イロドリの小林です。
先日、「Airbnbホストのマニュアルやノウハウまとめページを公開しました!」というアナウンスをいたしましたが、おかげ様でホストをスタートされたい方々から多数のアクセスをいただいております。
そして今回はAirbnb(エアビーアンドビー)で実際にホストをされている方へのインタビュー企画となりますTokieさんへインタビューをして来ました。
Tokieメーカーに勤めていたが自分のライフスタイルと合わずに退職。
現在は通訳案内士の資格を取得し、主に外国人観光客向けのガイドをしながらAirbnbのホストとして活動中。
現在は知人が所有している一軒家をAirbnbで掲載しているTokieさん。
今回はTokieさんにAirbnbホストとしての楽しみや苦労について伺ってきました。
普通のホテルよりも変わった所とか現地の人と交流できる所に泊まりたい
小林:Airbnbのホストはいつから始められたんですか?
Tokie:あっ、ちょうど今日Airbnbから通知が来たんですよ!「ホストになって6ヶ月です。おめでとうございます!」みたいな(笑)
小林:すごい偶然ですね!じゃあ、今年の2月くらいですか?(インタビュー日は2015年8月28日)
Tokie:そうですね。ただ、登録はもっと前にしてました。その時はホストとしてではなく「旅行の時にこのサービス使ったら面白いだろうなぁ。」ってゲストとして登録した感じです。
小林:へぇ。ちなみにAirbnbのことはどうやって知られたんですか?
Tokie:うーん、全然覚えてない(笑)でも、たぶん高城剛さんのメルマガだと思います。高城さんが世界のいろんな場所から面白い情報を送ってくれるんですけど、「Airbnbを使った旅は面白いよ。」って書かれてて興味持ったんだと思います。
小林:なるほど。じゃあ、ゲストとして利用されたこともあるんですね?
Tokie:はい、今まで2回使いました。
小林:ちなみにどこで使われたんですか?
Tokie:1回目は札幌でした。
小林:あっ、国内だったんですね。
Tokie:そうなんです。弟が札幌にいるんで会いに行ったんですけど、その時に「どうせならAirbnbで泊まってみたいなぁ。」と思って。
小林:どんな部屋を選ばれたんですか?
Tokie:私ゲストハウスとかドミトリーが好きなんで、そういう所を選びました。そこは実際にゲストハウスをされている所で、オーナーさんも旅慣れしてる方ですごく居心地の良い空間でしたね。だから今の私の部屋作りをする時はだいぶ参考にさせてもらいました。
Tokieさんが実際に泊まったという札幌のゲストハウス
小林:そうなんですね。2回目も国内だったんですか?
Tokie:いえ、2回目はバリでした。ツリーハウスみたいな所に泊まったんです。上が寝室で下がハンモック付きの家でした。
小林:おぉ、いいですね!ちなみにどういう経緯でその部屋に泊まることになったんですか?
Tokie:私が行ったのはレンボンガン島っていう島に行ったんですけど、最初は普通にインターネットでゲストハウスとかホステルとかを探してたんですけど全然おもしろそうな所が無かったんですよ。
「ここはとっても面白かった!」というツリーハウス
小林:Tokieさんが旅行される際に「おもしろそう」っていうのは結構重視されてるんでしょうか?
Tokie:すっごく重視してます(笑)普通のホテルよりも変わった所とか現地の人と交流できる所に泊まりたい派なので!
小林:なるほど。そういう交流とか体験がお好きなんですね。
Tokie:そうそう。だからホストさんのプロフィールとかもちゃんと読みます。やっぱり家に泊まりに行くんだったら、その家の人と話したいタイプなので。だから交流してくれそうな人の家に泊まりたいんです。
小林:なるほど!
Tokie:それとAirbnbのサイト見てたら風車とか灯台で泊まれる所とかあるじゃないですか?あっ、あとドイツだったかな?ビール樽の中に泊まれる所!こんな所に泊まってみたいんですよ(笑)あと時間があれば海外の超田舎とか。Airbnbを活用してそんな体験をしたいなと思ってます。
「悪いレビュー書かれてるけど何があったの?」って聞いてみたんです(笑)
小林:ホストを始められる時に不安はありませんでしたか?
Tokie:うーん、まったく無かった訳ではないですけど、それよりも「どんな部屋にしよう」とか「どうしたら旅行者の人たちに喜んでもらえるかな?」みたいなことばっかり考えてましたね!
