こんにちは。イロドリの福島(@maxafuku)です。
春節シーズンもほぼ終わりましたが皆様の地域では影響はありましたでしょうか?
関空ではこの期間を訪れた外国人観光客の出国のピークを14日迎え、過去最高の混雑を見せたそうです。
そして次のピークは3月下旬〜4月上旬のお花見シーズンです。
残り1ヶ月半ほどですが、それまでに出来る準備はしっかりとやっておきましょう!
さて、2016年に入っても尚昨年以上の賑わいを見せているインバウンド市場ですが、今年新たなトレンドとなりそうな「美ンバウンド」という言葉をご存知でしょうか?
今回は2016年に注目すべき「美ンバウンド」について見ていきたいと思います。
美ンバウンドとは?
美ンバウンドとは昨年12月にリクルートホールディングスが発表した2016年のトレンドを表すキーワードの1つで、美容とインバウンドを掛けあわせた造語です。
リクルートによると街の美容サロンやネイルサロンなどを利用する訪日外国人女性が増加の兆しを見せているようです。
美ンバウンドが広まる4つの理由
実際に大阪でも美容室やネイルサロンを訪れる外国人観光客は昨年から徐々に増えてきています。
そして2016年は更にそれが加速するであろう理由を挙げてみます。
1.個人旅行客(FIT)の増加
訪日外国人観光客の個人旅行比率は増加しています。
2014年は訪日外国人観光客全体のうち、個別手配が50.7%、個人旅行向けパッケージ商品を使用したした人が15.3%の合わせて約66%が個人旅行客(FIT)でしたが、2015年はその比率は約73%にまで増加しました。
また国別に見ると、中国や香港、タイ、マレーシア、シンガポールなど特にアジアの国での個人旅行比率が増加しています。
欧米諸国では既に個人旅行の比率が非常に高かったのですが、それに追随する形でアジアの国々でも団体旅行から個人旅行へのシフトが始まっています。
2014年の国別の旅行手配方法比率についての詳細は以下の記事よりご覧ください。
団体旅行客に比べ時間的にも余裕があり、行動も自分たちの思うとおりに自由に出来る個人旅行客は日本の様々な体験に価値を見い出し、消費をしています。
実際に寿司作り体験や侍体験など様々な体験プログラムが非常に人気です。
この波が美容業界にも訪れており、2016年は更に加速すると見られています。
2.リピーターの増加
個人旅行客のリピーターも年々増加しています。
そして2015年は様々な都市にLCCが就航し、アジアの各都市から日本に気軽に来れる環境が整いました。
2016年も更にLCCに就航は続く予定で、リピーター比率も更に高まるものと考えられます。
実際に香港は訪日観光客の約3人1人が日本に4回以上も来たことがあるリピーターです。
また台湾は4人に1人が訪日回数4回以上のリピーターなど、リピーターは確実に増えてきています。
リピーターが増えると過去の訪日時には体験できなかったものにもチャレンジする人も増え、その1つに美容関連があるのは間違いないでしょう。
また富裕層の中には美容サロンやネイルサロン、エステなどに通うためだけに定期的に訪日する人も出てきているようです。
3.モノ消費からコト消費へ
昨年後半から「爆買い」に代表される買い物需要については徐々にではありますが陰りが見え始めています。
特に中国人観光客は昨年は炊飯器などの高額商品や化粧品、医薬品などを大量購入する為に訪日していた人が非常に多く見られました。
しかし、昨年後半より中国本国での税関による免税額のチェックが厳しくなったり、銀聯カードの海外での使用額制限が厳しくなったりと、爆買いがしにくい環境になってきました。
それを受け、中国人観光客の間でも買い物によるモノ消費から日本でしか出来ないコト消費へと変化しつつあります。
また他のアジアの国においても日本国内での体験需要は大幅に増してきており、訪日外国人女性にとって日本の美容サービスを受けることは貴重な体験となっているようです。
4.日本は「美容で憧れる国」1位
リクルートが行った調査によると日本はアジアにおいて「美容で憧れる国」1位になっています。
そして「なぜ日本の美容に憧れるのか?」という問いに対しては日本の化粧品のブランド力と品質の高さ、そして美容業界の技術力などが評価されているようです。
これらの結果からアジアの女性が今後実際に訪日して美容を体験するケースがどんどん増えていくものと予想されます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「美ンバウンド」は生まれたばかりのまだまだ新しいマーケットです。
しかし、調査の結果も個人的な体感からもアジアの女性が日本の美容に対して非常に興味を持っていることは間違いありません。
実際に外国人観光客を受け入れる為には言語の問題など高いハードルがあるでしょう。
しかし高いハードルがあるからこそ、そのハードルを越えて参入した人に多くのメリットがあるだと思います。
まだまだ新しいのマーケットですので今からでも決して遅くはありません。
現在参入をご検討の方はぜひ弊社までご相談ください。
精一杯サポートさせて頂きます。
尚、リクルートさんの発表でも詳細なデータが見れますので以下の記事をぜひご参照ください。
美容・飲食・進学・住まいなど7領域の新たな兆し 2016年のトレンド予測を発表 | リクルートホールディングス – Recruit Holdings
株式会社リクルートホールディングス(本社:東京都千代田区 代表取締役社長 兼 CEO:峰岸真澄)は、美容、アルバイト・パート、飲食、社会人学習、進学、小・中学生学び、住まいの7領域における2016年のトレンド予測とトレンドを表すキーワードを発表いたしました。
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