イロドリの今津です。
このたび日本政府観光局(JNTO)から2017年1月の訪日外国人数についての発表がありましたので、その中から抑えておきたいデータをご紹介したいと思います。
単月として過去2番目の記録! その数なんと229万6千人!
2017年も早々にビッグニュースです。
過去のデータを見ると年間を通して訪日外国人数の少なかった1月ですが、2017年1月は2016年7月(229万6451人)に次ぐ過去2番目の記録となりました。
具体的な数字は前年同月比24.0%増の229万6千人です。
単純計算ですが、この増加率が続いた場合の年間訪日外国人数は2980万8360人となり、なんと3000万人の大台に達する勢いです!
日本政府観光局(JNTO)はこの増加要因を、今年は旧正月休暇が1月末から始まったため、中華圏の国や地域を中心に訪日旅行者数が増加したとしています。
また、航空路線の新規就航・増便、クルーズ船の寄港増加、そしてこれまでの継続的な訪日プロモーションが引き続き訪日旅行者数の増加を後押ししたとのことです。
各国の昨年同月の訪日外国人数との比較
それでは続いては国別での昨年同月(2016年1月)との比較を見て行きましょう。
総数(薄い赤色の箇所の数字)では前年比24.0%増となりました。
そして中でも注目したいのが昨年同月と比較して伸び率の変化が大きい国(青色の箇所の数字)です。
特に、マレーシアが3万4500人(前年比73.9%増)が伸び率70%以上、インドネシアが2万2500人(前年比63.8%増)が60%以上と年初から非常に高い伸びを示しました。
また香港が18万5500人(前年比48.4%増)、フィリピンが2万6400人(前年比40.1%増)、ベトナムが2万1600人(前年比46.0%増)が40%以上の伸び率となりました。
40%以上の伸びを記録した5ヶ国のうち、なんと4ヶ国が東南アジアの国々でした。
もしかすると2017年は東南アジアからの観光客が急増する年になるかもしれませんね。
また、それ以外にも中国が63万600人(前年比32.7%増)、韓国が62万5400人(前年比21.5%増)と両国とも60万人台を記録しました。
そして国別では、ロシアを除く17ヶ国で1月としての過去最高を記録しました。
なお、国別訪日外国人数の内訳は以下の通りです。
2017年2月の訪日外国人数予想
日本政府観光局(JNTO)は2016年2月について、多くの市場で旧正月(春節)休暇が終わっているため、訪日旅行者数の伸びは緩やかになると予想しています。しかしウィンタースポーツや雪遊びなどを目的とした訪日や、クルーズ需要の増加、また継続的な訪日旅行プロモーションが訪日需要を下支えするであろうとしています。
まとめ
2017年1月の訪日外国人数は1月としての過去最高を記録しました。
そしてこのままのペースでいけば年間3000万人を突破しそうな勢いとなっています。
今回のポイントを改めてまとめますと、
・2016年1月は中国からの訪日客がトップ
・今年は東南アジアからの訪日観光客が急増!?
・1月時点の伸び率で見ると年間3000万人ペース!
など、ポイントを抑えておきましょう。
1月の結果を見ると2017年のインバウンド市場にも大きな期待がもてそうです!
そして中国や韓国と比べると市場規模はまだまだ小さいものの、これからは間違いなく東南アジアの観光客が増えてきます。
そのため、これからは東南アジアの国々の動向に注視していくことがインバウンド市場で成功するための大きなポイントになってくるでしょう。
また、各月の訪日外国人数データはこちらにまとめておりますのでぜひご活用ください。
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