小林:へぇ。ワクワク感の方が大きかったんですね。
Tokie:そうですね。あとは不安というか心配だった点はご近所さんとの関係だったんですけど、ご近所さんが本当に良い人ばっかりで良かったです。大阪の人の特徴だと思うんですけど外国人に限らず目の前で困っている人がいたら「お兄ちゃん、どうしたん?」とか言える人が多いじゃないですか(笑)だから英語なんか全然話せない人でも「あっ、もしかしてTokieちゃんの家に行きたいの?連れてったるわ!」って連れて来てくれることもあるんです(笑)
小林:そのフレンドリーさは大阪ならではですよね(笑)意外と外国人の方々は「大阪が好き!」っていう人が多いですよね。
Tokie:そうなんです!よく「大阪めっちゃ良い!人がみんな優しい!」って興奮して話してくれます(笑)特に東京へ行った後に大阪に来た人は「同じ日本なのにこの違いは何なの!?」って驚くみたいで(笑)
小林:大阪人のフレンドリーさは世界でも通用するってことですね(笑)少し話は変わってTokieさんは女性ホストじゃないですか。女性だと「危険な目に遭うんじゃないか」という不安もあるかと思うんですが、その辺りはいかがでしょうか?
Tokie:うーん、今まで特に危険な目に遭ったことはないですし私自身は少し離れた場所に住んでいるので、その点はあまり心配してないですね。自分が住んでいる家だと心配な人もいると思いますけどAirbnbってお互いにレビューを書ける仕組みになってるじゃないですか。なので何かあったらレビューで全部書けますし、ゲストもそれを意識してかマナーやルールを守ってくれてるなと思います。
小林:相互レビューの仕組みは良いですよね。
Tokie:そうなんです。レビューが付いているゲストは必ずレビュー内容に目を通すようにしてます。あっ、でも先日泊まりに来たカップルはすごくネガティブなレビューが書かれてたんですよ。しかもレビューはその1つだけしか無くて。
小林:えっ、それでも泊められたんですか?
Tokie:結果的には泊まってもらいました。何があったのか気になったんで予約を承認する前にメッセージで「めっちゃ悪いレビュー書かれてるけど何があったの?」って聞いてみたんです(笑)
小林:直球ですね(笑)
Tokie:そしたら「実はね…ホストとの連絡の行き違いがたくさんあったのよ…。」って言うんです。だからそのレビューを書いたホストのレビューを見てみたんですね。そしたら結構悪いレビューを書かれてて…。それで「あぁ、このカップルに全部の責任がある訳では無さそうだな。」って思ったんです。実際そのカップルはメッセージの返信も早くて丁寧に返してくれるから承認したんです。そうしたら結果的にはとても素敵なカップルでした。
小林:レビューとメッセージから伝わる人間性で総合判断されてるんですね。
Tokie:そうですね。もし女性で「ちょっと怖い」と思われている人は「女性ゲスト限定」とかルールを作ってやれば良いと思いますよ。Airbnbってホテルと違って全員を泊めないといけないなんてこと無いじゃないですか。ゲストもホストもお互い選ぶ権利を持ってるので、それがAirbnbの良い所だと思います。
小林:ちなみに今までにTokieさんから断ったことはありますか?
Tokie:今のところないですね。Airbnbでホストされてる人には分かってもらえると思うんですけどゲストの人って良い人がとても多いんですよ!
小林:特に大きなトラブルもないですか?
Tokie:その質問もよくされるんですけどないんですよね(笑)靴を脱ぐ場所が分からなくて靴のまま上がっちゃって注意したとかはありますけど、別にトラブルって程のことでもないんで。大体の人たちは他人の「家」に泊まらせてもらうっていう意識で来るのでそういう人は全然問題ないです。たまーにゲストから文句を言われてしまうこともあるんですけど、その人の特徴としてはAirbnbを単なるホテル代わりとして考えてる人ですかね。当然ですけど私はホテルの様なクオリティの高いサービス提供はできないですから。なのでそういうトラブルを防ぐためにも、事前にもっと相手の求めていることを把握してあげて、こちらのスタイルを伝えるように心掛けています。
せっかく4部屋あるんだから四季をテーマに
小林:では次にTokieさんのお部屋について教えてください。部屋作りのエピソードがあれば教えていただきたいのですが。
Tokie:一言で言うと全部ノリですね(笑)
小林:えっ、そうなんですか?(笑)
Tokie:部屋作りにあたっていろんな友だちが手伝ってくれたんですよ。けど私も含めてみんな何でもノリで決めてしまうタイプで(笑)「こうしたら面白いんちゃうん〜?」みたいなノリです(笑)
小林:なるほど、でもその「楽しんで作った」ということがゲストの人たちにも伝わっているんでしょうね。
Tokie:そうかもしれません。ウチは全部で4部屋あるんですが「せっかく4部屋あるんだから四季をテーマにしよう」という事になって、各部屋はそれぞれ春夏秋冬のテイストを入れてるんです。
小林:なるほど。だからこの部屋の壁には金魚がいるんですね。ということはここは夏でしょうか?
