【2016年版】インバウンド旅行者が訪れた人気の都道府県ランキング

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イロドリの小林です。

毎年多くの方々からご注目いただいている「訪日者数上位16カ国のインバウンド旅行者が訪れた都道府県ランキング」ですが、観光庁から2016年のデータが発表されたので最新版のランキングを作成いたしました。
※このデータは2016年確定値データを用いて弊社が計算をしたものとなります。
※「観光客」に特化して把握するために【観光・レジャー目的】の回答者データを参照しています。

【2015年】外国人観光客が訪れた人気の都道府県ランキング」では東京の1位独占状態が変わり始め、地方への訪問者が増えるなどたくさんの変化を見ることができました。

さて、それらを受けて2016年は一体どんな変化があったのか気になるところです。

あなたにゆかりの都道府県がどの国の人たちに人気なのか、ぜひチェックしてみてください。

なお、この記事ではトップ10までをご紹介いたしますが、「11位以降のデータも見たい!」という方はイロドリの無料メルマガ登録特典としてデータをプレゼントしていますのでぜひご登録くださいませ。
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さぁ、それでは訪日者数16位の国から順番に見ていきましょう。

各国の人気都道府県トップ10

16位 ドイツ [2016年訪日者数 183,300人]

まずは2015年同様に訪日者数が16位のドイツから。

順位 都道府県 2015年
1位 東京都 (1)
2位 千葉県 (2)
3位 京都府 (3)
4位 大阪府 (4)
5位 広島県 (5)
6位 神奈川県 (6)
7位 奈良県 (7)
8位 岐阜県 (10)
9位 石川県 (14)
10位 長野県 (17)


<ドイツはここに注目!>

(1)2015年から石川県が急上昇(14位⇛9位)

(2)2015年から長野県が急上昇(17位⇛10位)

(3)2015年から兵庫県(8位⇛11位)、山梨県(9位⇛14位)が大幅ランクダウン

15位 ベトナム [2016年訪日者数 233,800人]

続いては2015年に引き続き訪日者数15位のベトナムです。
過去2年ほど謎めいたデータが多かったベトナムですが、今年はどうなっているでしょうか?

「爆買い」は中国よりベトナム?国別の消費額と消費ジャンル
こんにちは。イロドリの福島(@maxafuku)です。日本政府観光局(JNTO)が発表した速報値によると2015年1月の訪日外国人観光客数は前年比29.1%増の121万8千人だったそうです。これは1月としては過去最高数値とのことで2月は春節の効果もあって更に増加するのではないでしょうか?そして中国の方の “爆買い” が話題になっていた通り、訪日外国人観光客の消費は年々増えています。2014年の年間消費額は2兆305億円というとてつもない金額です。ではこの2兆円の中身はどうなのでしょうか?どこの国の人たちがどれくらい使っているのでしょうか...

それではランキングを見てみましょう。

順位 都道府県 2015年
1位 東京都 (3)
2位 大阪府 (1)
3位 千葉県 (4)
4位 京都府 (2)
5位 愛知県 (6)
6位 山梨県 (7)
7位 兵庫県 (5)
8位 神奈川県 (8)
9位 静岡県 (10)
10位 茨城県 (12)


<ベトナムはここに注目!>

(1)東京都が1位に返り咲き(3位⇛1位)

(2)京都府が2ランクダウン(2位⇛4位)

(3)茨城県が16カ国で唯一のTOP10入り!
※ベトナムの雑誌でゴールデンルート(東京⇔大阪)と並んで紹介されるほど人気の国営ひたち海浜公園の影響が大きいと思われます。

14位 フランス [2016年訪日者数 253,400人]

続いては2015年から訪日者数の順位をひとつ落としたフランスです。

順位 都道府県 2015年
1位 東京都 (1)
2位 京都府 (3)
3位 千葉県 (2)
4位 大阪府 (4)
5位 広島県 (5)
6位 神奈川県 (6)
7位 奈良県 (7)
8位 和歌山県 (12)
9位 兵庫県 (9)
10位 岐阜県 (8)


<フランスはここに注目!>

(1)和歌山県がTOP10入り(12位⇛8位)

