イロドリの今津です。
5月17日(火)にチームインバウンド関西企画「ファムトリップ座談会」を開催いたしました。
最近、海外へのPR方法の1つとしてファムトリップ(海外で影響力のあるブロガーやメディアに商品やサービスの体験・情報を発信してもらう事)が注目されています。
しかしファムトリップを実施するには「費用が高い」「効果が見えにくい」といった大きなハードルも存在しています。
そのため過去のファムトリップの事例の紹介や皆さんの疑問、不安などをクリアにしていただくことでファムトリップに対する理解を深めていただくことが必要だと考えました。
そして「1社・1店舗では取り組みが難しいファムトリップをチームインバウンド関西を中心に複数社で集まってできるのではないか」という考えの元、ファムトリップに興味のある方々にお集まりいただき、ざっくばらんに意見交換してもらう座談会を開催いたしました。
そもそも「ファムトリップ」って何?
「ファムトリップにはどんなメリットや課題があるの?」
という方はまずは以下の記事をご覧ください。
座談会には、飲食店や宿泊施設、観光施設、旅行会社などファムトリップに興味のある総勢20名の方にご参加頂きました。
皆様お忙しい中ご参加頂き誠にありがとうございました。
それではファムトリップ座談会の様子をお届けします。
情報が拡散されることでPR効果は倍々に増えていく
今回は参加者の方々にファムトリップへの理解を深めていただくために、ファムトリップの企画・運営の実績が豊富で弊社がセミナーやお仕事をご一緒させていただいているツナガル株式会社の渥美さんをゲストとしてお招きしました。
そして、渥美さんより過去に実施したファムトリップの事例についてご紹介いただきました。
まずは、東北地方プロモーションのために実施したファムトリップの事例となります。
こちらの事例では中国・台湾・タイより6名のインフルエンサー(ブロガーやメディア)を招待し、福島・宮城を中心とした東北地方のモデルコースを旅行後、SNS上で情報の拡散を行ったとのことです。
「インフルエンサーがSNSで発信すると、瞬く間に情報が拡散され、PR効果は何倍にも増えていきます」と渥美さんは話されました。
あるタイ人ブロガーさんの事例では、Facebookの1記事の投稿で、「4,157いいね、63シェア」の拡散があったそうです。
またインフルエンサーたちは、食事の食べ方や観光地の文化や歴史、観光地への行き方、バスの乗り方など詳しい情報をブログに書き込むそうです。
国によってはガイドブックを持たずにブログ記事を印刷して持ち歩く人も多いそうで、ブログはPRと同時にガイドブックとしての役割も果たしているとのことでした。
またファムトリップの効果を最大限発揮するためのポイントとして、「国ごとに合ったリサーチをしっかりと行い、ターゲットの国の人が喜ぶ食事や体験を用意すること」が重要になると話されました。
続いて質疑応答の時間に移ると、参加者の方々が最も懸念されていた点は、ファムトリップを実施して一体どれだけの来客に繋がったのかということでした。
渥美さんの会社ではファムトリップの実施後に、どの程度の拡散があったかをレポートにより報告をしています。
しかし、実際に来店数を計測することは仕組み上難しいため、重要なのはファムトリップを単なるPRだけと捉えないことです。
例えば実施前に留学生や在日外国人にモニターとして協力してもらい仕掛けやコンテンツ作りを行うなどの準備、そしてファムトリップを実施したことにより見えてきた課題や強みを活かし、次のステップにどう繋がっていくかがもっとも大切なことです。
超人気台湾人ブロガーが来日予定!
次に弊社福島より来日予定の台湾人ブロガーを紹介しました。
今回ご紹介するブロガーさんは、日本旅行を中心に情報発信を行う人気ブロガーで、台湾人旅行者の多くが日本を訪れる際に参考にしていると言っても過言ではないブログだそうです。
そして、この人気ブロガーさんが近々関西を訪れる予定なのですが、なんとスケジュールに空きがあるそうです。
通常、ファムトリップを実施する際は往復の航空券代や滞在中の宿泊費なども負担するのですが、今回はそれらの費用を負担することなくブロガーさんを呼べるチャンスです。
しかし、このブロガーさんは「読者にとって有益な情報しか提供しない」というポリシーをお持ちであるため、重要視されているのは「読者の方から見たコンテンツとしての魅力」になります。
「こんなにタイミングがよくブロガーさんが来日されていることはなかなかありません。ぜひ一度弊社まで施設の情報を送ってください!」と福島は参加者に呼びかけました。
インフルエンサーの来店後からお客さんが増加!
最後に、今回のファムトリップ座談会の会場でもある「月のおどり」の広報・インバウンド担当のMichiさんからもお話いただきました。
「月のおどり」さんは、2015年にFIT(個人旅行客)だけで70カ国から2,500人以上の集客に成功しているお店で、トリップアドバイザーのランキングでも常に上位をキープしています。
まずMichiさんからは、外国人観光客への接客で最も大切にされていることについてお話いただきました。
Michiさんは外国人のお客様に満足して帰ってもらうために「フレンドリー」に話しかけ、心の扉を開いていくことを心がけているそうです。
また接客だけでなく、説明がいらないくらいしっかりとした外国語メニューを用意しておくことで外国人観光客の満足度を上げるための努力をされているとのことでした。
また、今回はファムトリップ座談会ということで、海外のインフルエンサー(トリップアドバイザーの有力なレビュアー)が来店された時のお話をして頂きました。
偶然来店されたお客様がトリップアドバイザーで500件以上クチコミを投稿している有力なレビュアーさんだったそうです。
そのお客様が丁寧なクチコミをトリップアドバイザーに投稿した後、トリップアドバイザーのランキングが一気に上がり、欧米人のお客様が増加したというエピソードをお話いただきました。
私も大好きなお店なので宣伝的になってしまいますが、70年の歴史が生んだスモーク焼鳥とMichiさんを始めとするスタッフさんたちの素晴らしい接客が体験できるお店ですので、ぜひ皆さんも一度訪れて下さい!
その後は座談会ということで、皆様ざっくばらんにお話いただきました。
会は18時から20時までの予定だったのですが、「月のおどり」さんのご厚意で場所を貸して頂き、そのまま座談会2次会が始まりました。
皆様「ファムトリップ」だけでなくお互いの集客アイデアやPR手法、店舗での対応方法など様々な意見・情報交換をされたようです。
話は盛り上がり続け気づけば22時を過ぎ座談会は終了となりました。
まとめ
外国人観光客の集客にはクチコミの力が大きな影響力を持っています。
そのクチコミの最初のキッカケを作っているのが「インフルエンサー」と呼ばれる人々です。
そのためクチコミの拡散を狙うのであればインフルエンサーのブログやSNSに掲載されることはとても重要です。
もちろん拡散されればされるほど集客にも繋がります。
そのキッカケを作る方法として、参加者の多くが「ファムトリップ」に期待をしているようでした。
しかし、当たり前のことですが皆さまが気にされていた点としては「ファムトリップ」を実施するために必要となる「費用」についてです。
実際、ファムトリップを実施するには、軽く100万円を越える高額な費用が必要となります。
1社だけで実施するにはハードルが非常に高くななかなか実現できません。
だからこそ弊社がコーディネーターという立場となり、数社で費用負担していただくことで民間企業でもファムトリップを実施できる仕組みを作って行きたいと考えています。
今後は弊社がファムトリップを実施していきたいと考えています。
ファムトリップに興味がある!もっと具体的な話を聞いてみたい!
という方はぜひ一度お問い合わせ下さい。
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