「”海外を知った上で日本に住むこと”に意義がある」 ー 留学・ワーキングホリデー支援サービス「Global Dive」黒崎さんインタビュー〈後編〉

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今回は「Global Dive(グローバルダイブ)」で留学やワーキングホリデーの支援をされている黒崎さんへのインタビュー企画をお届けしています。

前編では黒崎さんが7年間日本で働かれたあと、ワーキングホリデーでオーストラリアへ行き、9年間も滞在されていたお話を伺いました。

「海外だと15歳の子が55歳の人に自分の意見をしっかりと言うんですよ」 ー 留学・ワーキングホリデー支援サービス「Global Dive」黒崎さんインタビュー〈前編〉
こんにちは、 イロドリインターン生の露口です。 「一度は留学してみたいな〜。でもお金も時間もないし、留学先での生活も不安だしな〜」 そんなことをお考えのそこのあなた! その気持ち、私もよ〜く分かります。 なぜなら私も留学経験はあるものの、行く前は不安でいっぱいだったからです。 正直、留学するまでの僕は友逹とのコミュニケーションを上手く取れていませんでした。 「そんな僕が海外に行っても、上手くコミュニケーションを取れっこない……」そんな風に考えていたのです。 でもいざ留学を決意して韓国に留学してみ...

オーストラリアへ行くことになったキッカケや、実際のオーストラリアでの生活を通して黒崎さんが学ばれたことは、学生の私にとってたくさんの学びがありました。

そして後編では、黒崎さんが日本へ帰国してからのお話を伺っていきます。

・帰国後に黒崎さんが選んだ大胆な道とは?
・Global Diveで取り組んでいる活動について
・黒崎さんの仕事とプライベートを豊かにした「語学の力」とは?
・黒崎さんの今後の目標

などなど、後編もタメになるお話が盛りだくさんです!

それではさっそく、黒崎さんのお話を伺っていきましょう。

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黒崎 順一
株式会社アプリが運営する留学やワーキングホリデー希望者の支援・サポートを行う「Global Dive(グローバルダイブ)」で事業部長を勤める。
9年間のオーストラリア滞在経験や日本帰国後に個人事業として活動していた留学支援経験を活かし、相談者の将来を見据えたアドバイスがモットー。
「海外を通して選択肢を広げる機会を一人でも多くの人に提供したい」という強い想いで、さまざまな留学支援に取り組んでいる。

日本で窮屈している人にこそ知って欲しい「海外」という選択肢

露口: 前編ではオーストラリアで9年間も生活されたというお話を伺いましたが、日本へ帰国後はどうされたんですか?

黒崎さん: 実は日本に帰国してからも「いずれはオーストラリアに戻ろう」と考えていたんです。なので、「身動きの取りやすい自営業をやろう」と思いまして。

露口: そうだったんですね。

黒崎さん: はい。僕の人生って海外での生活がキッカケで大きく変わったんです。それを他の人にも経験してもらいたくって。「そんなお手伝いができたらいいな」と思っていました。

露口: とっても素敵ですね!

黒崎さん: 僕はとにかく人の手助けが大好きなんですよ。それに私はオーストラリアで滞在している時に日本人向けの留学支援をした経験もあったので、オーストラリア留学を専門とした「ワーホリ留学センター」を立ち上げることにしたんです。

露口: すごい行動力ですね! ちなみにワーホリ留学センターはどんなコンセプトだったんですか?

黒崎さん: コンセプトはとにかく「一人でも多くの人に海外に行ってもらうこと」。これに尽きます。

露口: シンプルかつ明快ですね。

黒崎さん: 僕が日本にいた頃は、”何となく”入った会社で”何となく”働いていたら、気づけば大きな成長や変化もないまま7年も経ってしまっていました。でも海外で生活したことで価値観が広がり、「やりたいこと」が見つかったんです。だから、僕はひとりでも多くの人にこの「海外」という選択肢を知ってもらいたかったんです。

露口: なるほど。そういう想いに共感する人は多いと思います。

黒崎さん: そうだと嬉しいですね。だからこそ、「海外に行きたい人」よりも「まだ海外に興味を持っていない人」を支援しよう! と考えたんです。

露口: いいですね……!

黒崎さん: ありがとうございます。でも口で言うのは簡単でも実際にやってみると難しい(笑)

露口: そうなんですね……

黒崎さん: 同業の知人からもよくバカにされましたからね。「海外に興味を持っていない人を留学に行かせるなんて夢物語でしょ?」って。それでも僕は、諦めませんでした。可能性はゼロじゃなかったですし。

露口: 何気ない一言でもグサリと来ますね……。その状況で黒崎さんはどうされたんですか?

