「そうなればみんなが「大阪でご飯を食べよう!」って思ってくれると思うんです」 – グルメブログ「Mのランチ」 M三郎さんインタビュー

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イロドリの小林です。

インタビュー企画の第三弾。
今回はグルメブログ「Mのランチ」で有名なM三郎さんです。
M三郎さんは弊社が運営する訪日外国人向け大阪観光ガイドのBATTERAでも「大阪に来た外国人に絶対に食べに行って欲しいお店」の情報を発信していただいており、その数は既に100を超える数となりました。

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M三郎

1年間の外食回数は600回以上。
2005年にブログ開設して以来、「魅力のあるお店をより多くの人に知ってもらいたい。」という一心で、この10年の間に1日も欠かすことなくブログを更新し続けている。
グルメブロガーの視点を活かした飲食店向けセミナーの開催や関西ローカルを中心としたテレビ出演なども多数。

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ブログのアクセス数は1日6万〜7万。

そこで今回は、M三郎さんに外国人観光客に向けて大阪の情報を発信したいと思った理由やBATTERA内での外国人観光客からの人気店の特徴、今後飲食店が生き残って行くために大切なことなどを語っていただきました。

飲食業界の方にとっては必見の内容となっておりますので、ぜひご一読ください。

大阪では買い物だけでなく「食」を楽しんでもらいたい

小林:まずはBATTERAに協力していただく事となった経緯を改めて教えていただけますか?僕がこの会社に入る前の話なのでとても興味があるんです。

M三郎:はい。昨年の春くらいに福島さん(株式会社イロドリCEO)からお話をいただいたのがキッカケです。福島さんから「Mさん、僕は海外に行った時に大阪は東京や京都に比べると全然知られていないことがすごくショックだったんです。だから大阪の情報を海外に向けて発信するメディアを作りたいんで手伝っていただけないでしょうか?」と言われました。

小林:大阪は関空があるので人は多いんですが、やっぱり皆さん京都へ行きたがりますからね。その時にMさんはどう思われたんですか?

M三郎:僕は大阪の「食」が大好きなのでブログを続けているんですが、外国人の方達からすると大阪って「ショッピングする場所」というイメージを持たれている方が多いと思うんですよね。ご飯は京都や神戸で食べたいという人が多い気がするんです。もちろん京都や神戸には美味しいお店はたくさんありますが、もっと「大阪にもこんな良いお店あるんですよ!」ということを一人でも多くの人に知ってもらいたいと思ったんです。だからすぐに「ぜひ協力させてください!」とお返事させていただきました。

小林:Mさんとしては「大阪をもっと盛り上げたい!」というお気持ちだったんですね。

M三郎:はい。僕は大阪って独特の魅力があると思ってるんです。もちろん外国人の方達はテレビなどのメディアで見るような「日本らしい古風な雰囲気を味わいたい」と思われているでしょうし、京都の古き日本を感じられるお店って最高だと思います。でも大阪もまた違った日本を感じてもらえる場所だと思うんです。それに大阪人って良くも悪くもコミュニケーションが好きな人が多いじゃないですか(笑)

小林:そうですね(笑)実際大阪に来ている外国人観光客や留学生に話を聞いてみると「私は大阪が一番好き!」って言ってくれる人が意外と多いんですよ。「え?何で?」って聞くと「みんな親切だしフレンドリーだから!」って。

M三郎:そうなんですね!海外の人もそう思ってくれるって大阪人として純粋に嬉しいなぁ。

共通点は全然無くてバラバラ

小林:では、BATTERA内でMさんにご紹介いただいたお店の中で人気TOP10はこちらになります。

■BATTERAでM三郎さんが紹介したお店の人気TOP10■
1位 MAX BRENNER CHOCOLATE BAR ルクア大阪店(梅田/スイーツ)
2位 1ポンドのステーキハンバーグタケル 日本橋オタロード店(日本橋/ステーキ)
3位 牛一 新館(鶴橋/焼肉)
4位 月のおどり(難波/焼鳥)
5位 活海老バル orb Resort(難波/バル)
6位 宮崎郷土料理 どぎゃん(心斎橋/郷土料理)
7位 きんのぶた PREMIUM 心斎橋(心斎橋/しゃぶしゃぶ)
8位 大阪麺哲(梅田/ラーメン)
9位 釜たけ流 梅田製麺所(梅田/心斎橋)
10位 DINING あじと(難波/丼)

小林:Mさん、この結果を見ていただいていかがでしょうか?

M三郎:へ〜…。(しばらく黙り込む)これ面白いですね!僕の予想と全然違います(笑)

小林:あくまでもアクセス数の多い記事のTOP10なので実際に来店しているかどうかまでは分からないのですが、例えば「月のおどり」さんは過去のインタビューでも連日外国人のお客さんが来られていると仰られていました。

M三郎:そうなんですか!スゴいな〜。多少でもお役に立てていたら嬉しいです。

小林:ちなみにMさんから見てこれらのお店の共通点ってあったりしますか?

