イロドリの小林です。
このたび日本政府観光局(JNTO)から2015年6月の訪日外国人数についての発表がありましたので、その中から抑えておきたいデータをご紹介したいと思います。
単月では前年同月比51.8%増の160万2千人!上半期では914万人を突破!
5月は164万2千人を記録しましたが、韓国のMERSの影響など少なからず懸念もあった6月。
蓋を開けてみれば5月より落ち込んだものの前年同月比51.8%増の160万2千人となり6月としての過去最高を更新しました。
また、2015年1月〜6月の合計訪日外国人数は914万人となり、日本政府の目標とする年間1,500万人を大きく上回る年間1,800万人ペースとなっています。
ちなみに前年の同期間は626万人だったので、288万人余り上回る形となっています。
日本政府観光局(JNTO)はこの増加要因を夏休みシーズンや継続的な訪日旅行プロモーションに加え、円安傾向の継続、航空路線の拡大、クルーズ船の寄港増加、ビザの免除や要件の緩和、免税店の増加などの環境、政策が合致したものとしています。
各国の昨年同月の訪日外国人数との比較
それでは続いては国別での昨年同月(2014年6月)との比較を見て行きましょう。
また、単月の過去最高を記録した国としては韓国、中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、オーストラリア、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペインが単月として過去最高を記録しました。
なお、中国、台湾、韓国の3カ国の合計は105万9千人となっており、全体の実に6割以上を占めています。
国別訪日外国人数の内訳グラフは以下の通りです。
2015年1月〜6月の訪日外国人数
続いては2015年1月〜6月の合計訪日外国人数を見てみましょう。
下記は2014年同期間と比較したデータとなります。
総数(薄い赤色の箇所の数字)では昨年比46.0%増となっており、1月〜5月での伸び率(44.9%増)を上回る伸び率となりました。
国別で見るとこちらも中国が217万8,600人(前年比116.3%増)、香港が69万1,600人(前年比64.2%増)、フィリピンも13万8,500人(前年比50.8%増)、ベトナムも9万4,300人(前年比58.3%増)と大きく伸びています。(薄い青色の箇所の数字)
なお、2014年の年間訪日外国人数のトップは台湾の282万人でしたが、上半期だけで中国人観光客は既に217万人となっています。
このペースだと8月頃には年間訪日外国人数の記録も突破するかもしれません。
2015年7月の訪日外国人数予想
日本政府観光局(JNTO)は2015年7月について、7月は年間を通じても最も訪日外国人数が多い月であると共に、今年は東アジアから40隻以上のクルーズ船の寄港が予定されている他、7月28日から8月8日まで山口市きらら浜でボーイスカウトの世界大会である第23回世界スカウトジャンボリー(23WSJ)が開催予定であり、海外から2万5千人以上の参加が見込まれるなど、大きな上乗せ要因があることから、更なる増加が期待されるとしています。
まとめ
5月に引き続き夏休みシーズンとの狭間の6月ですが、堅調な推移となっています。
7月は年間を通して最も訪日外国人数が多い月なので過去最高記録も期待できそうです。
また、各月の訪日外国人数データはこちらにまとめておりますのでぜひご活用ください。
なお、昨年の訪日外国人数の月別データや最新の訪日外国人数月別データはメルマガでも配信していますので、継続的な情報提供をお求めの方は記事の下記のリンクからメルマガ登録をいただければと思います。
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