Tokie:そうです。他の部屋は春秋冬になっています。
小林:なるほど〜。他の部屋も見てみたいですね〜。
Tokie:今日はゲストが滞在中なのでお見せできませんが、かなり面白い部屋もあるので別の機会にぜひ!
せっかく私の家に来てくれたんだから近所の美味しいご飯屋さんとかスポットを体験してもらいたい
小林:では続いて「こんな物を用意しておくとゲストに喜んでもらえますよ。」っという物があれば教えてください。
Tokie:ちょっとしたことですけど紅茶とかお茶のティーバッグを置いてあげてると結構喜ばれますね。日本茶は結構減りが早いので常に補充してます(笑)
小林:日本茶を飲む人は多いみたいですねぇ。
お茶や紅茶の他にもコーヒーやゲストから貰った現地の飲み物などが置かれている
Tokie:後はガイドブックのロンリープラネットの英語版とフランス語版を置いてます。と言っても、これはゲストが置いて行ってくれた物なんですけどね(笑)それと観光案内所に行って大阪の地図とか無料で貰えるのでそれを置いてます。
小林:それ良いですね!
Tokie:これが意外と便利なんです。到着日に地図を持っていない人もいるんでそういう人は喜んでくれますし、地図があれば「どこかオススメのスポットはない?」とか聞かれた時も地図を見ながら話せるから楽なんですよ。
小林:おぉ、なるほど。
リビングにあるインフォメーションコーナー
Tokie:それと今作りたいのは手作りのご近所マップです。せっかく私の家に来てくれたんだから近所の美味しいご飯屋さんとかスポットを体験してもらいたいじゃないですか。時間が掛かるので後回しになってしまってますけど(笑)
小林:そういうマップがあったらゲストも嬉しいでしょうね!話は少し変わりまして英語が苦手でAirbnbに興味はあるけど躊躇しているっていう人も多いと思うんですが、その辺のアドバイスって何かないでしょうか?
Tokie:そうですね。普段のちょっとした会話って英語が苦手でも翻訳アプリとかあるし何とかなるじゃないですか。だから説明が難しい部屋のルールとか使い方についての英語の簡単なマニュアルを作ってあげたら十分だと思います。例えば「靴はここで脱いでね」とか「これを使ったら元の場所に戻しておいてね」とか「チェックアウトする時はこうしてね」とか各場所に張り紙しといても良いですし、ファイルにまとめて「これ読んでね」って渡しても良いと思いますし。最初は少し大変かもしれないですけど一度作っておけばかなり楽だと思うんですよ。私も洗濯機のボタンにONとかOFFとかのシールを貼ってるんですけど、それだけじゃ「使い方」までは分からない人が多いんですよね。だから洗濯機の上に新たに「洗濯機の使い方」って張り紙をしました(笑)
最初はこのシールだったが使い方が分からない人が続出
この張り紙をしてから誰でも使えるように。「手書きで十分ですよ」とTokieさん
小林:なるほど(笑)確かにエアコンのリモコンとかも「暖房」「冷房」って漢字で書いてたら分からないですもんね。
Tokie:そうなんですよ。前にゲストが「何か部屋がめっちゃ暑いねん…。」って言って来たんで行ってみたら暖房が入ってて(笑)だから快適に過ごしてもらう為にもそういうのは大切だなと思ってます。
「難しく説明すると逆に分かりにくい。名称だけ書いてあげた方が良いんですよ。」とTokieさん
自分の家に泊まってくれた人たちと、その国でまた会えるっていうのがすっごく面白い
小林:ホストやられていてどうですか?楽しいですか?
Tokie:はい、それはすごく楽しいですね!
小林:Tokieさんの中での「面白さ」ってどんな所なんでしょう?
Tokie:やっぱり世界中の色んな人と繋がれるところですね。もともと自分自身が旅行する時に現地の人と話ができるというのが楽しかったので、それが日本でもできるのでとても面白いです。
小林:なるほど。Airbnbが実施したアンケートでも「現地ならではの体験がしたい」と答えた人が96%もいたそうですよ。
Tokie:それすごく分かります!だって旅行に行ったらみんなが行っているようなお店やスポットも良いですけど、現地の人が教えてくれるお店やスポットや過ごし方ってすごく興味ありません?それこそ旅の醍醐味って感じがするんですよね。それにそこで会った人と今度は日本で会ったりすることもあるんです。そういうのがめちゃめちゃ楽しいんです。
小林:へぇ、そんなパターンもあるんですね!