黒崎さん: とにかく「海外に興味を持ってもらうこと」が大切なので、無料で参加してもらえる国際交流パーティーや日本語を教えて外国語を教えてもらえるランゲージエクスチェンジと呼ばれるイベントを開催することにしました。

露口: 無料! スゴいですね!

黒崎さん: 無料にしたのも想いあってのことなんです。と言うのも、国際交流パーティーとかって興味があったとしてもお金を払ってまで参加するのって勇気がいるじゃないですか。そのハードルをできるだけ下げたかったんです。

露口: たしかに僕も留学する前だったら気軽に参加できなかったかもです。

黒崎さん: ですよね? 来てくれたら楽しめたかもしれないのに、「有料」っていうハードルによってその機会すら無くなってしまうのはもったいないな、と思ったんです。

露口: なるほど!

黒崎さん: ただ、残念ながら長くは続けられませんでした。ここで「想いだけではビジネスは成り立たない」ということを学びましたね。そんな時に、縁あって「ある会社」が声をかけてくれたんです。

露口: それが今働かれている株式会社アプリ……ですか?

黒崎さん: そうです! 僕は、すぐにオフィスへ行って留学支援に対する想いを伝えました。そしたら、その想いが彼らの目指す方向性とも合致していたいんですね。結果的に留学やワーキングホリデーをサポートする「Global Dive事業部」のオーストラリア部門を任せてもらえることになったんです。

露口: すごいですね! 強い想いを持っていれば、そうやって伝わっていくんですね。

「リゾート」「東京」そして「世界」でチャレンジする人のサポートができる

露口: Global Diveの一員になられて良かったことは何でしょうか?

黒崎さん: 一番は提案できる選択肢が広がったことですかね。

露口: と、言いますと?

黒崎さん: 僕ひとりでやってた頃は僕しかいないので、留学先の提案がどうしてもオーストラリアになっちゃうんです。でも実際はアメリカに行きたい人、ヨーロッパに行きたい人、アジアに行きたい人など人それぞれじゃないですか。

露口: そうですね。

黒崎さん: もちろん「オーストラリアを選んで絶対後悔はさせませんよ!」という自信はあるんですが、その人にとっては「今行きたいと思っている国に行きたい」という考えがありますからね。それを無理やり変えるようなことはしたくなかったんです。

露口: 黒崎さんは本当に相談者のことを考えられているんですね。

黒崎さん: その点、Global Diveならオーストラリアに限らず欧米やアジアも留学先としてご紹介できるので、より相談者さんに合った提案ができるのが本当にありがたいんです。

露口: なるほど!

黒崎さん: それにGlobal Diveが他社と違うのは、留学だけではなく、留学の前と後もしっかりサポートできる体制を整えていることなんです。

露口: それはどんな体制なんですか?

黒崎さん: 実は当社では留学支援以外にも2つのサービスがあるんですね。ひとつは日本国内のリゾートバイトをご紹介する「はたらくどっとこむ」というサービスです。ここで資金を貯めてから留学へ行く人も多いんですよ。

出典:はたらくどっとこむより

露口: その体制は嬉しいですね! リゾートバイト行ってみたいです(笑)

黒崎さん: リゾートバイトは楽しいし、お金も貯めれるので人気があるんですが、そういう人たちって海外に興味を持ちやすい人も多いんです。

露口: なるほど。まさに黒崎さんがやりたかったことですね!

黒崎さん: そうなんですよ。そしてもうひとつが「東京で働きたい!」という人に仕事探しだけでなく住居探しも一緒にサポートする「TokyoDive(トーキョーダイブ)」というサービスです。

出典:TokyoDive(トーキョーダイブ)より

露口: これもまた需要が大きそうなサービスですね。

黒崎さん: そうなんです。例えば留学から帰ってきた人は「せっかくなら留学で身につけた語学力を活かしたり、伸ばせる仕事がしたい」と考える人が多いんですよね。東京は日本の首都ですし、もっとも多様性がある場所です。そこでしっかりキャリアアップできるようなサポート体制を整えているんです。

露口: すごい! すべてがつながっているんですね!

黒崎さん: そうなんです。実は当社では”TSUNAGU CHALLENGE”というプロジェクトを進めているんです。

出典:株式会社アプリのHP「つなぐチャレンジ」より

露口: ”TSUNAGU CHALLENGE”ですか?

