イロドリの小林です。
突然ですが、ご報告です! この度、イロドリに新しいライターが加わりました! それは台湾人の朱 冠蓁(シュ カンシン)さんです。
朱 冠蓁(シュ カンシン)台湾の台中市出身。2015年7月から日本に住み、現在は日本語学校で勉強中。
「人と話すことが大好き!」というだけあり、本格的に勉強を始めてから1年3ヶ月とは思えない日本語レベルの高さを持つ彼女。
2016年7月には無事に日本語能力試験N2に合格し、さらにレベルアップするために勉強を続けている。
また、アウトドアが大好きで好奇心旺盛な性格なため、すでにイロドリスタッフより日本の魅力や観光地、イベントを知っているという噂すらある。
彼女は今はまだ日本語学校に通っているのでインターン生という形ですが、ほぼ毎日シュさんと顔を合わせて楽しく仕事をしています。やはり一緒に働いてみると台湾について「今まで知っていたようで知らなかったこと」がたくさん知れるので本当に面白いですし、勉強になりますね。改めて国際交流は良いものだなと感じています。
シュさんにはこれからライターの勉強をしてもらいながら主にBATTERAで台湾人向けに情報発信をしてもらう予定です。
実は早速シュさんに記事を書いてもらったんですよ。こちらの「台湾人留学生がオススメするコンビニおにぎりBEST5」がその記事なのですが、早くも100近くの「いいね!」が集まり、Facebookページでもコメントなどの反応が来るなど、すでに私が彼女に教えられることなど何もないという噂すらあります……。(シュさん、恐るべし!)
BATTERA以外にもイロドリのWebサイトやメルマガ内のコンテンツでも登場すると思いますのでお楽しみに!
さて、日本と台湾は距離も近く、友好国と言われているため、なんとなーく「日本人と性格も似てるんだろう」と思っている人も多いのはないでしょうか? しかし、国が違えば習慣や価値観、文化もまったく異なってきます。
そこで今回はシュさんの紹介も兼ねて「台湾人のシュさんが日本人とのギャップに衝撃を受けた10のこと」について聞いてみました。
いろいろと面白い回答が盛りだくさんだったので前後編に分けてご紹介したいと思います! 今回の前編では5つをご紹介していきます。
シュさんってどんな人?
その前にまずはシュさんがどんな人なのかもう少し詳しくご紹介したいと思います。
<シュさんはこんな人です!>
・大学時代に神戸に1ヶ月、大分県に2週間留学したことがある
・一度台湾で就職するも日本で住む夢を捨てきれずに来日
・趣味は? カラオケ / 旅行
・好きな日本の食べ物は? すき焼き
・好きな日本のスポットは? 沖縄
・行ってみたい日本のスポットは? 竹田城 / 富士山
・好きな台湾の食べ物は? マンゴーかき氷
・好きな台湾のスポットは? 「蘭嶼(らんしょ)」という先住民が住む島
・日本人に訪れて欲しい台湾のスポットは? 台南市
・日本に興味を持ったきっかけは? 従姉妹のお姉さんが見ていた日本のドラマ
・日本語を勉強し始めたきっかけは? ドラマやテレビで話していることを知りたかったから
・初めて覚えた日本語は? 目・鼻・口・耳(お婆ちゃんから教えてもらった)
・一番好きな日本のアニメは? 千と千尋の神隠し
・一番好きな日本のドラマは? きょうは会社休みます / 5時から9時まで
・一番好きな日本の映画は? 奇跡
・好きな日本の男性芸能人は? 福士蒼汰
・好きな日本の女性芸能人は? 石原さとみ
・好きな日本の男性アーティストは? GReeeeN / セカイノオワリ / Alexandros
・好きな日本の女性アーティストは? 西野カナ
・将来の夢は? 世界中を旅すること
と、こんな感じです。恥ずかしながら私はシュさんが好きなドラマや映画を全然知りませんでした(笑) 詳しく聞いてみると彼女はこれまで日本のドラマや映画を100作品以上見ているんだそうです。スゴすぎますね ^^;
彼女の性格はとにかく明るくてアクティブです。最近は日本語を使ってネットでイベントを検索し、楽しそうなものがあれば積極的に参加しているんだそうですよ^^ また、「人と話すのが大好き」という言葉通り、シュさんに1を聞くと10の答えを返してくれるので話していてとても楽しいんです。リアクションも良いので完全に大阪人ウケするタイプです(笑)
そして何よりシュさんの愛嬌のあるキャラクターと笑顔にはとにかく癒やされます。シュさんがオフィスに来るようになってから、社内での笑い声や笑顔が増えました。謝謝、シュさん!
さて、そんな日本マニアとも言えるシュさんが日本に移り住んでから「日本人と日本人とのギャップに衝撃を受けたこと」とは一体何なのでしょうか? それではご紹介いたします!
その1. なぜ日本人はそんなに真面目なの!?
