イロドリの小林です。
私は今年で35歳になりました。
私の年齢を聞いて、「まだまだ若いな」と思われた方もいれば、「一緒くらいじゃん」と思われた方もいれば、「オッサンじゃん(笑)」と思われた方もいると思います。
年齢のことはさておき、35歳の私には、ある偏った、およそ仮説とも呼べないレベルの「ある仮説」がありました。
それは……。
「日本人ってそれほど抹茶のスイーツ(お菓子)を好きじゃないよね?」
というものです。
これは抹茶好きの人には頭を下げてお詫びしなければいけないような失礼な話だということも重々承知です。
実は、この私の仮説(とすら呼べないもの)には3つの理由がありました。
1. 中学時代の修学旅行先の京都で飲んだ抹茶の苦さが忘れられないこと
2. 抹茶スイーツやお菓子を食べる機会がなかったこと(友達とお菓子を買って持ち寄ったとき、お店でスイーツを食べたときなど)
3. 外国人観光客向けのお土産で抹茶味のスイーツやお菓子のラインナップが急激に増えたこと
とくに3はここ数年で顕著です。
私の記憶が確かならば、以前は「抹茶と言えば京都のイメージ」だったはずです。
それがいつしか、地域に関係なく日本のあらゆるお土産コーナーやコンビニ、ドラッグストアやドン・キホーテなど、ありとあらゆる場所で「抹茶味の何かしら」が売られるようになりました。
その影響もあり、いつしか私は無意識的に「抹茶系の商品は外国人観光客向け」と思い込んでしまっていたようです。
ところが最近になって、この仮説(とも呼べないもの)が、「ある人達」によってあっという間に崩されることになります。
それが5月頃から弊社に入ってきた6名のインターン生たちでした。
学生なので当たりまえですが、彼らの年齢は21歳とかです。(若すぎッ!)
そんな彼らに私の偏りまくった渾身の仮説「日本人、抹茶スイーツそんなに好きじゃない説」を投げかけてみました。
そして返ってきた答えとは、
「え? 普段から普通に食べますし、好きですよ?」
です……。
それも1人だけでなく全員。
男性も女性も関係なくです。
そして、彼らの答えを受けて私の問いは少し変わりました。
「彼らと私の世代とで“抹茶スイーツ”における環境の違いがあるんじゃないだろうか?」
ということです。
そこで思いついたのが「お菓子をよく食べていた年頃に、自分たちの周りには抹茶味という選択肢がそもそも少なかった説」です。
たとえば友人と集まってお菓子を持ち寄ったときのことを思い出してみました。
私の世代(30代)だと抹茶のお菓子がそこに入ってくることはまずありません。
※あくまでも「私の場合は」です。
ところが彼らは抹茶のお菓子があることは特別なことではなく「いたって普通」なんだそうです。
これが何を表しているのか?
つまり、彼らは「抹茶スイーツ・ネイティブ世代」だということです。
※何度も言いますが私の偏りまくった見解です。
私の世代と比べると、抹茶味のスイーツやお菓子が選択肢にあるのが自然な環境で彼らは育っているんですね。
こんな些細なことですが「もしかすると彼らが持っている感覚は、私や私より上の世代と比べると、はるかにグローバルなのかもしれないな〜」と感じた瞬間でもありました。
※「そんな大げさな話じゃねーよ!」というツッコミはご容赦ください。
だからこそ「イロドリメディアでも彼らに彼らなりの視点で情報発信をしてもらおう!」と考えたのです。
実際に彼らと話していると私自身、新しい「気づき」や「学び」がたくさんあります。
そして、そんな彼らが書く記事はインバウンドという視点で見ても、価値があるのではないかと考えています。
なぜなら読者の方々にとって「1記事で2度おいしいコンテンツ」になる可能性があるからです。
その2つは何かというと、「国際感覚」と「ネオ・デジタルネイティブ世代」です。
1. 彼らが留学経験で身につけた「国際感覚」
現在のインターン生6人は全員日本人ですが、みんな留学経験があり、留学先もアメリカ・カナダ・韓国・フィリピンなど多様です。
彼らはそこで実際に暮らし、学校でさまざまなことを学びながら、現地の人や他国から来た留学生と交流してきた経験を持っています。
だからこそ彼らは日本人でありつつも、一般的な日本人よりも「国際感覚」を持っていると言えるでしょう。
その彼らから聞く話は日本でしか生活したことのない私からすると、とても興味深く、勉強になるエピソードばかりです。
それらのエピソードをできる限り高い純度で、かつ読者の皆さまにも楽しんでいただける形でお届けできればと思っています。
2. 当たり前のように世界と繋がっていた「ネオ・デジタルネイティブ世代」
続いては彼らの世代です。
「◯◯世代」というものを解説するときに、媒体や情報機関などによって年代がバラバラなのですが、ここでは電通報の以下の記事を引用したいと思います。
この記事の中にこんな記述があります。
独自のケータイ文化を発展させてきた日本に当てはめると、76世代以降に生まれて主にPCでネットを駆使する人々が”デジタルネイティブ”に相当します。そして86世代以降、主にモバイル機器でネットを駆使して、動画情報をも自由に操る若者(中心は96世代以降)が”ネオ・デジタルネイティブ”となります。
私は現在35歳なので、一応86世代(86年前後に生まれた世代)の”ネオ・デジタルネイティブ世代”に片足を突っ込んでいることになりますが、ネオ・デジタルネイティブ世代の中心である96世代の彼らと話していると大きな差を感じることがしばしばあります。
たとえばこれは、私が彼らに「ネオ・デジタルネイティブ度」をヒアリングするために質問をした結果の一部です。
・初めて携帯を持ったときの機種は? スマホ(Xperia)でした。
・最初にハマったSNSは? Instagramです。
・高校時代の主な連絡手段は? 高1からLINEですね。
と、こんな感じです。
つまり、彼らの世代の特徴として、学生時代からスマホを当たり前に使い、かつ世界的に普及しているサービスに自然に触れているということが挙げられます。
mixiや前略プロフィールといった日本特有のガラパゴスサービスを経てからそれらを学んだ私とはまったく違うんですね(笑)
また、それらのサービスの大きな特徴があります。
それは「言葉が不要になりつつある」ということです。
たとえばInstagramが一番分かりやすい例でしょう。
全世界でアクティブユーザー数が7億人を突破している人気サービスですが、そのコンテンツの中心は言葉を必要としない「写真」です。
言葉はすでに脇役で、補足説明やコメントという副次的な存在になっています。
そして今では「フォトジェニック(写真うつりが良い)」「インスタ映え」といった、写真映えするようなスポットやInstagramに投稿することを前提に設計されたデザインが時代のキーワードとなっています。
しかも、言葉を必要としない「この感覚」に国境は関係ありません。
他のコミュニケーション手法に目を向けても、いいね!や動画、スタンプなど、「言葉を必要としないサービス」に慣れ親しんでいるのが彼らです。
そんな彼らの感覚の一部は、日本人で30代の私よりも海外の20代と共鳴していることもあるはずです。
そういう視点からも彼らの「ネオ・デジタルネイティブの感覚」を学ぶことは海外の人達の感覚を知ることに役立つと私は感じています。
そんな彼らが書き上げる記事の配信が間もなくスタートします。
全員ライティング経験がないので、読みにくい、分かりにくいことも多々あるかと思います。
ただ、ひとりひとり想いを込めて一生懸命書き上げていきますので、ぜひ温かい目で見守っていただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
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