M三郎:全然無いです(笑)バラッバラ。でも、肉系が人気なんだなというのは分かりますね。

小林:確かに11位以降を見て行くと更に肉系のお店がランクインしてるんですよ。

M三郎:後は比較的ミナミ界隈のお店が多いということかなぁ。

小林:そうですね。大阪は観光客がミナミに集中しているんで、BATTERAでも「難波」というキーワードは一番人気です。

M三郎:へぇ、そうなんですか。個人的にはもっとお寿司とかお好み焼きとか定番系のお店がもっと入って来ると思っていたので意外な結果でしたね。ちなみにBATTERAを見ているのはどこの国の方が多いんですか?

小林:1番はタイですね。タイだけで4割近くになります。次いで台湾、香港、アメリカ、シンガポール、マレーシアとアジア系が中心なんです。

M三郎:なるほど。それらの国の方々にはこういうお店がウケてるんですね。面白い!全体的な傾向として人気のジャンルとかあったりするんですか?

小林:やっぱりスイーツは人気ですね。それと最近意外とニーズが高いのが朝食なんです。日本って朝食を食べられるお店が少ないので結構検索して来られる人が多いですね。

M三郎:朝食か〜。実は僕も朝食は外で食べるタイプなんですけど結構少なくて困っているんで外国人の方達の気持ちはよく分かります(笑)じゃあ、今度木津市場の朝食が食べられるお店とか紹介しましょうか!

小林:ぜひぜひ!でもMさんは朝食まで外食されるんですね(笑)

M三郎:ハハハ(笑)だって1食でも多く美味しいご飯を食べたいじゃないですか!

ちゃんと言葉で伝えるというのが大事

小林:近年外国人観光客が急増していますが、Mさんはそれを見て飲食店の方々はどうして行った方が良いと思われてますか?

M三郎:うーん、そうですねぇ。もし外国人の方達に来ていただきたいなら店の前に英語や中国語で張り紙しておかないとダメですよね。店構えを見ただけで外国人の方々は何も判断できませんから。ちゃんと言葉で伝えるというのが大事だと思います。

小林:そうですね。「この店なら安心してご飯が食べれそうだな。」と思ってもらえるかどうかが大事ですね。

M三郎:はい。ただ、さきほど「もし」と付けたのは全部のお店が外国人の方達に来て欲しいと思っている訳でもないと思うんです。なのでそういうお店は今まで通り…いや、今まで以上に日本人のお客様に向き合ってお店のレベルを上げて行くことが大事だと思いますね。

小林:なるほど。私たちも支援させていただく時にまずは「日本のお客様に愛されるお店を作りましょう。」というお話をさせていただくんですよ。ちなみにMさんは外国人の方と触れ合う機会はありますか?

M三郎:いえいえ、全然ないですよ!以前イロドリさんが大阪に旅行に来る外国人観光客と一緒にご飯を食べに行く企画を作ってくれたじゃないですか。

小林:BATTERAのスタート時に実施した「Mさんとのディナーへ無料ご招待」というキャンペーンですよね。当選したタイ人ファミリーとお好み焼きを食べに行く予定が、結局先方の都合が悪くなって中止になってしまったという。

M三郎:そうです。あの時に初めて外国人の方達とガッツリ交流するという経験ができるかなとドキドキとワクワクの両方だったんですが無くなってしまって残念なような安心したような不思議な気持ちでした(笑)

小林:「その日はUSJで遅くまで遊びたいから!」という理由でしたし、しょうがないですね(笑)でも、Mさんのオススメのお店に外国人観光客を連れて行ったらどんな反応をするのか見たかったなぁ。なのでぜひまた企画しましょう!

M三郎:緊張しますが、ぜひともお願いします!

この体験があったから大人になった今でもそのお店のことは忘れないんですよ

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小林:では、最後にMさんから見た「これからの時代に飲食店に求められること」をお聞かせいただけないでしょうか?

M三郎:そうですね。記事のランキングを見ても思ったのですが「みなさん、タケルを見習いましょう!」ってことですかね。

小林:Mさんから見てもそれだけ印象的なお店なんですね。

M三郎:はい。ここのオーナーさんって「どうやったら行列ができるのか」を知ってるんですよ。それが日本人だけでなく外国人観光客の方達の目にも止まり始めてるんであればめちゃくちゃ強いですよね。

小林:そうですね。外国人観光客も「日本人に人気のお店」に行ってみたいと思っていますからね。他にはどうですか?

M三郎:そうですね。これは外国人観光客が増えていることと直接的には関係ないんですが良いですか?

小林:もちろんです!