(2)岐阜県が2ランクダウン(8位⇛10位)

13位 インドネシア [2016年訪日者数 271,000人]

続いては2015年から訪日者数の順位をひとつ上げたインドネシアです。

順位 都道府県 2015年
1位 東京都 (1)
2位 大阪府 (3)
3位 千葉県 (2)
4位 京都府 (4)
5位 山梨県 (5)
6位 静岡県 (6)
7位 神奈川県 (7)
8位 兵庫県 (12)
9位 北海道 (9)
10位 長野県 (11)


<インドネシアはここに注目!>

(1)兵庫県がランクイン(12位⇛8位)

(2)愛知県がTOP10圏外へランクダウン(8位⇛12位)

12位 カナダ [2016年訪日者数 273,100人]

続いては2015年と同様に訪日者数12位のカナダを見てみましょう。

順位 都道府県 2015年
1位 東京都 (1)
2位 千葉県 (2)
3位 京都府 (3)
4位 大阪府 (4)
5位 神奈川県 (6)
6位 広島県 (5)
7位 奈良県 (8)
8位 兵庫県 (9)
9位 山梨県 (11)
10位 石川県 (13)


<カナダはここに注目!>

(1)山梨県が2ランクアップ(11位⇛9位)

(2)石川県がTOP10入り(13位⇛10位)

(3)北海道が大幅ランクダウン(7位⇛14位)

11位 イギリス [2016年訪日者数 292,500人]

続いては2015年に引き続き訪日者数11位のイギリスです。

順位 都道府県 2015年
1位 東京都 (1)
2位 千葉県 (2)
3位 京都府 (3)
4位 広島県 (5)
5位 大阪府 (4)
6位 神奈川県 (6)
7位 北海道 (11)
8位 奈良県 (8)
9位 石川県 (13)
10位 岐阜県 (10)


<イギリスはここに注目!>

(1)北海道がTOP10入り(11位⇛7位)

(2)石川県がTOP10入り(13位⇛10位)

(3)長野県(7位⇛12位)、山梨県(9位⇛13位)が大幅ランクダウン

10位 フィリピン [2016年訪日者数 347,800人]

さて、続いては2015年と同様に10位のフィリピンを見てみましょう。

順位 都道府県 2015年
1位 東京都 (1)
2位 千葉県 (2)
3位 大阪府 (3)
4位 京都府 (4)
5位 奈良県 (7)
6位 静岡県 (10)
7位 神奈川県 (5)
8位 兵庫県 (8)
9位 愛知県 (9)
10位 山梨県 (6)


<フィリピンはここに注目!>

(1)静岡県が4ランクアップ(10位⇛6位)

(2)山梨県が4ランクダウン(6位⇛10位)

9位 シンガポール [2016年訪日者数 361,800人]

2015年にマレーシアを抜き、2016年に再びマレーシアに抜かれて訪日者数が9位となったシンガポールを見てみましょう。

順位 都道府県 2015年
1位 東京都 (1)
2位 千葉県 (2)
3位 大阪府 (3)
4位 京都府 (4)
5位 北海道 (5)
6位 神奈川県 (6)
7位 愛知県 (11)
8位 岐阜県 (11)
9位 福岡県 (7)
10位 奈良県 (14)


<シンガポールはここに注目!>

(1)愛知県(11位⇛7位)、岐阜県(11位⇛8位)、奈良県(14位⇛10位)がTOP10入り

(2)千葉県が2位へランクアップ(4位⇛2位)

(3)兵庫県がTOP10圏外へランクダウン(9位⇛13位)

8位 マレーシア [2016年訪日者数 394,200人]

続いては訪日者数で2015年にシンガポールに抜かれたもののの、再び抜き返したマレーシアです。

シンガポールの人口が約560万人程度でマレーシアの人口が約3000万人であることを考えると今後シンガポールが訪日者数でマレーシアを抜くことはなさそうです。

順位 都道府県 2015年
1位 大阪府 (1)
2位 千葉県 (2)
3位 東京都 (3)
4位 京都府 (4)
5位 北海道 (5)
6位 兵庫県 (6)
7位 奈良県 (12)
8位 山梨県 (8)
9位 岐阜県 (11)
10位 愛知県 (7)