黒崎さん: はい。当社に相談に来てくださった人たちのチャレンジをつないで行ける存在になる、という想いを込めたプロジェクトです。「リゾート」「東京」そして「世界」。この3つのフィールドでチャレンジできる環境づくりを目指しているんです。

出典:株式会社アプリのHP「つなぐチャレンジ」より

露口: なるほど! 人の手助けをしたい黒崎さんにはピッタリの環境ですね!

黒崎さん: そうなんです。そういう意味でも最高の環境で仕事ができていると思います。

「人の手助け」をするためには、まず「自分が成長する」こと

露口: オーストラリアでの生活がキッカケに人生が変わり、現在は留学やワーホリ支援でご活躍されている黒崎さんですが「やりたいことを見つけるコツ」について何かアドバイスはありますか?

黒崎さん: うーん、突然聞かれると難しいですね(笑) ただ、僕の経験から言えることとしては、「”やりたいこと”を見つけるためには、常に掘り下げて考えていくことが大切」ということですかね。

露口: どういうことですか?

黒崎さん: 例えばほとんどの人は「やりたいこと」を考えるときに、どうしても「大きなことじゃないといけない」と思い込んでしまいがちだと思うんです。

露口: なるほど。

黒崎さん: でもまずは目の前の「ちょっとしたこと」でも良いので、自分が「楽しい」とか「好き」だと思えることがあったら、「自分はなぜこれが楽しいんだろう?」と掘り下げて考えていくんです。

露口: なるほど! そういうことなんですね。

黒崎さん: 例えば僕の場合は自分の好きなことを掘り下げて考えていったら「誰かの役に立つこと」が一番好きだと分かったんです。でも「人の手助けをする」って簡単なことじゃないですよね。だから「まずは自分が成長しないと」と感じたんです。「そのためには海外へ行って視野や価値観を広げないと……」って。

露口: そういうことなんですね。今、僕の中で何かがつながった気がします。黒崎さんが、日本にいた頃から「いろんな人の意見や価値観を学びたい」と考えられていた原点は、そこにあったんですね。

黒崎さん: そうなんです。自分でも経験しながら考えてやっと気づけたことですけどね。あとは「いろんな人の話を聞く」ということも大事だと思っています。何事も自分だけで判断しようとするのではなくて、素直に周りの人の意見も聞いてみることが大切ですよね。

露口: 確かにそうですね! 勉強になります。

仕事もプライベートもガラリと変わる「語学」という最高のツール

露口: オーストラリアで9年間生活され、今もお仕事で英語を使う機会の多い黒崎さんですが「語学を学ぶ価値」についてはどうお考えですか?

黒崎さん: そうですね。実は、英語が使えると世界中で4人に1人の人と意思疎通ができると言われているんです。

露口: 英語ってそんなにも使われてたんですね。

黒崎さん: そうなんです。そう考えると単純に英語を話せるだけで友達になれる人が格段に増えますよね。他にもいろんな人の意見を聞けるいたり、旅行をするときも安心ですし、本当に便利なツールなんですよ。

露口: たしかにそれは僕も感じます! 仕事で英語を使われる機会は多いんですか?

黒崎さん: そうですね。例えば語学学校との提携の話があるときは、台湾にある学校でもフランスにある学校でも基本的に英語で話が進んでいくんです。なので頻繁に使っていますよ。

露口: そうなんですね。

黒崎さん: それと英語が使えると得られる情報量も格段に増えますよね。例えばインターネットで検索するときも、日本語では見つからないけど、英語で探せば見つかるってことも多いんです。そういう意味でも重宝していますね。

”海外を知った上で日本に住むこと”に意義がある

露口: それではここで黒崎さんから留学経験者、そして現在は留学支援をされている立場から「留学に興味を持っている人たち」に向けて何かアドバイスをいただけますか?

黒崎さん: そうですね。僕が伝えたいのはただ一点。「とりあえず行ってみましょう」ということです。

露口: 僕も留学経験者としてその気持ち、分かります(笑)

黒崎さん: そうですよね(笑) 確かに行く前はいろんな不安がありますけど、行ってしまえば確実に得られるものがあるじゃないですか。そういう点では「留学に興味を持った」という時点である意味で半分「勝ち組」だと思うんですよね。

露口: 勝ち組ですか!笑

黒崎さん: はい。もちろんこれは「経済的な勝ち組」っていう意味ではないですよ? 海外の視点や価値観を学ぶことで今までとまったく違う人生が待っています。その経験があるかないかで「人生の楽しみ方」って大きく変わると思うんですよ。

露口: でも中には留学へ行って、「海外は自分には合わないな〜」っていう人もいますよね?

