イロドリの小林です。
4月はまるで梅雨かと疑うほど雨の日が続きましたね。
飲食店や小売店の方々は雨宿りついでに入って来られる外国人観光客が増えたといったことは無かったでしょうか。
さて、このたび日本政府観光局(JNTO)から2015年3月の訪日外国人数についての発表がありましたので、その中から抑えておきたいデータをご紹介したいと思います。
単月過去最高の152万6千人を記録!
まず抑えておきたいのは月間の合計訪日外国人数です。
昨年(2014年3月)から45.3%も増加し、152万6千人を記録しました。
なお、単月で150万人を越えたのは今回が初めてです。
また、春節の中国人観光客による「爆買い」が注目された2015年2月と比較しても10%以上増加しています。
そう考えると、この凄さを実感していただけるかと思います。
各国の昨年同月の訪日外国人数との比較
それでは続いては国別での昨年同月(2014年3月)との比較を見て行きましょう。
1位から中国、台湾、韓国、香港、タイとお馴染みの国が並びました。
ここで注目したいのが昨年同月と比較して伸び率の著しい国々(薄い青色の箇所の数字)です。
中国が33万8000人(前年比83.7%増)、香港が11万7200人(前年比81.8%増)と昨年に比べて80%以上の伸びとなっており、フィリピンは26,800人(前年比110.9%増)とボリュームこそ少ないですが110%以上の伸び率となっています。
その他にも香港、ベトナム、米国、カナダ、イギリス、ドイツが単月として過去最高を記録し、ロシアを除く19カ国が3月の過去最高を記録しました。
国別訪日外国人数の内訳グラフは以下の通りです。
2015年1月〜3月の訪日外国人数
続いては2015年1月〜3月の合計訪日外国人数を見てみましょう。
下記は2014年同期間と比較したデータとなります。
総数(薄い赤色の箇所の数字)では昨年比43.7%増となっており、年間1,500万人の予想を遥かに超えるペースとなっています。
国別で見るとこちらも中国が47万7,905人(前年比93.2%増)とフィリピンが29,364人(前年比88.7%増)と伸び率が目立っており、ベトナムも25,271人(前年比60.3%増)と大きく伸びています。(薄い青色の箇所の数字)
この3カ国は以前紹介した今後訪日者数が急増する可能性を秘めた国に当てはまる国々ですので、今後の動向にも注目です。
ちなみに日本政府観光局(JNTO)ではベトナム人観光客が増加している一つの要因として、ベトナムの有名歌手が大阪を舞台にしたミュージックビデオが話題となり、再生回数も250万回を超えている事も挙げられるとしています。
少し調べてみると、動画を見つけることができました。
大阪に旅行へ来たイケメンベトナム人歌手のヌーフックティン(Noo Phước Thịnh)さんが、旅先で偶然出会った日本人女性に大阪を案内してもらっている内に恋に発展して行くという内容になっています。
ぜひ一度ミュージックビデオをご覧ください。
2015年4月の訪日外国人数予想
日本政府観光局(JNTO)は2015年4月も訪日外国人数は好調に増加すると予想しています。
その要因としては、
・桜シーズンによる訪日旅行需要の拡大
・円安傾向の継続
・イースター(2015年4月3日から6日)※キリスト教の祝日である復活祭とその前後を含む休日
・清明節(2015年4月4日から6日)※中国の祝日
・ソンクラーン(2015年4月13日から15日)※タイの正月休暇
が挙げられるとしています。
4月の結果発表も楽しみですね。
また発表され次第ご紹介したいと思います。
また、各月の訪日外国人数データはこちらにまとめて行きますのでぜひご活用ください。
また、昨年の訪日外国人数の月別データや最新の訪日外国人数月別データはメルマガでも配信していますので、継続的な情報提供をお求めの方は記事の一番下のリンクからメルマガ登録をいただければと思います。
まとめ
全体的に昨年を大きく上回る訪日者数となっていますので、引き続きホテル不足などが続くと予想されます。
その結果今までは都心に宿泊していた観光客が地方へ地方へと流れて行きますので、都心部では無いからと行って諦めずに外国人観光客へのPRに力を入れて行きましょう。
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