Airbnbでホストするならやっておきたい17個のオプション設定

前回の「お部屋の掲載方法」で無事にお部屋の掲載はできましたか?
さて今回はあなたがAirbnb(エアビーアンドビー)でホストをするにあたり、スタイルによって追加でしたい設定をご紹介したいと思います。
予約数を増やすだけでなく、トラブルを未然に防ぐことに繋がる設定もたくさんありますので、ぜひ参考にしてみてください。


お部屋の説明に関する設定

まずはお部屋の説明に関する設定です。

1. 言語の追加

最初のお部屋の掲載時に記載した説明文は日本語の説明文です。
ここで他の言語での説明文も追加してみましょう。

言語を追加すると海外の方があなたのお部屋のページを見た時に追加された言語で説明を読むことができるので予約が入りやすくなるというメリットがあります。

「じゃあ、中国語やタイ語、フランス語やイタリア語も追加できるだけしといた方が良いんですね!」という方がおられますが、一点注意が必要です。
そうするとゲストから「あっ、このホストはフランス語が話せるのね!」と勘違いされてしまい、フランス語でメッセージが送られる可能性もあるんです。
そこでフランス語できちんとしたコミュニケーションが取れなければ相手に迷惑を掛けてしまいますし、あなたの手間も大きく掛かってしまいます。
なので「英語でなら最低限のやり取りができそう」という方は英語の説明文を追加し、それ以外にも日常会話で使える言語があれば追加しましょう。

追加の方法はリスティング編集ページの「お部屋の紹介」から「他の言語を追加」をクリックすると好きな言語を選んで追加することができます。

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2. 詳細な説明の追加

最初の掲載時では「リスティングネーム(35文字のタイトル)」と「お部屋について(250文字の説明)」を入力しましたが、更に細かい情報を追加することができます。
リスティング編集ページの「保存」というメニューをクリックするとお部屋の補足情報を追加入力することができます。
入力できる項目は、

①スペース・・・お部屋の補足情報を記載します
②ゲストの立入り範囲・・・ゲストが足を踏み入れても良いスペースを記載します
③ゲストとの交流・・・ゲストが滞在中のあなたとゲストとの距離感を記載します
④その他の特記事項・・・その他に記載しておきたいことがあれば記載します
⑤ハウスルール・・・滞在中に気をつけてほしいことを記載します
⑥ご近所の概要・・・家の周りにはどんな物があるのかを記載します
⑦ご近所の移動の足・・・最寄駅やバス停からの距離や移動手段、駐車場の有無などを記載します

となっていますので、必要な項目は入力しましょう。

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また、詳細説明も他の言語を追加できますので必要に応じて追加してください。

料金に関する設定

リスティング編集ページの「料金」をクリックすると基本料金以外の様々な料金設定ができます。
それぞれの項目について紹介いたします。

3. 週割、月割料金設定

「長期滞在者も大歓迎!」という方にオススメなのが週割、月割料金の設定です。
これは名前の通り1週間もしくは1ヶ月単位で宿泊希望のゲストに対して、長期割引料金を設定できる機能です。
特に欧米文化圏の国は1ヶ月などの休みを取って日本へ来る人も珍しくないため、長期滞在者からの予約を積極的に取りたい人はぜひ設定しておきましょう。

<追記:2016年1月5日>
以前は料金設定でしたが、現在は割引率を設定する方式になりました。

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4. 清掃料金設定

続いては清掃料金の設定です。
Airbnbはホテルと違い自分の家を貸し出すので、ゲストが滞在している期間に掃除やシーツやタオル交換などはしないのが一般的です。
※ゲストの要望やホストの懇意で対応している場合もあります。
なので、基本的にはゲストがチェックアウトした後にお部屋を掃除します。
その際の清掃料金をここで設定することができます。

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なので宿泊料とは違い清掃料金は1滞在あたり1回のみの金額です。

例)宿泊料10,000円で3泊、清掃料金を3,000円で設定していた場合
【1泊料金】10,000円 × 【泊数】3日 + 【清掃料金】4,000円 = 【合計金額】34,000円
※ここからAirbnbの手数料3%が引かれた金額がホストに振り込まれます。