黒崎さん: もちろんです! でも、それも一度海外へ行ってみないと分からない感覚じゃないですか。僕はそれを実体験を通して理解した上で日本で生活することに意義があると思うんです。

露口: たしかに僕も留学先でいろんな国の人たちと交流したことで、日本での生活や文化、社会に対する考え方が変わりました。

黒崎さん: そうですよね? なので、自分の将来を考えるためにも、少なくとも一度は海外に出て「日本を客観的に見てみる」という経験をしてほしいんです。

露口: なるほど。よく分かります。

黒崎さん: 例えば僕はオーストラリアに行ってはじめて「自分が日本で働いていた会社組織っておかしかったんだ」ということに気づけたんです。日本の会社とオーストラリアの会社を比較して、そこでやっと気づけたんですね。なので、違う価値観に触れて「思い込み」をなくすことが大事だと思うんです。

露口: たしかに僕も留学を通して「日本の常識は世界の非常識」って言葉の意味が肌で分かりました。

娘に毎朝かける言葉は「Enjoy your day」

露口: それでは最後に、黒崎さんの今後の目標について教えてください。

黒崎さん: はい。仕事においてはやっぱり「ひとりでも多くの人を海外へ」。これに尽きますね。

露口: 黒崎さんのテーマですもんね!

黒崎さん: そうですね。あとプライベートで言えば、できるだけ早めに仕事をリタイアして世界一周旅行をするのが夢なんです。旅行中は、その国の文化をちゃんと理解できるようにひとつの国に2〜3ヶ月ずつくらい滞在したいと思ってます。

露口: 楽しそうですねー!

黒崎さん: そうでしょ? それで旅行していて「ここなら自分が何かの役に立てそうだ」って思えたら、そこでも自分の力を役立てたいと思っています。例えば、もっと学校を必要としている国に巡り合えば、自分も学校を建てるのを手伝う、みたいな感じです。

露口: 黒崎さんは本当に誰かの役に立つことが好きなんですね。

黒崎さん: 僕の人生のテーマなんでしょうね(笑) あとは目標とは言えないかもしれないですけど、やっぱり「毎日楽しく生き続けられる人間でありたい」ってことですかね。

露口: なるほど。深いですね。

黒崎さん: これも海外の生活を通して気づけたことのひとつです。しかも自分だけでなく、周りの大切な人にもそうあってほしいと考えています。

露口: はい。

黒崎さん: 僕にはまだ小さな娘がいるんですけど、毎朝欠かさず娘に「Enjoy your day! (今日も一日楽しんでね)」ってハグをするんです。娘にも毎日を楽しんでもらいたいので!

露口: とても素敵ですね! 僕も大切な家族や友人とそんな風に接することを意識してみたいと思います。

黒崎さん: ぜひぜひ。相手も自分もハッピーになりますしね。

露口: そうですね! 本日は貴重なお話を聞かせてくださり、本当にありがとうございました! 今後の黒崎さんはじめ、Global Diveさんの益々のご活躍が楽しみです!

黒崎さん: こちらこそありがとうございました。

最後は快く握手してくださいました

まとめ

「海外での生活がキッカケで人生が変わった」黒崎さんのインタビューを前後編に渡りお届けしましたがいかがでしたでしょうか?

前編では、オーストラリアでの生活を通して黒崎さんの人生がガラリと変わったこと。

後編では、日本に帰国された黒崎さんが、オーストラリアでの経験を活かした留学支援を通して、ひとりでも多くの人に海外での生活を経験してもらうための活動をされていることがわかりました。

黒崎さんのお話を伺っていて一番感じたのは、黒崎さんはとにかく「人の役に立つことが大好き」だということです。

人助けをできるようになるために、まずは自身の視野を広げる。

「こういう成長の動機もあるのか」ということを黒崎さんが教えてくださいました。

まだアジアでの留学経験しかない私ですが、黒崎さんのインタビューを通して「今度はオーストラリアに行ってみたいな」という気持ちが芽生えています。

また私自身、今回のインタビューを通して「自分が留学する前に黒崎さんのように熱い想いと経験を持った方に相談してみたかったな」と心の底から感じました。

今回の黒崎さんのエピソードに触れ、「なんか海外での生活って面白そうだな」と思われた方は、ぜひ一度Global Dive(グローバルダイブ)で相談されてみてはいかがでしょうか?


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