Tokie:はい。実は私も最近シンガポールとマレーシアに行ったんですけど、その時は4月〜6月くらいに泊まってくれたゲストに会って来たんです。
小林:おぉ!それはスゴいですね!会ったのは1人のゲストですか?
Tokie:それが結局4日間で10人くらい会ったんです(笑)何も考えずに全員に「そっちに行くことになったんだけど会える?」って連絡してみたら「もちろん!」って感じで(笑)
小林:10人!スゴい(笑)
Tokie:思ってたより多くの人と会うことになって時間調整が難しくなったんで「じゃあ、この子とこの子は一緒に会うことにしよ!」って勝手に決めました(笑)だから当日は現地の人同士が「はじめまして。Tokieのゲストです。」「あっ、私もTokieのゲストです。」みたいな状態になりました(笑)
小林:それすごいですね(笑)で、その現地の人たちがTokieさんを通して仲良くなっちゃうみたいな?
Tokie:そうそう、そうなんですよ(笑)自分の家に泊まってくれた人たちと、その人の国でまた会えるっていうのがすっごく面白い体験だなと思ったんです。
小林:なるほど。それはAirbnbを通してしか出来ない体験かもしれないですね。
Tokie:本当にそうなんです。それに私が過去に海外旅行して困った時はいつも現地の人たちに助けてもらったんですね。だから日本に来た外国人の人たちにも自分が何かしてあげられるんだったら良いなと思ってたんです。
小林:日本人は良い人が多いって言いますが、当たり前ですけど海外でも良い人ってたくさんいますもんね。
Tokie:本当にそうですよ!「どんだけ良い人やねん!?」って思ったことなんて何度もありますからね。日本でも「おもてなし」って言葉が流行みたいになってますけど、海外の人たちの無償の愛を感じたらまだまだだなって思いますもんね。こっちは泊まってもらってお金まで貰ってるのに向こうで会った時はいろいろもてなしてくれるんですよ。だから「あの時にお金貰って良かったのかな?」って申し訳ない気持ちになりましたからね(笑)
小林:「あの時のお金返そうか?」みたいな(笑)
Tokie:そうそうそう!そんな気持ちになるんです。日本に来た時は私が忙しくて何もしてあげられなかったのに向こうに行ったら一日中私の為に時間を使ってくれるんですもん。本当にありがたいなぁと思って。だからまた次の機会に私も無償の愛でお返ししたいですね。やっぱり日本に来てくれた人たちに「日本って良かったなぁ」って思って欲しいですから。
小林:なるほど。素晴らしいですね。
Tokie:いえいえ、そんなんじゃないですけど(笑)それにゲストが日本人だろうと外国人だろうとあんまり関係ないと思うんです。私は「目の前で困っている人がいたらそれがどこの国の人かって関係ある?」って思ってるので。だから人が私を頼ってくれたらそれがどの国の人であっても自分の出来る限りの範囲で応えてあげたいなと思ってます。
小林:いえいえ、その姿勢が本当に素晴らしいと思います!今日は貴重なお話をありがとうございました!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
Tokieさんのお話を伺っていて伝わって来たことは常に「楽しんでいる」ということでした。
もちろん自分だけが楽しむのではなく、ゲストも交えてどう楽しむのか?を考え続ける姿勢は素晴らしいと思います。
今はガイドとAirbnbホストの経験を活かしながら、さらにゲストに楽しんでもらうためのサービスを思案中なんだそうです。
今後のTokieさんの活躍からも目が離せません!
Airbnbホストのはじめ方マニュアルを公開中です!
「Airbnbでホストをしてみたいけど何から始めたら良いのか分からない…。」という方のためにAirbnbホストのはじめ方マニュアルを公開中です。
Airbnbのサービス説明やお部屋に用意したいもの、お部屋の掲載方法からちょっとしたテクニックまで幅広く情報を公開していますのでホストを始められる際はぜひご活用ください。
Airbnbニュースをメルマガで受け取る
Airbnbホストをする上で役立つノウハウや最新ニュースをメルマガで不定期配信しています。
いつでも配信停止手続きができますので、まずはお気軽にご登録くださいませ。
メルマガ登録はこちらから