英語が苦手な私が外国人と友達になれたのは、「英語を話せないから」だと思う

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こんにちは、インターン生の長田です。

8月に、インドネシアに行く機会がありました。

飛行機のチケットを選ぶとき、安さに目がくらんだ私。
その代償は、長時間のトランジットでした。

日本への帰り道、インドネシアの空港に1人で1泊することに……。(親には大変心配をかけました、ごめんなさい)

空港で夜を明かしている間に出会い、しばらく話し相手になってくれたインドネシア人がいました。
彼に、こう言われたのです。

「なんで日本人はそんなに英語が下手なの。笑」

……失礼な。
私が下手なだけで、流暢に英語を話す日本人はいっぱいいるんです!

日本人の友達は私以外にいる? いないんでしょう?
だったら、私だけ見て判断しないでください! ほかの日本人に失礼だから!

……そう反論したのですが、わかっていました。

完全に「私が」下手だと言っているのです、彼は。 

初対面の人に、そんなグサッと刺さること言いますか? 
いくら明白な事実とはいえ。笑

話の流れの中での冗談であることは明らかでした。私も笑って言い返しました。
でも、「英語を話せない」ことを気にしている私は、サラッと受け流すことができなかったのです。

インドネシアを去る直前に、もやもやした気持ちを抱えることとなりました。

どうしても誰かにこのもやもやを吐き出したくて、ある友達にこの話をしてみました。
すると、私以上に憤慨してくれました。

「なんで彼はそんな無礼なこと言えるわけ!? 信じらんない!!」と。

憤慨してくれる彼女の、ところどころおかしな英語での返信を読みながら、私は思いました。

そんな無礼なことを言われたのも、元をたどれば、彼女と仲良くなったからではないかと。

そして彼女と仲良くなれたのは、「英語を話せなかったから」だと。

 

彼女。

小声で人見知りの私がゴスペルを歌い始めたら、カナダ留学を経てイロドリで記事を書くことになってしまった話」で触れた私の初海外、カナダのバンクーバーで出会った友達です。

韓国人の女性。名前はSoo(スー)。

私たちは、同じ語学学校に同じ日に入学しました。
初めて出会ったときにしたのは、中学1年生の英語の教科書に出てきそうな簡単な会話。
彼女は、私よりも「初心者」な話し方をしていました。

それでも私は、「初めての海外で初めて外国人と英語でおしゃべりをした……!」と嬉しく思ったものでした。

レベル別にクラス分けされ、Sooは私よりも初級のクラスにいました。

私のクラスメイトは、私からすると英語を話すのがとても上手でした。

話せない私が、なんでこのクラスにいるんだろう。
きっと筆記テストだけで点数を稼いでしまったんだろうな。
みんなを見ていると、ああ、やっぱり話せたら楽しそう。
英会話の上達のためには、上手に話している人と頑張って話すべきなんだろうな。

そう思って輪に入るのですが……。
会話のスピードに、ついていけないのです。
最低限の応答や、問題への解答を出すことはできても、たわいない「おしゃべり」ができないのです。

もともとの人見知りも発動し、最初頑張ろうとしていた勇気がだんだん消えていきました。
やっぱり私には、みんなみたいに英語は話せない……。

そんな私に、Sooは廊下ですれ違うたびに、声をかけてくれました。
彼女も話すたび「英語が話せない」と嘆いていました。
私たちは、話せない焦りを共有していました。

初めの頃、会話をしていたといってよいのかわかりません。

たわいないおしゃべりをする英語力がない私たち。
流暢な英語でおしゃべりをしているほかの生徒を横目に、静かに微笑みあう私たち。

休憩時間に廊下ですれ違う程度の短い時間では、ほとんど中身のある話はできませんでした。
英語のキャッチボールのペースがとっても遅いからです。

時間が十分あったとしても、英語力の不足は、致命的です。

彼女は日本語がわからないし、私は韓国語がわからない。
共通のツールとしたい英語も、お互い使いこなせない。

私が頑張って正しく英語を話しても、彼女が理解してくれるとは限りません。
彼女が言いたいことはわかった気がしても、正しく理解できているか確認するすべがありません。

あまりに通じない時には、「昔々、初めてほかの言語を話す民族と出会ったとき、人はどうやって意思疎通をしたのだろうか」と、過去に想いを馳せたりもしました。
(私たちには英語という共有しかけたものがありますから、比べるのもおかしいのですが。笑)

