イロドリの小林です。
このたび日本政府観光局(JNTO)から2015年12月の訪日外国人数についての発表がありましたので、その中から抑えておきたいデータをご紹介したいと思います。
前年同月比43.4%増の177万3千人を記録!
12月は2014年の年間を通して3番目に訪日外国人数の多い月でしたが、2015年は8月に次ぐ4番目の月となりました。
これで12ヶ月の訪日外国人数が発表されましたが、多い月順に見てみると、
7月、10月、8月、12月、4月、11月、5月、9月、6月、3月、2月、1月となり比較的下半期に訪日外国人数が増える傾向があることが分かります。
各国の昨年同月の訪日外国人数との比較
それでは続いては国別での昨年同月(2014年12月)との比較を見て行きましょう。
総数(薄い赤色の箇所の数字)では前年比43.4%増となっています。
また、国別に見ると韓国、シンガポール、マレーシア、インドネシア、オーストラリア、カナダが単月として過去最高を更新し、ロシアを除く13市場が12月として過去最高記録となりました。
その他に注目したいのが昨年同月と比較して伸び率の高い国々(薄い青色の箇所の数字)です。
韓国が41万5700人(前年比53.4%増)、中国が34万7100人(前年比82.7%増)、フィリピンが3万2700人(前年比50.0%増)と高い伸び率となっています。
国別訪日外国人数の内訳グラフは以下の通りです。
2015年の累計外国人客数は1973万7千人となり初の1900万人超え!
続いては2015年1月〜12月の合計訪日外国人数を見てみましょう。
下記は2014年同期間と比較したデータとなります。
総数(薄い赤色の箇所の数字)では昨年比47.1%増となりました。
また、累計外国人客数は1973万7400人となり、初の1900万人超えとなりました。
国別で見ると中国が500万人にわずかに届かなかったものの、499万人3,800人(前年比107.3%増)、香港が152万4,300人(前年比64.6%増)と大きく伸びています。(薄い青色の箇所の数字)
また、ロシアを除く19市場が前年比15%以上の伸び率となり、年間での過去最高を記録しました。
その他、米国が欧米市場で初めて100万人を超えたほか、東南アジア6市場(タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム)が合計で200万人を超える規模となりました。
政府はこれらの主な要因を、クルーズ船の寄港増加、航空路線の拡大、燃油サーチャージの値下がりによる航空運賃の低下、これまでの継続的な訪日旅行プロモーションによる訪日旅行需要の拡大に合わせて、円安による割安感の定着、ビザの大幅緩和、消費税免税制度の拡充等も増加を後押ししたものとしています。
まとめ
ついに日本の年間訪日外国人数が1900万人を突破しました!
当初は政府が当初オリンピック開催年の2020年までに2000万人の目標を掲げていましたが、5年も前倒しで目標に近い数字を達成したこととなります。
このままのペースが続けば、恐らく2016年には2000万人の目標は達成できそうです。
そこで次は3000万人、4000万人と目標を高く設定しつつ、同時にインフラの整備や1人あたりの消費単価を向上するための施策が重要になってきます。
2016年は年始から世界情勢が混沌としており懸念材料が多いのは事実ですが、引き続きインバウンド市場に注視して行きたいと思います。
また、各月の訪日外国人数データはこちらにまとめておりますのでぜひご活用ください。
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