<マレーシアはここに注目!>

(1)奈良県が5ランクアップ(12位⇛7位)

(2)愛知県が3ランクダウン(7位⇛10位)

7位 オーストラリア [2015年訪日者数 445,200人]

続いては2015年と同様に訪日者数7位のオーストラリアです。

順位 都道府県 2015年
1位 東京都 (1)
2位 千葉県 (2)
3位 京都府 (3)
4位 大阪府 (4)
5位 広島県 (5)
6位 長野県 (6)
7位 北海道 (7)
8位 神奈川県 (8)
9位 岐阜県 (9)
10位 奈良県 (12)


<オーストラリアはここに注目!>

(1)1位〜9位は2015年から変動なし

(2)奈良県がTOP10入り(12位⇛10位)

6位 タイ [2015年訪日者数 901,400人]

続いては2015年と同様に訪日者数6位となったタイです。

順位 都道府県 2015年
1位 東京都 (1)
2位 千葉県 (2)
3位 大阪府 (3)
4位 京都府 (5)
5位 北海道 (4)
6位 山梨県 (6)
7位 神奈川県 (7)
8位 兵庫県 (9)
9位 福岡県 (8)
10位 愛知県 (14)


<タイはここに注目!>

(1)愛知県がTOP10入り(14位⇛10位)

(2)静岡県が4ランクダウンしてTOP10圏外へ(10位⇛14位)

※「タイ人が1番訪れない都道府県は沖縄県!?聞けば納得の理由とは?」で書いた通り2014年、2015年とタイ人観光客が最下位続きだった沖縄ですが、2016年は最下位を脱出していました。
2017年2月からはLCCのピーチによる沖縄-バンコクの就航がスタートしたので、2017年の数字がどうなるのか注目ですね。

5位 アメリカ [2015年訪日者数 1,242,700人]

続いては2015年と同様に訪日者数5位となったアメリカです。

順位 都道府県 2015年
1位 千葉県 (1)
2位 東京都 (2)
3位 京都府 (3)
4位 大阪府 (4)
5位 神奈川県 (5)
6位 広島県 (6)
7位 北海道 (7)
8位 奈良県 (8)
9位 石川県 (12)
10位 静岡県 (15)


<アメリカはここに注目!>

(1)2015年と同様に千葉県が1位
※千葉県が1位なのはアメリカのみ

(2)1位〜8位は2015年から変動なし

(3)石川県が新たにTOP10入り(12位⇛9位)

(4)静岡県が新たにTOP10入り(15位⇛10位)

4位 香港 [2015年訪日者数 1,839,200人]

続いては2015年と同様に訪日者数4位となった香港です。
他の国と比べてリピーターが圧倒的に多い香港の方々はどこを訪れたのでしょうか?

順位 都道府県 2015年
1位 大阪府 (1)
2位 東京都 (2)
3位 千葉県 (3)
4位 京都府 (4)
5位 沖縄県 (5)
6位 北海道 (6)
7位 福岡県 (7)
8位 愛知県 (9)
9位 兵庫県 (8)
10位 奈良県 (11)


<香港はここに注目!>

(1)1位から10位までほぼ2015年と同様の顔ぶれに

(2)地震の影響もあった熊本県が8ランクダウン(10位⇛18位)

3位 台湾 [2015年訪日者数 4,167,400人]

続いては2015年に続き訪日者数3位となった台湾です。
香港と同じくリピーターが圧倒的に多い台湾の方々はどこを訪れたのでしょうか?

