イロドリの小林です。
4月の花見シーズンも終わり外国人観光客も一段落かな?と思っていましたが、大阪の道頓堀付近は多くの外国人観光客で賑わいを見せています。
先日の株式会社NICOの井手 隆一郎さんのインタビューでもありましたように、この活気が大阪の他の地域や地方にも広がり、当たり前の景色になればなと思います。
さて、このたび日本政府観光局(JNTO)から2015年4月の訪日外国人数についての発表がありましたので、その中から抑えておきたいデータをご紹介したいと思います。
単月過去最高の176万4千人を記録!
3月にも150万人突破と単月過去最高記録を更新したことをお伝えしましたが、4月はそれを20万人以上も上回る176万人となりました。
昨年(2014年4月)から43.3%も増加し、3月から引き続き40%以上の伸び率となっています。
日本政府観光局(JNTO)はこの増加要因をインバウンド拡大に向けた取り組みの積み重ね、円安傾向の継続、桜の影響、休暇シーズン(イースター休暇[2015年4月3日〜6日]、清明節[2015年4月4日〜6日]、ソンクラーン[2015年4月13日〜15日]、航空路線の新規就航や既存便の増便といった要因が相まったものとしています。
各国の昨年同月の訪日外国人数との比較
それでは続いては国別での昨年同月(2014年4月)との比較を見て行きましょう。
上位はお馴染みの国々ですが、着目できる点としてはフィリピンが3月の9位から7位まで順位を上げてことです。
その他に注目したいのが昨年同月と比較して伸び率の高い国々(薄い青色の箇所の数字)です。
中国が40万5800人(前年比113.0%増)と100%以上の伸び率となっています。
その他にも韓国が30万4600人(前年比57.0%増)、香港が11万9600人(前年比50.7%増)、ベトナムが2万8500人(前年比59.3%増)と昨年に比べて50%以上の伸びとなっています。
また、単月の過去最高を記録した国としては中国、台湾、香港、タイ、フィリピン、ベトナム、アメリカ、カナダ、イギリス、フランスが単月として過去最高を記録しました。
なお、中国はすべての国で初めて単月で「40万人」を記録し、台湾も同国では初めての「30万人」超え、タイは東南アジアの国々では初めての「10万人」超えを記録しました。
国別訪日外国人数の内訳グラフは以下の通りです。
2015年1月〜4月の訪日外国人数
続いては2015年1月〜4月の合計訪日外国人数を見てみましょう。
下記は2014年同期間と比較したデータとなります。
総数(薄い赤色の箇所の数字)では昨年比43.6%増となっており、1月〜3月での伸び率(43.7%増)とほぼ同率をキープしています。
国別で見るとこちらも中国が132万9,300人(前年比98.9%増)、香港が433,900人(前年比59.4%増)、フィリピンも92,100人(前年比55.9%増)、ベトナムも69,000人(前年比59.9%増)と大きく伸びています。(薄い青色の箇所の数字)
2015年5月の訪日外国人数予想
日本政府観光局(JNTO)は4月の桜シーズンと夏休みの狭間の期間となるものの、2015年5月も訪日外国人数は引き続き好調に推移すると予想しています。
また、夏休みシーズンに向けては、
・円安傾向の継続
・東アジア、東南アジア、北米の夏休みダイヤへの移行に伴う航空路線の新規就航や増便
・燃油サーチャージ引き下げ
が挙げられるとしています。
まとめ
5月は4月に比較すると多少の落ち込みはあると思いますが、昨年と比較した伸び率がどれ程のものか楽しみですね。
また発表され次第ご紹介したいと思います。
また、各月の訪日外国人数データはこちらにまとめておりますのでぜひご活用ください。
なお、昨年の訪日外国人数の月別データや最新の訪日外国人数月別データはメルマガでも配信していますので、継続的な情報提供をお求めの方は記事の下記のリンクからメルマガ登録をいただければと思います。
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