データで見るこれから東南アジアからの観光客数が急増する理由

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イロドリの小林です。

先日、桜が満開の大阪城へ行きましたが、平日だったこともあり「半分近くが外国人観光客じゃないの?」という印象でした。
中国人の団体客、サングラス姿の欧米人、ヒジャブ(スカーフ)を頭に巻いたイスラム系の方など、様々な国の方が大阪の桜を楽しんでおられました。

さて、みなさんも外国人観光客が増えていることはご存知かと思いますが、「これから大きく来訪者が増える可能性のある国はどこなのだろう?」と気になったことはないでしょうか?
日頃イロドリの記事をご購読いただいている方は既にご存知かと思いますが、これまで当メディアでは来訪者数の上位16カ国の来訪者数などの情報をお届けして参りました。

各データに関する記事はこちらにまとめておりますので、ぜひ参考にしてください。

あなたが外国人観光客の集客に力を入れる時に「台湾からの来訪が一番多いから台湾人向けのPRに力を入れよう!」という決め方もあると思いますが、逆に「今はまだ来訪者が少ないけど今後大きく伸びる国に絞ってPRして行こう!」というのも1つの方法です。

そこで今回は今後来訪者数が伸びる可能性を秘めた国を過去のデータから分析しましたのでぜひ参考にしてみてください。

現在の来訪者数と1人あたりのGDPを元に算出

計算方法は2014年時点の各国の訪日率(人口100万人あたり何人が日本へ来ているのか)と経済的な豊かさを示す1人あたりのGDPを用いました。
それがこちらのグラフです。

photo-k00051-01

このグラフは縦軸が2014年時点での訪日率で横軸が同年の1人あたりのGDPです。
グラフ内に引かれた直線は回帰直線で、全体のデータの中心を示す線となります。
なので、この線の上にある点は比較的訪日率が高い国を示しており、線の下にある点は訪日率の低い国を示している事になります。

そして、「GDPが高く訪日者数が多い国」は今後これ以上大きな伸びは見込めない事になりますし、逆に「GDPは高い(もしくは高くなる可能性がある)が、訪日者数が少ない国」は今後大きく伸びる可能性を秘めています。
また、「GPDが低く訪日者数が多い国」は多少無理をしてでも日本へ来てくれているありがたい国という事ですし、「GDPが低く訪日者数が少ない国」は今後その国の経済が成長すれば訪日者数が伸びる可能性を秘めている事になります。

では、グラフの点に国名を記載した画像をご覧ください。

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すると、この様な結果となりました。
もう少し細かく解説して行きたいと思います。

現時点で既に来訪率が高いため今後大きな伸びが見込めない国

16カ国中、今後大きな伸びが見込めない国が台湾香港です。

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この2カ国は2014年時点で来訪率が12%以上となっており、1年の間に10人に1人以上が日本へ訪れてくれたありがたい国となります。
特に台湾はGDPが比較的高くない割に日本への来訪者数が非常に多いのが特徴的です。
この2カ国に次いで韓国が来訪率5%、シンガポールが4%なので今後増えるとしても2倍前後が天井では無いかと予想できます。

GDPは高いが物理的な距離や価格の影響で大きな伸びが見込めない国

続いてはグラフの右下に集まった国々に注目しましょう。

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これらの国々の中でイギリスフランスドイツカナダアメリカの欧米圏の国々は物理的な距離の遠さと価格の高さの問題があります。
私たちが海外旅行を検討する際に欧米はなかなか選択できないのと一緒ですね。
例えば今後ヨーロッパへのLCCの直行便が就航したとしても10時間以上のフライトをLCCの狭い座席で過ごすというのはちょっとしんどいですよね(笑)
なので、これらの国々は移動手段によっぽどの革命が起きない限りは大きな伸びは見込めないと言えます。

その中でオーストラリアだけはGDPが高い割に比較的まだ訪日者数が少なく、LCCも就航しており、距離も比較的近いため、今後の訪日者数の伸びが期待できる国です。
実際にこのグループの国々の中で2013年から2014年の増加率が唯一20%を超えているのがオーストラリアです。

経済の成長次第で大きな伸びが見込める国

そして今回、一番注目したいのがグラフの左下の国々です。

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これらの国々はまだまだ訪日者数が少ないため、今後経済が成長すれば来訪者が大きく伸びる可能性を秘めています。

まず目を引くのが中国です。
中国は訪日外国人観光客ランキングでは3位ですが、中国の人口は13億人以上いるため人口比率で見ると訪日率はたった0.17%となります。
これが例えば台湾や香港の様に12%となった場合、何と1年間で1億6千万人もの中国人が日本へ来る計算となり、日本人口を超えてしまうという事になります(笑)
もちろんそれだけの受け入れは出来ないので何かしらの規制が掛かると思いますが、中国のポテンシャルはとんでもないですね…。

その他は近年訪日率が急増しているタイマレーシア、昨年ビザが緩和されたフィリピンベトナムインドネシアの名前があります。
これらの国々は今後経済の成長と共に来訪者数が大きく増加する事が期待できると言えます。
特にインドネシアは人口が2億5千万人もいるため、今後大きな伸びが期待できると思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
弊社が懇意にしていただいているインバウンド関係の方は、4年ほど前から「今後タイからの来訪者が大きく伸びる」という予想を元にタイ人向けのサービスを開始した事で現在では着実に事業を拡大されています。
あなたも様々な角度からデータを見て、「自分たちはどの国のどんな人をターゲットにして行くべきか」を明確にして行きましょう!

また、2014年の訪日外国人数の上位16カ国についての様々なデータをこちらで紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

イロドリでは外国人観光客集客を成功していただくための様々なサービスをご用意しております。
サービスの詳細はこちらをご覧くださいませ。

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