こんにちは。イロドリの福島(@maxafuku)です。
今年の春節の時期よりは減りましたががそれでもテレビ番組で「爆買い」というキーワードをまだまだ聞きます。このままいけば今年の流行語大賞にノミネートされるのではないでしょうか?
そんな外国人観光客の買い物には今年に入り注目度が増していますが、あなたは外国人観光客が具体的にどんなところで買い物をしているか知っていますか?
例えば「100円均一ショップ」で最も買い物をしている国はどこでしょう?
このデータを知っていれば、該当する店舗の方はもちろん周辺の店舗の方も外国人観光客の集客プランをより具体的に立てることが出来るようになります。
政府観光局(JNTO)より発表されている2014年度のデータを元に訪日者数上位16ヶ国の買い物をした場所を調べてみました。
それでは具体的に見ていきましょう!
タイ人に大人気!100円均一ショップ
まずは100円均一ショップで買い物をする割合が多い国ランキングはこうなりました。
1位 タイ 43.3%
2位 シンガポール 28.2%
3位 ベトナム 27.2%
4位 フランス 26.5%
5位 オーストラリア 23.5%
6位 フィリピン 23.3%
7位 マレーシア 23.1%
8位 イギリス 22.3%
9位 カナダ 21.9%
10位 ドイツ 21.0%
11位 インドネシア 20.3%
12位 香港 19.2%
13位 韓国 18.0%
14位 台湾 17.2%
15位 アメリカ 16.1%
16位 中国 12.3%
タイが2位以下に大きな差をつけて1位です。
タイには既に日本のDAISOが進出していて70店舗以上ありますが価格は60バーツ均一(2015年7月現在約220円)と日本よりも割高です。
日本で買うと約半額なのでせっかく日本に来たらお得にたくさん買おうということなのでしょうか?
そしてこのランキングで意外だったのが中国。
なんと16位で約12%の人しか100円均一には行っていません。
弊社が運営する訪日外国人観光客向け大阪観光ガイド「BATTERA」の中国語を担当する中国人スタッフに聞いてみたところ「100円均一の商品はほとんどが中国製だからです。
中国の人はせっかく日本に来たならみんな日本製の商品を買いたいんですよ。」と明快過ぎる回答が返ってきました。
アジア勢が上位を独占!百貨店・デパート
続いては百貨店・デパートで買い物をする割合が多い国ランキング。
1位 タイ 76.2%
2位 シンガポール 75.0%
3位 香港 74.4%
4位 中国 73.8%
5位 マレーシア 68.1%
6位 台湾 65.7%
7位 フィリピン 65.6%
8位 オーストラリア 61.1%
9位 イギリス 58.4%
10位 インドネシア 58.0%
11位 カナダ 56.2%
12位 フランス 54.0%
13位 ドイツ 45.6%
14位 アメリカ 42.9%
15位 ベトナム 42.3%
16位 韓国 34.1%
百貨店・デパートで買い物をする人の割合は各国総じて高く多くの国では半分以上の人が百貨店やデパートで買い物をしているという結果になりました。
そのランキング上位はアジアの国で占められています。
そして百貨店・デパート部門でもタイがトップ。
タイ人の実に7割以上の方が百貨店・デパートで買い物をしています。
タイ人の消費意欲はすごいですね。
アジア人はオシャレ好き!?ファッション専門店
続いてファッション専門店のランキング。
1位 香港 34.7%
2位 中国 30.9%
3位 マレーシア 29.9%
4位 シンガポール 29.6%
5位 タイ 26.8%
6位 台湾 24.9%
7位 オーストラリア 24.7%
8位 フランス 24.5%
9位 フィリピン 24.0%
10位 ベトナム 21.6%
11位 イギリス 21.5%
12位 カナダ 19.6%
13位 アメリカ 16.6%
14位 ドイツ 14.1%
15位 インドネシア 12.9%
16位 韓国 9.9%
ここでも香港、中国、マレーシア、シンガポール、タイとアジアの国々が上位を独占。
ここでの上位の国々には日本のファッションに興味がある人が多いと言い換えることが出来るかもしれません。
香港人が一番オシャレ好き!アウトレットモール
アウトレットモールのランキング。
1位 香港 28.1%
2位 タイ 24.6%
3位 中国 23.6%
4位 台湾 22.0%
5位 インドネシア 18.4%
6位 シンガポール 17.0%
7位 ベトナム 16.1%
8位 マレーシア 14.7%
9位 イギリス 11.9%
10位 韓国 11.5%
11位 オーストラリア 9.1%
12位 カナダ 7.6%
13位 フィリピン 7.3%
14位 アメリカ 6.0%
15位 ドイツ 5.0%
16位 フランス 4.7%
「ファッション専門店」のランキングと同じくアジアの国々が上位を占めており香港が1位でした。
しかしながらファッション専門店でのランキングでは15位だったインドネシアがアウトレットモールでは5位にランクインしています。
ただし元々アウトレットに行く人の割合は全体的に低い傾向がある為、インドネシア人はアウトレットが大好き!と結びつけるまでには至らないでしょう。
中国人がダントツ!家電量販店
最後に家電量販店のランキング。
1位 中国 42.9%
2位 ベトナム 24.7%
3位 フランス 24.2%
4位 イギリス 21.1%
5位 カナダ 20.0%
6位 フィリピン 17.5%
7位 インドネシア 17.5%
8位 オーストラリア 17.0%
9位 ドイツ 16.2%
10位 台湾 15.4%
11位 タイ 14.9%
12位 アメリカ 13.8%
13位 マレーシア 13.2%
14位 シンガポール 12.3%
15位 香港 11.2%
16位 韓国 7.6%
予想通り中国が2位以下に大きく差をつけて1位という結果でした。
2位にこちらも滞在中の消費額が高いベトナムが入っています。
家電量販店のランキングは他の部門と違い、アジアと欧米諸国が交じるという結果になりました。
フランスやイギリス、カナダの人達が家電量販店で何を買っているのかとても気になります。
また他の買い物場所では上位に来ることが多かった香港、タイ、マレーシア、シンガポール、台湾が家電量販店で買い物をする人が少ないというのも特徴的です。
その他
その他の買い物場所ではコンビニエンスストアは多くの国で50%以上の人が買い物をし、スーパー・ショッピングセンターでも多くの国で60%以上の人が買い物をしていることがわかりました。
具体的にそれぞれの場所で何を買っているか?は以下の記事を見比べながら再度見て頂くと更に深堀り出来て大変面白いと思います。
まとめ
・アジアの国々は買い物意向が強く、その中でも中国、タイ、香港、シンガポール、マレーシアの観光客は様々な場所で買い物をしている。ただし100円均一ショップは中国人にはあまり人気がなく、タイ人には買い物の定番場所になっていると言える。
・ファッション専門店やアウトレットは香港人や中国人などアジアの国々の人に人気の買い物スポット。
・家電量販店は圧倒的に中国人に人気で、欧米の方も買い物をしている人が多い。
逆に他の買い物場所では上位に来ているアジアの国々の人はあまり買い物をしていない。
いかがでしたでしょうか?
個人的には100円均一も中国からの観光客が多いイメージがあったので今回の結果はかなり意外でした。このデータを見て改めて100円均一にリサーチに行ってみたいと思います。
弊社では更に詳しいリサーチや外国人観光客集客のプラン設計など、様々なご支援をさせて頂いておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
また、2014年の訪日外国人数の上位16カ国についての様々なデータをこちらで紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
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