順位 都道府県 2015年
1位 大阪府 (3)
2位 東京都 (1)
3位 千葉県 (2)
4位 京都府 (4)
5位 北海道 (5)
6位 沖縄県 (6)
7位 兵庫県 (7)
8位 奈良県 (12)
9位 福岡県 (8)
10位 長野県 (8)


<台湾はここに注目!>

(1)1位から10位までほぼ2015年と同様の顔ぶれに

(2)奈良県が4ランクアップ(12位⇛8位)

2位 韓国 [2015年訪日者数 5,090,300人]

続いては2015年と同様に訪日者数2位となった韓国です。
2015年に初めて年間訪日者数が400万人を突破しましたが、2016年はさらに100万人増で500万人を突破しました。

順位 都道府県 2015年
1位 大阪府 (1)
2位 福岡県 (2)
3位 京都府 (4)
4位 東京都 (3)
5位 大分県 (5)
6位 千葉県 (6)
7位 沖縄県 (7)
8位 北海道 (11)
9位 兵庫県 (9)
10位 長崎県 (8)


<韓国はここに注目!>

(1)1位から10位までほぼ2015年と同様の顔ぶれに

(2)北海道が新たにTOP10入り(11位⇛8位)

(3)地震の影響があった熊本県は2ランクダウン(10位⇛12位)

1位 中国 [2015年訪日者数 6,373,000人]

さて、最後は2015年に約500万人、そして2016年には一気に600万人以上にまで訪日者数が伸びた中国です。
昨年は「爆買いから体験へ」というフレーズを頻繁に聞くようになりましたが、目的が多様化した中国人観光客はどこを訪れたのでしょうか?

順位 都道府県 2015年
1位 大阪府 (2)
2位 東京都 (1)
3位 京都府 (4)
4位 千葉県 (3)
5位 愛知県 (5)
6位 神奈川県 (6)
7位 山梨県 (7)
8位 静岡県 (8)
9位 奈良県 (10)
10位 北海道 (9)


<中国はここに注目!>

(1)1位から10位までほぼ2015年と同様の顔ぶれに

(2)中国人観光客がもっとも訪れた都道府県は大阪府(2位⇛1位)

まとめ

いかがでしたでしょうか?
2015年と2016年のデータを見比べることで、多くのことを学ぶことができました。
中でも印象に残ったことは次の3つです。

1. 関西の勢いがスゴい
2014年に大阪が1位だったのはマレーシアだけでした。
そして2015年には韓国・香港・マレーシア・ベトナムの4ヶ国に増え、2016年には中国・韓国・台湾・香港・マレーシアと5ヶ国にまで増えています。
それに注目すべきは全訪日者数の7割強を占める上位4ヶ国の1位がすべて大阪府であることです。
これはもちろん大阪の人気が高まっているということもありますが、それ以上に「関西人気が高まっている」と見ることができるでしょう。
実際に関西人気を裏付けるかのようにその4ヶ国では奈良県の順位が2015年から上がっています。
関西は大阪で食やショッピングを楽しみ、大阪を起点に京都、奈良、兵庫、和歌山などそれぞれ個性が異なる場所へ行けるため、人気が高まっているというニュースはよく出ていましたが、それがデータでも証明された形となりました。

2. 北陸新幹線の効果がよく分かる
2015年3月14日に長野駅 – 金沢駅間を結ぶ北陸新幹線が開業しました。
2015年のデータで石川県がTOP10入りしていたのはオーストラリアのみでした。
これはオーストラリア人がスキー目的で長野県を訪れる人が多いため、開業の情報をリーチする機会が多かったことが影響していると予想できます。
そして2016年のデータを見てみると、石川県がTOP10入りしているのはアメリカ、イギリス、カナダ、フランス、ドイツと欧米圏を中心に確実に増えてきているのが分かります。
ただ、他の国を見ると微増の国と微減の国(オーストラリアも12位にランクダウン)が入り混じっているため、今年の動向に注目が集まります。

3. 欧米豪の訪問先が多様化している
2015年の特徴のひとつにオーストラリア・ドイツ・フランス・カナダ・イギリスは1位〜5位までの訪問先ランキングがまったく一緒というものがありました。
また、TOP10を見てもかなりの被りが目立っていたのも特徴的でした。
ところが2016年は国によって北海道や石川県、和歌山県が入るなどバラつきが見られます。
欧米豪の旅行者も日本のさまざまな旅行情報を得られるようになったことで楽しみ方の多様化が進んでいると見ることができるかもしれません。

このようにデータを見ていると国ごとの変化が見えてとても興味深いですね。

あなたは気になった国や都道府県はありましたか?

ぜひあなたのマーケティング活動にこちらのデータをお役立ていただければと思います。

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