また、「清掃料金はいくらに設定したら良いのでしょうか?」という相談をいただくのですが立地や部屋の広さやクオリティなどによっても異なりますので、まずは近隣のリスティングを見て参考にしていただくのが良いかと思います。
料金はいつでも自由に設定できますので、まずは自分の思った料金で設定してみて後から再調整しましょう。

5. 追加人数の料金設定

日本のホテルの場合「1人あたり○円」という料金形態ですが、海外の多くのホテルは人数ではなく「1部屋あたりの◯円」という考え方が一般的です。
なのでAirbnbで1泊あたりの料金を1万円に設定していた場合、2人でも泊まっても4人で泊まっても料金は1万円です。
そこで「2人目以降は追加料金を欲しい」という人は、この料金設定を行いましょう。

設定できる項目は「料金」と「追加料金となる対象人数」です。

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例)料金を2,000円、人数を1人で設定し、2名で3泊の場合(基本宿泊料金は10,000円)
(【1泊料金】10,000円 + 【追加料金】2,000円 ) × 【泊数】3日 = 【合計金額】36,000円
※2人目に1泊あたり2,000円が追加されています。
※清掃料金を設定していた場合はさらに清掃料金が加算されます。
※ここからAirbnbの手数料3%が引かれた金額がホストに振り込まれます。

例)料金を2,000円、人数を2人で設定し、4名で3泊の場合(基本宿泊料金は10,000円)
(【1泊料金】10,000円 + 【追加料金】4,000円 ) × 【泊数】3日 = 【合計金額】42,000円
※3人目と4人目に1泊あたり2,000円ずつが追加されています。
※清掃料金を設定していた場合はさらに清掃料金が加算されます。
※ここからAirbnbの手数料3%が引かれた金額がホストに振り込まれます。

これが追加料金の計算方法です。
こちらの金額設定の目安についても清掃料金と同様に、まずは近隣のリスティングを見て参考にしていただくのが良いかと思います。

6. 保証金

続いては保証金です。
保証金とは絨毯にワインをこぼしてしまった、窓を割ってしまった、鍵を戻しそびれてしまったなどの滞在中の予期せぬ災難から守るための設定です。
Airbnbではサイト外で保証金を取り扱うことを利用規約で禁止しているため、必要な場合はこちらで設定しましょう。

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また、ホストは何らかの損害があった場合にAirbnbへ損害申告をする必要があります。
ちなみに賠償請求ができるのはゲストのチェックアウト日から48時間以内で、金額は$100から$5,000の範囲内です。
また、この保証金とは別にAirbnbはAirbnbホスト保証を用意してくれているので安心です。

保証金についての詳しい説明はこちらをご覧ください。

リスティングに保証金の記載をするには、どうすればよいですか?

7. 週末料金設定

続いては週末料金の設定です。
週末は国内外含めて旅行者が多くなります。
そこで週末料金を設定することで運用効率を上げることができます。

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Airbnbでいう週末とは金曜日と土曜日のことであり、ここで設定した金額は毎週金曜日と土曜日の料金に自動反映されます。

週末料金についての詳しい説明はこちらをご覧ください。

週末料金を設定するには、どうすればよいですか?

予約受付に関する設定

続いては予約受付に関する設定です。
稀にホストの方で、これらの設定方法を知らなかったがために「趣味で初めて最初は楽しかったんだけど予約が入りすぎて疲れ気味なんです…。」という方もおられます。
Airbnbを楽しく続けるコツは「自分のスタイルで無理をし過ぎずないこと」ですので、あなたのペースで楽しむことをオススメします。

まずはカレンダーページから「設定」をクリックしてみましょう。
このような画面が表示されると思います。

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8. リクエスト受付日設定

当日や前日のリクエストを受け付けるかどうか設定できます。
「急なリクエストは困る!」という方は設定しておきましょう。
以下の3パターンから設定できます。

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①OK・・・ゲストはいつでも予約することができます。
②当日の予約リクエストは受け付けたくない
③当日や前日の予約リクエストは受け付けたくない

