イロドリの小林です。
このたび日本政府観光局(JNTO)から2016年3月の訪日外国人数についての発表がありましたので、その中から抑えておきたいデータをご紹介したいと思います。
ついに単月200万人時代へ！2015年7月を抜いて過去最高記録を樹立！
2016年は1月が過去2番目に単月最高記録を樹立し、2月はさらにそれを上回る結果となりました。
そこで注目が集まっていたのが3月です。
なぜなら1月、2月は過去のデータから年間を通してもっとも訪日外国人数が少ない月だったため、「3月になったらどこまで伸びるんだろう？」と誰もが気になっていました。
そしてついに3月の訪日外国人数が発表されましたが、なんと単月ではじめて200万人を突破し、2014年7月の192万8千人を大きく上回る201万人となりました！
前年同月比は31.7％増となり、１、2月と比べると伸び率こそ鈍化したものの、ついに単月200万人時代に突入したことになります。
日本政府観光局(JNTO)はこの増加要因を、近年さらに人気が高まっている桜シーズンを迎えたことや、昨年4月だったイースター休暇が今年は3月となり欧米市場や一部アジア市場からの訪日需要が増加したことが挙げられるとしています。
また、継続的な訪日旅行プロモーションや、航空路線の拡大、クルーズ船の寄港増加、燃油サーチャージの値下がりも、引き続き訪日旅行者数の増加を後押ししているとも付け加えています。
各国の昨年同月の訪日外国人数との比較
それでは続いては国別での昨年同月（2015年3月）との比較を見て行きましょう。
総数（薄い赤色の箇所の数字）では前年比31.7%増となりました。
中でも注目したいのが昨年同月と比較して伸び率の高い国々（薄い青色の箇所の数字）です。
中国が49万8000人（前年比47.3%増）、オーストラリアが4万1800人（前年比43.3%増）、フィリピンが3万7500人（前年比40.0%増）、シンガポールが3万3000人（前年比42.6%増）と昨年に比べて40％以上の伸びとなっています。
市場別では香港、フィリピン、アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツが単月として過去最高記録を更新しました。
また、ロシアを除く13市場が3月としての過去最高記録を更新しました。
なお、国別訪日外国人数の内訳グラフは以下の通りです。
2016年1月〜3月の訪日外国人数
続いては2016年1月〜3月の合計訪日外国人数を見てみましょう。
下記は2015年同期間と比較したデータとなります。
総数（薄い赤色の箇所の数字）では前年比39.3%増となりました。
国別で見ると中国が147万2100人（前年比59.4%増）と50％以上の伸び率となっています。（薄い青色の箇所の数字）
また、40%以上の伸び率も韓国が137万9800人（前年比45.6%増）、マレーシアが8万7900人（前年比47.1%増）、インドネシアが5万2500人（前年比40.7%増）と3カ国あります。
2016年4月の訪日外国人数予想
日本政府観光局(JNTO)は2016年4月について、高い桜人気に加え、中華圏の清明節やタイのソンクラン（タイ正月）といった連休、クルーズ船の寄港などが増加要因として考えられるものの、「平成28年熊本地震」の影響も踏まえ、状況を注視していくとしています。
まとめ
インバウンド市場はついに単月200万人時代に突入しました。
今回のポイントをまとめると、
・初めて単月200万人を突破
・単月最高記録の201万人を記録
・1月〜3月の累計数は前年比39.3％増
・4月は桜人気でどこまで伸びるか？に注目
など、ポイントを抑えておきましょう！
とは言え今もっとも私たちが気にすべきなのは熊本地震の状況です。
とにかく今は被災地で暮らしている方々や旅行中の方々の安全や食料確保が最優先です。
そして1日でも早く熊本、九州、そして日本が元気を取り戻せるよう弊社も「自分たちに何ができるか？」を考えて行動して行きたいと思います。
また、各月の訪日外国人数データはこちらにまとめておりますのでぜひご活用ください。
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