イロドリの小林です。
このたび日本政府観光局(JNTO)から2015年11月の訪日外国人数についての発表がありましたので、その中から抑えておきたいデータをご紹介したいと思います。
前年同月比41.0%増の164万8千人を記録！
11月は2014年の年間を通して5番目に訪日外国人数の多い月でしたが、2015年も同様に5番目の月となりました。
日本政府観光局(JNTO)はこの増加要因を学校休暇によりマレーシアやフィリピンの訪日旅行者数が大きく増加した他、紅葉観賞などを目的とした訪日需要の増加により、多くの市場で順調な伸びを示した。
秋に向けた訪日プロモーションに加え、円安基調の継続と消費税免税制度の拡充による買い物需要、航空路線の拡大、燃油サーチャージの値下がり、近年の査証免除や要件緩和など様々な好条件が相まって、訪日外客数の大幅な増加に繋がったこととしています。
各国の昨年同月の訪日外国人数との比較
それでは続いては国別での昨年同月（2014年11月）との比較を見て行きましょう。
総数（薄い赤色の箇所の数字）では前年比41.0%増となっています。
また、国別に見るとマレーシアが、単月として過去最高を更新し、ロシアを除く19市場が11月として過去最高記録となりました。
その他に注目したいのが昨年同月と比較して伸び率の高い国々（薄い青色の箇所の数字）です。
中国が36万3000人（前年比75.0%増）、韓国が35万9800人（前年比50.5%増）、香港が13万0800人（前年比53.4%増）、フィリピンが2万4400人（前年比53.0%増）と高い伸び率となっています。
国別訪日外国人数の内訳グラフは以下の通りです。
累計外国人客数は1796万人となり、年間1900万人越えがほぼ確実に！
続いては2015年1月〜11月の合計訪日外国人数を見てみましょう。
下記は2014年同期間と比較したデータとなります。
総数（薄い赤色の箇所の数字）では昨年比47.5%増となっており、引き続き50％増も間近の数字となっています。
また、累計外国人客数は1796万人となり、12月が104万人以上であれば年間1900万人越えとなります。
国別で見ると中国が464万人6,700人（前年比109.4％増）、香港が136万6,900人（前年比66.7％増）、ベトナムが17万5100人（前年比50.5％増）と大きく伸びています。（薄い青色の箇所の数字）
また、タイ、シンガポール、マレーシア、インド、オーストラリア、アメリカ、イギリス、ドイツは11月時点で2014年の年間合計訪問者数を上回りました。
これで2014年の年間合計訪問者数を超えた国は19市場となりました。
2015年12月の訪日外国人数予想
日本政府観光局(JNTO)は2015年12月について、シンガポール、マレーシア、インドネシアからの学校休暇を利用した旅行や、香港やカナダからのクリスマス休暇を活用した訪日旅行の需要が期待されるとしています。
まとめ
11月は予想通り2015年で5番目の訪日者数の多い月となりました。
ただ、気になるのは伸び率が1月（29.1％）に続く低い数字となっている点です。
それでも40％以上の伸びなので敏感になる必要はないかもしれないですが、中国人観光客の伸び率鈍化と中国経済情勢ニュースも合わせて考えると詳細が気になるところです。
2015年のデータも12月のみとなりました。
数値発表は1月になりますが、2015年の最終的な訪日者数が楽しみです。
また、各月の訪日外国人数データはこちらにまとめておりますのでぜひご活用ください。
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