これで「当日(前日)に予約リクエストが来ちゃった!どうしよう!」という状態になることはありません。

9. 準備期間設定

これは予約の前後で掃除の時間をしっかり取りたい人向けの設定です。
デフォルトは準備期間が「なし」になっているため、極端な話を言えば今日Aさんがチェックアウトし、その日の内にBさんがチェックインしてくる事も有り得ます。
「とてもそんな短時間で掃除とかセッティングしきれない!」という人はこの設定をしておくと良いでしょう。
以下の3パターンから設定できます。

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①なし・・・準備期間は設定しません
②予約の前後1泊はブロックする・・・ゲストが宿泊する前後1泊ずつは自動的にブロックされます
③予約の前後2泊はブロックする・・・ゲストが宿泊する前後1泊ずつは自動的にブロックされます

例えば②を設定しておけば今日ゲストがチェックアウトしても次のゲストは明日以降でなければチェックインができません。
なので約1日を掛けて掃除をすることができます。

10. 先々のリクエストの設定

ここではどれくらい先までの予約を受け付けるかを設定することができます。
デフォルトは何も設定されていないので極端な話3年後の予約リクエストもできてしまいます。

「そんな先の状況まで分からないなぁ。」という人はこの設定をしておきましょう。
以下の4パターンから設定できます。

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①いつ到着するゲストでもOK・・・ゲストはいつでもあなたにリクエストを送ることができます
②3ヶ月以内に宿泊するゲストを希望・・・ゲストは3ヶ月先まであなたにリクエストを送ることができます
③6ヶ月以内に宿泊するゲストを希望・・・ゲストは6ヶ月先まであなたにリクエストを送ることができます
④1年以内に宿泊するゲストを希望・・・ゲストは1年先まであなたにリクエストを送ることができます

3ヶ月以下の設定はできませんが、あなたのスタイルに合った期間を選びましょう。

11. 最低宿泊数と最長宿泊数の設定

「泊まってもらうなら◯日以上にして欲しい」「長期滞在なら◯日以下にして欲しい」という希望がある人はこの設定をしておきましょう。
基本的にはチェックアウトの度に掃除をする人が多いと思いますので、掃除の回数を減らしたいという方は最低宿泊日数を設定しておくと良いでしょう。
逆に「あんまり他人に自分の家を長期的に貸すのはちょっと怖いな…。」という人は最長宿泊数を設定しておきましょう。
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また、「季節や週末限定の用件を追加する」というボタンをクリックすると期間限定で最低宿泊日数の設定やチェックインできる曜日制限などもできるので必要に応じて設定してください。

12. 認証済みIDの必須設定

こちらでもID認証の重要性についてご説明しましたが、「ちゃんとID認証が完了している人だけ宿泊許可したい」という人はこの設定をしておきましょう。
リスティグメニューから「予約の必須要件」をクリックし、「ゲストに認証要求する」にチェックを入れて保存すればOKです。
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これを設定しておくとID認証を完了していない人があなたにリクエストをした場合、Airbnbから「ID認証を完了してください。」というメールが届きます。
ただし、例えあなたがリクエストを承認したとしてもゲスト側が認証を完了しない限り予約自体が成立しないので、その点だけお気をつけください。
また、この設定は各リスティングごとに行う設定ではなく予約の基本設定となるため、複数のリスティングを掲載していた場合はすべてにこの設定が適用されます。

13. チェックイン、チェックアウト時間設定

続いてはチェックインとチェックアウトの時間に関する設定です。
旅行者の方にはできるだけゆっくり過ごしてもらいたいものですが、掃除やお部屋の準備の時間は必要なのでスタイルに合わせて設定しましょう。
デフォルトでは「柔軟」という設定になっているため、ゲストは「都合が合えば何時にチェックイン・チェックアウトしても良い」と解釈をされる可能性があります。
それを避けたい場合は必ず時間設定をしておくことをオススメします。
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予約確定後のための設定