どうしても通じなくて、「もうこの話はいったん終わり!」なんてこともありました。

それでも私たちは、そんなやり取りを楽しんでいました。

同じ方向に向かって、2人とも未熟な状態から、少しずつ歩み寄るような会話。

英語圏の人が、私の英語を受け入れて理解してくれようとするのとはまた違う感覚。

彼女の理解が追い付かないなら、無い英語力を絞って私が説明を加えて。
伝わったかどうかわからなくても、「今のできっと通じてるよね! もうそういうことにするね! 」という軽さで次に進めて。
そういう会話が、なんだか新鮮でした。

文法とか単語とか発音とか、きちんと使いこなせたほうがコミュニケーションの幅が広がるし、楽しさも増すでしょう。
2人とも英語を流暢に話せたら、もっとスピード感のあるおしゃべりや、深い会話ができたのだろうな、と思います。
ユーモアを交えた話で笑ったり、もっとたくさん情報交換することもできただろうなと。

でも、うまく話せなくても、好きな俳優の話をしたり、恋バナをしたり、なぜかできていたのです。
待ち合わせで会い損ねたりしながら、韓国料理のお店に連れて行ってもらったりもしました。

Sooとなら、お互いじっくり相手を待ちながら、一生懸命話せていました。
時にはあまりの伝わらなさに爆笑したり、10分かけてやっと言いたいことが1つ伝わったことに歓喜したりしながら。

もちろん、もっと英語を話せるようになったらと思います。
でも、あの時、話せないものどうしのおしゃべりができてよかったなと、今は思っているのです。

下手だからと会話を諦めたら、Sooと仲良くなれなかった。
下手だけどと会話を続けたら、下手だからこその爆笑や、達成感、そんなものも経験できた。

諦めずに話してよかった。

Sooと話すようになってから、英語に自信がなく、人見知りの私も「1対1の機会を得た時には、頑張って英語でおしゃべりしてみよう」、そう思えるようになりました。

そう思えていなかったら、インドネシアの彼とは話していなかった気がします。

たとえ英語が下手だとグサッと言われても。
1対1ならと勇気を出して話してみたら、初対面で「英語が下手だね」と言われるくらい打ち解けた会話ができました。

彼は「下手でも一生懸命だから、伝わってくるし、諦めずに話しているのはすごいと思う」と言ってくれたのです。

ご親切に、「次会う時までに英語を勉強するように」とも。(またお会いする日がくるのかどうか)

こんな歯に衣着せぬ言葉をかけてくれる人との出会いを逃さなくてよかった。

諦めずに話してよかった。

「上手に話せない」から「コミュニケーションがとれない」わけではありませんでした。
むしろ、話せないからこそ、お互いに意識して歩み寄ろうとできる気もします。
コミュニケーションを取ろうという意志さえあれば、伝えようとするエネルギーは強くなる気もします。

何回か説明しても伝わらなくて、「やっぱなんでもない」と言ってしまうこともよくあるけれど。
相手に何を言われているかわからないまま、わかった風にうなずいてしまうこともあるけれど。

下手だからといって諦めたり、話すのは上手くなってからにしようと思わなくていい。
下手なりに英語のコミュニケーションを楽しんでもいいのかもしれない。そう思いました。

私は、まだ英語を上手く話せるわけではありません。
でも、今の私の英語力でできる会話も、ちょっと楽しいかもしれない。
そう思いはじめています。実際、下手さも立派な話題になっているし。

上達をあきらめたわけではありません。
ただ私の場合は、上手い人の英語と比べてばかりいると、恐れ多くなって、恥ずかしくなって、話せなくなってしまう。

上手い人の流暢なカッコいい会話は、上手くなってから楽しもう。
今は、今の私にできる会話を楽しもう。「上手く話せない」ことも含めて楽しもう。

そうやって、少しずつ話せる機会を増やして、本当に話せるようになっていけたらいい。
そう考えていこうと思います。

先日、まだカナダにいるSooからLINEのメッセージが届きました。
要約してみると、

「もう学校いやだ。疲れたよ~」
「やっぱり英語話せないよ……」

相変わらず、文法はめちゃくちゃです。
それでもいい。あなたの英語は以前よりも伝わってくるよ。

慣れない地で、通じない言葉に囲まれて、つらいでしょう。

でも、元気をだして。
こんなに話せない私たちが、友達になれたってこと、思い出して。

次に会うときには、前よりもっと楽しく、いろんなおしゃべりができるよ、きっと。

私たちは今までに何度繰り返したことでしょう。

「次会うのが楽しみだね」と。


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