シュさんいわく台湾人は基本的に明るくて陽気な性格の人が多いんだそうです。また、「もちろん台湾人にも真面目な人はたくさんいるけど」と前置きした上で、「それでも日本人は本当に真面目だと思います」と言います。
ちなみに最近それを特に感じたのが卓球の愛ちゃんこと福原愛さんと卓球台湾代表の江宏傑(ジャン・ホンジェ、こう・こうけつ)さんの結婚会見だったそうです。
それを聞いてから改めてニュースを見てみると2人がとても自然体に見えました。日本人は確かに「真面目すぎる」と言われますが、こういう部分にも表れているのかもしれませんね ^^;
その2. なぜ日本人はそんなに温かい野菜を食べないの!?
「温かい野菜を食べない」
あなたは、この意味がパッと分かりますか? 私は最初はシュさんが何を言っているのか、いまいちピンと来ませんでした。詳しく話を聞いていくと「なるほどな〜」と思ったエピソードです。
台湾に住むシュさんの友だちが送ってくれた写真
2つめは野菜に関するエピソードでした。シュさんだけでなく日本に住んでいる台湾人の友だちもみんな同じ悩みを抱えているそうです。ちなみにシュさんは日本で住み始めてから野菜不足を感じて野菜ジュースを飲んでいるそうですが「台湾と違って日本の野菜ジュースはとても美味しいですね! 期間限定とかもあってハマってます(笑)」と、それはそれで楽しんでいるようです(笑)
また、野菜以外にも日常的に食べられなくて困っているものとして「果物」を挙げてくれました。台湾で住んでいた時には感じたことがなかった「ビタミンC不足」を日本で初めて感じたそうで、今はサプリメントを飲んで解消しているそうです。
こういう話を聞いているとビタミンC系のサプリメントで台湾市場を狙うのは難しいかもしれないということも分かってきますね。
その3. なぜ日本人は席を譲ってあげない人がいるの!?
続いてシュさんが「ギャップを感じたこと」として教えてくれたのが、バスや電車の中でお年寄りや妊婦さんに席を譲らない日本人がいることでした。
これは台湾人のシュさんだけでなく多くの国の人たちが衝撃を受けていることですよね。今後さらに外国人観光客が増えれば必然的に海外から日本へ来られたお年寄りや妊婦さんに席を譲る機会も増えるでしょう。その時にスマートに対応できるようにしておきたいですね!
その4. なぜ日本人はレディーファーストじゃないの!?
さて、ドキッとされたそこのあなた(男性)! そう、あなたです! 目を背けずに最後まで読んでくださいね(笑)
レディーファースト、ちゃんとできてますか?
これも先ほどの席を譲る親切心と似ていますが、台湾はレディーファースト文化なので日本の非レディーファーストっぷりに驚いたそうです。実際、世界的に見ても日本はレディーファーストが根付いていない国の1つと言われていますよね……。
ちなみにシュさんが特に驚いたのは次の2つのシーンだそうです。
「日本は“レディーファースト”じゃなく“メンファースト”の国だ」と表現されることもあります。こういう部分は前向きかつ柔軟に変えて行きたいですよね。
少し話は変わりますが、あなたは西野カナさんの「トリセツ」という曲をご存知でしょうか?
「女心を表している」と話題になった曲ですが、歌詞を見た一部の日本人男性からは「こんな女の子は俺にはとても無理だ……」という声が上がったそうです。ちなみにオードリーの若林さんもアメトーーク!で「一生独身かも…と思った瞬間」の1つに「この曲を聞いたとき」と言っていましたね(笑)
シュさんいわくこの曲の歌詞が一部の日本の男性から批判的な意見があったということが台湾でも話題になったんだそうです。 ただ、台湾人からすると普通のことなので「え? 何で日本ではそんなに話題になっているの? 女の子らしくてカワイイじゃん」という意見がほとんどだったそうですよ。
トリセツを聞いたことがない人はぜひ一度聞いてみてください。あなたはどんな感想を持つでしょうか?
……日本人男性のみなさん! さぁ、グローバルスタンダードな男になるためにも共に頑張ろうではありませんか……!笑
その5. なぜ日本人はダブルデート、トリプルデートしないの!?
続いてはちょっと気になる恋愛面です。基本的に台湾人はオープンな性格なのでデートのスタイルも日本とはまったく違うんだそうです。
シュさんの話を聞いていると台湾人は日本人と比べて「友だちの範囲」がとても広いことが分かります。これは友だちだけでなく家族でも同様です。また、SNSも大好きですし、インバウンドビジネスという視点で見ればクチコミ効果が確実に日本より大きいと言えるでしょう。このツボをつくような仕掛けやサービスを提供していくことがポイントになりますね。
まとめ
さて、今回はイロドリに台湾人ライターとして加わってくれた朱 冠蓁(シュ カンシン)さんが「日本人とのギャップに衝撃を受けた10のこと」の前半5つをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
タイミングよく? 愛ちゃんと江さんの結婚会見もあったため日本人と台湾人の性格や考え方、価値観についての根本的な違いについて学ぶ良い機会となりました。
後編もアップしましたのでこちらからご覧ください。
※この記事はあくまでもシュさん個人の感想であり、台湾人の総意ではないこともあります。
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