続いては予約が確定した後に必要になってくる設定です。
こちらも必要に応じて設定していきましょう。

14. キャンセルポリシー設定

続いてはキャンセルポリシーの設定です。
予約が成立したものの、ゲスト都合でキャンセルがあった場合の取り決めです。
デフォルトは「柔軟」に設定されているためあなたのスタイルに合わせて設定しましょう。
基本的には以下の3パターンから設定できます。
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①柔軟: 到着1日前までに解約すれば100%返金(ただし手数料は除く)・・・ゲストがチェックイン時間(特定されていない場合は午後3時)の24時間前までにキャンセルするとAirbnbの手数料を除く100%が返金されホストには支払われません。
②普通: 到着5日前までに解約すれば100%返金(ただし手数料は除く)・・・ゲストがチェックイン時間(特定されていない場合は午後3時)の5日前までにキャンセルするとAirbnbの手数料を除く100%が返金されホストには支払われません。5日以内にキャンセルした場合、初日の宿泊分は100%返金されず、残りの宿泊分に関しては50%返金され、ホストにも50%が支払われます。
③厳格: 到着1週間前までに解約すれば50%返金(ただし手数料は除く)・・・ゲストがチェックイン時間(特定されていない場合は午後3時)の7日前までにキャンセルするとAirbnbの手数料を除く50%が返金され、ホストにも50%が支払われます。7日以内にキャンセルした場合、返金不可となり、ホストに100%が支払われます。

上記の設定で何が正しいか正解はありませんので、あなたのスタイルに合わせて決めていただくのが良いかと思います。
悪いレビューが多いなどリスティングやホストに重大な問題が無い場合はキャンセルされるケースはほとんどないと思います。
ですが、不安な方は③からスタートして何組か宿泊してもらった後に慣れてきたら②や①にして行くのも良いと思います。
また、台風など天災によって飛行機が欠航になり物理的にゲストがキャンセルせざるを得ないという場合もあります。
その際にゲストがAirbnbのカスタマーサポートに連絡をし、カスタマーサポートからキャンセルについての相談が来るケースもありますのでケース・バイ・ケースで対応しましょう。

15. ハウスマニュアル・Wi-Fi情報

リスティング編集ページから「基本」をクリックするとハウスマニュアルとWi-Fiに関する情報を入力することができます。
これは予約成立後にゲストが見れるようになる情報になります。
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ハウスマニュアルには家電製品の使い方やゴミの捨て方など、家で過ごしてもらう上での情報を記載しましょう。
また、Wi-Fiに接続するためのネットワーク名とパスワードも記載しましょう。
ただし、ゲストの中にはここで記載した情報をちゃんと見ずに来られる人が多いのも事実です。
こちらは「ちゃんと書いてるから大丈夫でしょ。」と思っていても旅行者は家に着いてもWi-Fiへ接続ができず、PocketWi-Fiなどもないのでホストへ連絡もできない…。
ということにもなりかねないので、部屋の中にもハウスマニュアルやWi-Fiの接続情報を書いておいてあげるのが親切ですし、何よりもトラブルを未然に防ぐことにも繋がります。

16. 道順

続いて「ロケーション」をクリックしましょう。
すると道順を入力することができます。
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あなたの家までゲストが無事に辿り着けるようにヒントを少しでも多く書いてあげましょう。
旅行者がよく経由する場所(空港、駅など)からの道順も書いておいてあげると親切です。
ただし、これも読まない人が多いため、予約成立後にメールで改めて送ってあげることをオススメします。
※予約成立後は一時的にAirbnbから仮メールアドレスが発行され、Airbnbを通してemailを送り合うことができるようになります。
できれば最寄駅からの道順を写真に撮りWordなどに貼り付けて送ってあげるとゲストも迷わずに家まで辿り着くことができるので安心です。

17. ガイドブック

「ガイドブック」をクリックすると自分の家の周りのオススメスポットを登録することができます。
観光地やレストランなど、あなたのオススメスポットを追加しておけばリスティングページの地図にスポット情報が表示されます。
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ゲストとしては泊まる家を探している時に近隣情報が分かると非常に便利ですし、「他にも面白い情報を教えてくれそう!」と思ってもらえて予約が増える可能性もあります。
積極的にコミュニケーションを取りたい方にはオススメの機能です。

まとめ

以上で追加設定は完了です。
これであなたのスタイルに合ったAirbnbホストライフが送れるようになったはずです。
「ちょっと面倒だな…。」と思われる項目もあったかもしれませんが、設定や準備をしておけばゲストにとっても親切ですし、何よりもトラブルを防ぐことにも繋がります。
ゲストに気持よく滞在してもらい、あなたも心に余裕を持っておもてなしできるようこれらの設定を最大限活用しましょう。

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