M三郎:最近すごく思うのは「コンテンツ(料理)だけでは勝てない時代になった」ということですね。

小林:なるほど。

M三郎:一昔前であれば「美味しい名物料理」が1つあって、それが流行ったら勝てたんですよ。店も少なかったし、情報も少なかったですから。でも今は新しいお店がたくさんできて、皆さん研究を重ねて料理を作ってるんです。だからどの店行っても美味しいんですよ。美味しくないお店を探す方が難しいくらいです。それにお客さんもいろんな情報を得られるようになりましたよね。

小林:確かにそうですね。

M三郎:だから「コンテンツ(料理)」だけでは勝てないんです。横一線なので。私自身もそうですが、お客さんはそれだけでお店選びをしてないんですよ。昔は名物料理さえあれば店主がいくらぶっきらぼうで無愛想でも人は来たんです。でも今ってどうですか?もちろん料理の味は大事ですが、それよりも店員さんが細かい気配りができていて、フレンドリーでお客様目線のお店の方が居心地も良いし楽しい時間を過ごせませんか?なので最終的にはそういうお店の方がお客様に愛されるし結果的に生き残っていけるんじゃいかなと思っています。

小林:飲食店に求められる物が「料理の質」だけじゃなく、お店全体の「クオリティの高さ」に変わって来ているということですね。

M三郎:そうなんです。ただ、飲食店の人は料理に対して真っ直ぐな「職人気質」な人が多いので料理以外のことができない人が多いのも事実だと思います。性格的にも接客が苦手な人とか。でもね…これからの時代は「苦手だからできない」じゃダメなんですよ。「やらないとダメ」なんです。

小林:本当そうですね。

M三郎:で、僕思うんですよ。この「人」こそが大阪の成長の鍵なんじゃないかなって。そういうお客様目線のお店が今よりもっと増えて来たとするじゃないですか。大阪の飲食店で楽しい体験をしてくれる人が増えれば増えるほど「大阪は街のおっちゃん、おばちゃんもフレンドリーで面白いけど、飲食店の人も温かくおもてなししてくれて楽しかったなぁ。次も大阪でご飯食べたいなぁ。」って思ってもらえると思うんです。だからさっき外国人の方達も大阪の人は「フレンドリーだから好き」って言ってくれてるって知ってすごく嬉しかったんですよ。

小林:なるほど。Mさんの考えと合致したんですね!

M三郎:そうなんです!もちろん飲食店を流行らせるための細かいテクニック的なこともたくさんありますよ。でもテクニックや小手先だけではお客さんの「心」には残らないんです。例えば僕が子供の頃に家族旅行で地方に行った時の話なんですが、真夏の暑い日にある食堂でかき氷を食べたんですよ。暑さのせいか分からないですけど、それがめちゃくちゃ美味しくて。「お父さん、このかき氷めっちゃ美味しいわー!」って大声で叫びながら食べてたんです(笑)そしたらみんながまだ半分くらいしか食べていないのに僕は食べ終わってしまって(笑)

小林:かなりのスピードで食べられたんですね(笑)

M三郎:はい(笑)で、食べ終わって「めっちゃ美味しかったわー!」って言ってたら食堂のおっちゃんが近づいて来て一言、「ぼく、そのお皿貸してみ」って言うんです。よく分からないまま渡したら、また同じ量のかき氷を作ってくれたんですよ。追加料金も取らずにですよ。

小林:それは印象に残りますね!

M三郎:僕が嬉しくて目をキラキラさせていたら、お店のおっちゃんが「どうせこの氷は溶けたら無くなってしまうねん。だから食べとき。」って言ってくれたんです。僕はこれまで数千店舗の店に行きましたが、この体験があったからこの食堂のことは何十年経った今でも忘れないんですよ。そして今でもふと思い出すんです。「あのお店は今どうなってるのかな?まだやってるかな?近くに行ったら寄ってみたいなぁ。」って思うんですよ。こういう体験が大阪でたくさん生まれて欲しいなと思ってます。そうなれば日本人、外国人に関わらず多くの人たちが「大阪でご飯を食べたい!」って思ってくれると思うんです。だから微力ではありますが、そんなお店の情報を国内外に向けて発信し続けていきたいと思ってます。

小林:今日は素晴らしいお話をありがとうございました!これからも一緒に大阪を盛り上げて行きましょう!

まとめ

いかがでしたでしょうか?
「Mのランチ」は多くの追っかけファンがいる程の人気ブログですが、M三郎さんが普段飲食店に対しての考え方がオープンな場所で語られている機会はあまりありませんでした。
また、本職として一般企業で勤めながらブロガーとしてのお仕事はすべて無償で活動されているという点からも、M三郎さんがどれだけの想いで飲食店と向き合っているのかがヒシヒシと伝わって来ました。
私たちも「世界中の人々にイロドリを」というコンセプトの元に、日本人はもちろん世界中の人達の笑顔を増やせるよう引き続き飲食店のバックアップに力を入れて行きたいと思います。
今後もM三郎さんと一緒に様々な企画を実施して行きたいと思っていますので、お楽しみに!

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