史上最速で累計1000万人突破! 2017年5月の訪日外国人数は前年同月比21.2%増の229万5千人!

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イロドリの小林です。

このたび日本政府観光局(JNTO)から2017年5月の訪日外国人数についての発表がありましたので、その中から抑えておきたいデータをご紹介したいと思います。

5ヶ月連続の200万人超え! 前年同月比21.2%増の229万5千人!

2017年5月の訪日外国人数は前年同月比21.2%増の229万5千人となり、5月として過去最高記録となりました。

また、2017年1月から5ヶ月連続で200万人超えを継続し、堅調な伸びが続いています。

なお、日本政府観光局(JNTO)による増加要因の分析は以下の通りです。

昨年4月に発生した熊本地震による需要減退の反動増や、航空座席供給量の増加を背景に、韓国では80%を超える好調な伸びを記録し、訪日外客数全体を牽引した。
また、香港の端午節や東南アジアの学校休暇をはじめ、旅行需要の高まる時期に向けて各市場で実施した訪日旅行プロモーションの効果も追い風となった。

各国の昨年同月の訪日外国人数との比較

それでは続いては国別での昨年同月(2016年5月)との比較を見て行きましょう。

総数(薄い緑色の箇所の数字)では前年比21.2%増となりました。

そして中でも注目したいのが昨年同月と比較して伸び率の変化が大きい国(青色の箇所の数字)です。

その中でもとくに目を引くのは韓国の前年比85.0%増という伸び率ですが、これは先ほどの日本政府観光局(JNTO)の分析にもあった通り、昨年の熊本地震による影響が大きいでしょう。

しかし、この伸び率から分かるのは「地震から1年が経ち、観光客は熊本(九州)に戻ってきているどころかさらに増えている」ということです。

これは同じく熊本(九州)への訪問者数が多い香港の伸び率が30%近くに達していることも、その証明と言えるかと思います。

ただし、同時に注視すべきなのは熊本地震の影響がとくに大きかったであろう韓国と香港、さらに台湾を除いた国々だけで伸び率を計算すると21.2%から6.57%にまで落ち込んでしまいます。

このことから「熊本地震による影響は完全に回復したと見ることができるが、全体の伸び率は昨年(通年で前年比21.8%増)に比べると鈍化傾向にある」と見た方が良さそうです。
※ただし、母数が大きくなれば伸び率は鈍化するのは当たり前なので、一概にこれがマイナス要因と決めつけることはできないことも踏まえておく必要があります。

また、当サイトで2月頃から動向を注視している中国台湾ですが、中国が前年比2.0%増、台湾が前年比8.5%増となっています。

日本政府観光局(JNTO)の考察によれば、台湾は昨年は6月だった端午節が今年は5月に移動したことや、熊本地震の反動増、地方へのチャーター便運航などの増加要因もあったものの、航空座席供給量の減少によって訪日需要を十分に取り込めなかったものとしています。

しかし、中国に関しては引き続き詳しい要因については述べられていません。

後ほど1月〜5月通算の数値もご紹介しますが、今後の動向に注目です。

ちなみに市場別では、インドが単月として過去最高を記録しました。

そして、18市場(韓国・中国・台湾・香港・タイ・シンガポール・インドネシア・フィリピン・ベトナム・豪州・米国・カナダ・英国・フランス・ドイツ・イタリア・ロシア・スペイン)が5 月として過去最高を記録しています。

また、国別訪日外国人数の内訳は以下の通りです。

2017年1月~5月の訪日外国人数

続いては2017年1月~5月の合計訪日外国人数を見てみましょう。
下記は2016年同期間と比較したデータとなります。

総数(薄い緑色の箇所の数字)では前年比17.3%増の1141万7000人となり、史上最速で1000万人を突破しました!

ちなみに昨年1000万人を突破したのは6月5日で、今年は5月13日なので、20日以上の前倒しで達成したことになります。

また、国別で見ると韓国が282万7000人(前年比38.9%増)、インドネシアが14万6600人(前年比40.0%増)、ロシアが3万200人(前年比37.8%増)と30%以上の伸率となっています。

累計では引き続き韓国が中国を抑えてトップとなっており、6月以降の動向が気になるところです。

まとめ

2017年5月についに訪日外国人数が史上最速で1000万人を突破しました!

また、熊本地震の影響が確実に回復していることが分かったのは本当に喜ばしいことですね。

さて、今回のポイントを改めてまとめますと、

・史上最速で累計1000万人を突破
・5ヶ月連続で20万人超えを記録
・熊本(九州)に観光客が戻ってきている
・韓国の伸び率(前年比85.0%増)は熊本地震の影響が大きい
・熊本地震の影響を差し引くと実質伸び率は7%前後か?
・中国の伸び率鈍化の要因は未だ明らかにならず

が挙げられます。

さて、来月の速報値発表で2017年の上半期の数字が見えてきます。

詳しくは「【2015年】外国人観光客が多い月はいつ?国別で見る月別訪日者数<前編>」でご確認いただければと思いますが、ここ数年のデータを見ると6月は5月に比べて微増もしくは微減する傾向にあります。

さて、6ヶ月連続での200万人突破となるのでしょうか?

速報値発表が今から楽しみですね!

各月の訪日外国人数データはこちらにまとめておりますのでぜひご活用ください。

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