こんにちは。イロドリの福島(@maxafuku)です。
2015年に入り、2014年よりも更に外国人観光客が増えたことを受けて、弊社にもお問い合わせを多数頂くようになりました。
その中でトリップアドバイザーへの掲載方法やお店の紹介文の英文翻訳などについてのお問い合わせも多く頂いております。
弊社のメディアをご覧頂いている皆様はよくご存知だと思いますが、トリップアドバイザーは世界45カ国で利用されている世界最大の旅行クチコミサイトで、ホテル、観光スポット、アクティビティ、レストランなどについてたくさんの旅行者のクチコミが投稿されています。
ではトリップアドバイザーではどんなお店が人気があるのかあなたは知っていますか？
実際にトリップアドバイザーのレストランランキングを見てみると、日本国内のクチコミサイトでは出てこないようなお店が人気になっていることもたくさんあります。
そこで今回はトリップアドバイザーで大阪の飲食店のランキングを調べ、更にそのお店の食べログ内での評価と比較してみました。
トリップアドバイザーの大阪レストランランキングを食べログと比較
トリップアドバイザーの大阪レストランランキングと食べログとの比較表を作成してみました。
では上位から特徴的なお店を見ていきたいと思います。
1位のクマカフェは日本人にはあまり知られていない？
11月20日現在、トリップアドバイザーに登録されている大阪市のレストラン約17,000軒中1位なのが大阪港にあるクマカフェです。
216件ものクチコミ数があり、評価も5点満点中5点がつけられています。
難波や心斎橋、梅田など多くの人が集まる都心部のお店ではなく、少し都心から離れた大阪港にあるカフェが1位というのがすごく意外でした。
一方食べログを見てみるとクチコミ数はわずかに3件のみ。
トリップアドバイザーとギャップがすごく大きいですね。
こちらは外国人の方がオーナーのお店のようで、海遊館の近くという立地もあり、観光客の方が多く来店されているようです。
その為、トリップアドバイザーでは超人気のお店ですが、食べログではあまりクチコミが投稿されていないという状況のようです。
このお店には別途取材に行ってまいりました。以下のリンクよりご覧ください。
上位のレストランは軒並みトリップアドバイザー ＞ 食べログ
1位のクマカフェに限らず、トリップアドバイザーで上位のお店は軒並みトリップアドバイザーへのクチコミ数が多く、食べログ内でのクチコミ数は少ないという結果になりました。
トリップアドバイザーと食べログではそれぞれ全く違う世界があるようです。
ミシュランは強い！
上位からずっとクチコミ数がトリップアドバイザー ＞ 食べログが続きますが、12位の「Fujiya 1935」にてトリップアドバイザーと食べログのクチコミ数が逆転します。
そしてこのレストランは食べログのクチコミ数のみが多いわけではなくトリップアドバイザーのクチコミも80件近く投稿されています。
調べてみるとこのお店はミシュラン三ツ星のレストランだそうで、やはり世界中で発行されているガイドブックに掲載されると強いです。
国内からも海外からもお客さんが来店している様子がうかがえますね。
17位の「おおさか料理 浅井」もミシュランの星付きレストランです。
コナモンも強い！
もう1つ特徴的なことは大阪のコナモンが強いこと。
こちらもミシュラン星付きと同じくトリップアドバイザーのクチコミ数も食べログのクチコミ数両方多いという結果になっています。
※コナモン・・・お好み焼きやたこ焼き、うどんなど小麦粉を使った料理のこと。
やはり大阪の名物ということで、他のジャンルのレストランに比べて国内外共に露出が高く、「せっかく大阪に来たのだから食べていこう」という方が多いのでしょう。
大阪でも有名なコナモンのお店がトリップアドバイザーでもランクインしているので、観光客と日本人両方に人気のお店という見方が出来ます。
トリップアドバイザーと食べログは全くの別世界
結果、現在のところトリップアドバイザーのランキング(外国人観光客に人気のお店)と食べログ(日本人に人気のお店)は全く違うことがわかりました。
図にするとこのようになります。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか？
やはりそこには想像以上に高い言葉の壁が存在すると考えられます。
日本人による情報は日本人の間だけでクチコミとして伝わり、外国人による情報は外国人の間だけでクチコミとして伝わる。
有名レストランや地元の名物料理店は有名ガイドブックなどでも掲載されているので言葉の壁は関係ないですが、その他のレストランは食べログの情報がまだまだ外国人観光客には伝わっていないと言えます。
外国人に人気のお店になるには？
ここまででトリップアドバイザーと食べログは全くの別世界で両メディアの間には高い壁があることがわかりました。
ではこの壁を越えて外国人にも人気のあるお店になるにはどうすれば良いのでしょうか？
これには特別な方法は存在しません。基本的なことを愚直に実行することが一番の近道です。
具体的な取り組み方は以下の記事も参考にして下さい。
また今後は食べログは2015年3月に多言語化を開始しており、他の日本のクチコミサイトもインバウンド対応がどんどん進んでいくはずなので、自然と日本人に人気のお店も外国人観光客に共有されやすくなっていくでしょう。
トリップアドバイザーも日本で普及してきているので、外国人に人気のお店も日本人への共有が進み、両メディア間にある壁は低くなっていきます。
この図のように今後は日本人にも外国人観光客にも人気のお店がどんどん増えていくでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか？
改めて調べてみると現在はトリップアドバイザーと食べログでは全然違うことがわかり、個人的にも新しい発見がたくさんありました。
そして今後は日本人に人気のお店の情報が外国人観光客にも伝わりやすくなり、外国人に人気のお店の情報も日本人に伝わりやすくなります。
今までは外国人観光客が来なかったお店にも外国人観光客が来るようになるのは間違いありません。
そして実際にそういうお店が増えてきています。
その機会をしっかりと売上に繋げることが出来るように、しっかりと準備を整えましょう。
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