィリピン、オーストラリア、アメリカ、カナダからのクリスマス休暇を活用した訪日旅行需要が期待できると述べています。
なお、国際的な政情不安、為替変動による消費者の旅行動向への影響については、引き続き注視していくとしています。
まとめ
2016年11月の訪日外国人数は11月としての過去最高を記録しました。
また、1月〜11月の累計では2198万人となり、このまま行くと2016年の累計は2400万人を突破しそうな勢いとなっています。
今回のポイントを改めてまとめますと、
・187万5千人と11月としての単月過去最高を記録
・中国の訪日者数は初となる累計600万人突破を目前に
・インドネシアは唯一前年同月比50％以上の増加を記録
の3つがあげられます。
さて、今年の訪日者数の発表も残すところ12月だけとなりました。
まだ日本政府観光局(JNTO)から12月の訪日外国人数の発表日は公表されていませんが、例年通りだとすると1月下旬には発表されるのではないかと思います。
2016年の訪日外国人数は最終的にどこまで伸びるのか？
発表を楽しみにしながら年末年始を過ごしたいと思います。
それではみなさま、良いお年を。来年もイロドリをよろしくお願いいたします。
また、各月の訪日外国人数データはこちらにまとめておりますのでぜひご活用ください。
にまとめておりますのでぜひご活用ください。
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