前年比19.3%増! 2017年の訪日外国人数は2800万人超え! 中国・韓国・台湾・香港だけで7割以上

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イロドリの小林です。

このたび日本政府観光局(JNTO)から2017年12月の訪日外国人数についての発表がありましたので、その中から抑えておきたいデータをご紹介したいと思います。

前年同月比23.0%増の252万1300人! 12月としての過去最高を記録!

12月単月では前年同月比23.0%増の252万1300人となり、これまでの12月過去最高であった2016年12月の205万1千人を47万人以上も上回り、過去最高を記録しました。

これで2017年の12ヶ月分の訪日外国人数が発表されました。

終わってみればすべての月で単月200万人超えとなりました。

ちなみに2016年に単月200万人を超えた月は3月、4月、7月、8月、10月、12月と6回のみ。

全体を通して訪日客数が底上げされているのがよく分かりますね。

各国の昨年同月の訪日外国人数との比較

それでは続いては国別での昨年同月(2016年12月)との比較を見て行きましょう。

総数(薄い緑色の箇所の数字)では前年比23.0%増となりました。

そして中でも注目したいのが昨年同月と比較して伸び率の変化が大きい国(青色の箇所の数字)です。

韓国が67万8900人(前年比37.3%増)、中国が56万4300人(前年比32.0%増)と昨年と比べて30%以上の伸び率となりました。

また、ベトナムは1万9700人(前年比51.0%増)と、50%を超える伸び率となっています。

市場別で見ると韓国・シンガポール・マレーシア・インドネシアが単月としての過去最高を記録し、その他の16市場は12月として過去最高を記録しています。

なお、国別訪日外国人数の内訳は以下の通りです。

年間2800万人を突破! 2017年1月~12月の訪日外国人数

続いては2017年1月~12月の合計訪日外国人数を見てみましょう。
下記は2016年同期間と比較したデータとなります。

総数(薄い緑色の箇所の数字)は前年比19.3%増の2869万900人となり、日本政府観光局(JNTO)が統計を取り始めた1964年以降で最多の訪日外国人数となりました。

国別で見ると韓国ロシアが40%以上の伸び率となっています。

とくに韓国は昨年500万人だったところからの40%増ですので、かなりのインパクトです。

さらに中国韓国は全市場で初めての年間700万人超えです。

ここに台湾と香港を加えると、2100万人以上となり、東アジアだけで全体の74%以上を占めるという結果に。

今後は「東アジア以外の地域からの訪日客をいかに増やすか?」がさらに課題になるでしょう。

日本政府観光局(JNTO)は年間の伸び率の要因として、航空路線の拡充やクルーズ船寄港数の増加、査証要件の緩和に加え、これまでの継続的な訪日旅行プロモーションなど、様々な要因が訪日外客数の増加を後押ししたものとしています。

まとめ

早いもので2017年の通年の訪日外国人数が出揃いました。

最終的には昨年の2400万人から2800万人と順調に伸びています。

とは言え、日本政府が掲げる目標は2020年に4000万人、2030年に6000万人です。

これが達成されると仮定すると、あと13年後には昨年の2倍以上の人達が日本へ来ることになるのです。

「最近海外の観光客を見かけるようになったな〜」という街は「海外の観光客がいて当たりまえ」という街となり、「こんな所まで海外からわざわざ来ないでしょ?」という街は「最近よく海外の観光客を見かけるね」という街へと変わっていくはずです。

「そんなこと言っても2020年の東京オリンピックが終わったらインバウンドブームもそこで終わりじゃないの?」

こう思われる人もいるかもしれません。

この機会にその疑問についてはハッキリと「NO」とお答えしておきたいと思います。

例えばこんなデータがあります。

世界の海外旅行者数、2030年までに年間18億人に拡大、新興国のシェアは57%に ―UNWTO予測 | トラベルボイス
2020年時点の海外旅行者数は14億人、2030年時点の旅行者数は年間18億人に拡大。

これからさらに増える4億人以上の海外旅行者のうち、3200万人の人達に日本へ来てもらうことは、それほどハードルの高いことでしょうか?

世界でも有数の歴史や自然、文化を持ち、国の隅々までインフラが整理されたこの国に、「これ以上来てくれないんじゃ……?」と思う方が不自然ではないでしょうか。

また、「東京オリンピックがあるから」というのも同様です。

例えば2022年の冬季オリンピックの開催地は中国の北京です。

それでは「オリンピックが開催されるから2022年までに北京へ行こう!」と思っている人が、果たしてどれくらいいるでしょうか?

北京に行ってみたければ、今年であろうが2022年であろうが2030年であろうが関係ありませんよね?

「東京オリンピックの年まで盛り上げていこう!」と言っているのは日本人だけ。

旅行者にとってはまったく関係ないことなのです。

とは言え、私たちが何もしなければ訪日者数も伸びません。

私たち自身が日本の魅力を理解し、発見し、伝え、満足してもらうことで訪日者数が増えていくはずです。

「日本に行ってみたい」「また日本に行きたい」と思ってもらえるだけの価値を創出しているかどうか? が私たちの命題です。

そんな想いを頭の片隅に置きながら、2018年も一緒にインバウンド市場を盛り上げていきましょう!

また、各月の訪日外国人数データはこちらにまとめておりますのでぜひご活用ください。
にまとめておりますのでぜひご活用ください。

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