大阪のおばちゃんから学ぶべきコミュニケーション能力

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こんにちは。
イロドリインターン生の秋山です。
前々回の記事でも紹介しましたが、私は大阪生まれ、大阪育ちです。
21年間、大阪の東大阪市で生活してきました。
俗にいうネイティブ大阪人です。

高校、大学も実家から自転車で15分で行くことができる場所にあるので大阪を離れる理由がありませんでした。

家族や友達に恵まれたせいか、私は大阪が大好きです。

とは言っても、人生は山あり谷ありです。
楽しいことばかりの21年間ではありませんでした。

これは私が中学生の頃の話です。

商店街を歩いていると遠くのほうから髪を赤に染めたパンチパーマの人が歩いてきます。

どう見てもヤンキーです……。

中学生というのは思春期真っただ中で、髪を染めて社会への反抗を表現したい年頃でもあります。

ちなみに私は真っ黒の髪の毛でヤンキーの方々に笑顔を振りまいて機嫌を損ねないようにするような立場でした。

金髪のヤンキーにはよく出くわしますが、今回は赤。

「ヤンキー=金髪」というヤンキー界の常識を破って赤を貫いているのです。

私が日ごろ笑顔を振りまいているヤンキーの方々とは一味違う。

絡まれたらヤバい……。

そう考えているうちにどんどん距離は縮まっていきます。

そしてついにすれ違う時が来てしまいました。

絶対に目を合わせるべきではないことはわかっていましたが気になります。
恐る恐る顔を見てみると……

ヤンキーではなく「大阪のおばちゃん」でした(笑)

おそらく皆さんは「どう見たらヤンキーとおばちゃんを見間違えるの?」と失笑されていることでしょう。

「大阪のおばちゃん」はパンチパーマにカラフルな髪型の人が多いので、遠くから見ると小柄なヤンキーにしか見えないのです。

しかし、私はそんな彼女たちを心から尊敬しています。

なぜなら、彼女たちが「コミュニケーションのプロフェッショナル」だからです。

近年のグローバル化に伴い海外に行く機会は増え、日本で外国人を見かけることも増えましたね。
インバウンド関係者の方はもちろん、そうでない方でも外国人とコミュニケーションを取る機会が増えてきていると感じます。

しかし、外国人とのコミュニケーションはハードルが高いですよね。

これから外国語を習得するにも長い時間がかかってしまいます。

人見知りな私の場合、外国人はもちろん、日本人ですら初対面の人だと会話がままならないことも多々ありました。

しかし、そんな私でも、最近になって少しずつコミュニケーションが得意になりつつあります。

なぜなら、コミュニケーションのプロフェッショナルである「大阪のおばちゃん」からあることを学んだからです。

それを知っているだけで語学力がなくとも、初対面の人と話すのが苦手でも、日本人、外国人関係なく楽しくコミュニケーションを楽しめるようになるはずです。

なので今回は、私が「大阪のおばちゃんのコミュニケーションの高さ」をご紹介したいと思います。

大阪のおばちゃんってどんな人?

いきなり、パンチのきいた写真ですね……。

とりあえず気にせず進めていきましょう。

彼女たちの起源は大阪ですが、現在では大阪、兵庫を中心に関西全域に勢力を拡大しているみたいです。

また、声が大きいのが特徴で、何か面白いことがあると「うそや~ん!」、「あんた、それホンマかいな!?」などと返事して大声で笑います。

声が大きい一方で彼女たちは値段交渉のプロフェッショナルでもあります。

お金に関してはとても敏感で、高級品を自慢するのではなく「どれだけ安いものを買えたかを互いに競い合う」というような独自の文化が存在する程です。

さらに、彼女たちはイカつい風貌とは反対にとても気さくです。
常に飴(彼女たちは「アメちゃん」と呼ぶ)を常備していて、見ず知らずの人にプレゼントするというサプライズスキルも持ち合わせています。

もちろん私もそのサプライズを何度も受けたことがあります。

たとえばこれは私が小学生の頃の話です。

私は1人で自動販売機の前でジュースを眺めながら友達を待っていました。

すると1人の「大阪のおばちゃん」がやってきて突然「おばちゃんがジュース買ったるわ。ほんで飴ちゃんも舐め。ほれ!」と声をかけられました。

断ろうとしてもそんなものは受け入れてくれません。

小学生だった私にとっては大金である500円をもらいました。

ジュースを買うお金すら持っていない貧乏人だと思われたのでしょう。

確かに真冬に半ズボンで1人でジュースを眺めていたので「家なき子感」が漂っていたことは否定できません。

それにしても、「初めて会った人から500円と飴を貰えるなんて日本でも大阪だけなんじゃないかな~」と感じました。

つい数ヶ月前にも、あまり可愛くない犬を散歩している「大阪のおばちゃん」に遭遇しました。

道を歩いていると突然、「お兄ちゃん!」と声をかけられました。

イヤホンをしていることなんてお構いなしです。
そして「どこ行くん?」と一言。

「あれっ? 友達?」って思うほど自然で馴れ馴れしく聞いてきます。

「今からバイトなんですよ」と返事すると、「あ、そうなん。今度ウチの孫が家帰ってくんねん」と急に孫の話がはじまりました。

私のバイトの話に対する興味のなさと、孫の話を入れてくるタイミングには驚きを隠しきれませんでしたが、話を聞いてみることにしました。

すると孫が海外に留学に行っていて久しぶりに再会できることが嬉しいみたいで、その感情を私と共有したかったようです。

「お孫さんとの再会、素敵ですね~」と返事すると、それから孫の彼女の話に移り、留学先のホームステイ先の家族の話や就職の話といろいろ話してくれました。

最後には「あんた、若いねんから頑張りや。ほな!」と一声いただき、「おばちゃん、ありがとう! ばいばーい!」と返事して仲の良い友達のようでした。

人見知りの私がたった10分で知らない人と友達のようになれたのは、間違いなくおばちゃんのコミュニケーション能力のおかげでしょう。

そして、この妙に嫌いになれないフレンドリー感を、私はある場所でも感じたことがあります。

それは去年の年末まで留学していたフィリピンです。

意外と似ている大阪のおばちゃんとフィリピン人

フィリピン人も「大阪のおばちゃん」に負けないくらいフレンドリーで友達になる速さも尋常ではありません。

人見知りという文化が存在すらしていないように感じます。

道端で全く知らない人が「ハロー」と挨拶してくれるのはいつものことです。

バスに乗っている時にも、行き先を聞かれて「〇〇に行くよ」と伝えると、「寝てたら起こしてあげるね」と言われました。

そして、その人はバスの切符を集めている乗組員にも「彼は〇〇に行くらしいから着いたら教えてあげて」と伝えてくれたのですが、親切すぎて怪しさすら感じてしまいました。

また、ある街で私がレストランを見つけられずに歩いていると、バイクに乗った男性が近づいてきたことがありました。

「どこ行くの?」と訪ねられたので、レストランを探していることを伝えると、「近くにあるから送ってあげるよ」と言われました

これもまた親切すぎて怪しいです。

頭の中で「レストランに着くとお金を要求してくるのか?」と考えながら、興味本位でバイクに乗ってみました。

しかし、レストランに着くと「ここ美味しいから安心して! じゃ、ばいばーい!」と彼は去っていきました。

彼を疑ってしまった自分が恥ずかしく感じるくらい親切な青年でした。

知らない人をカンタンに信じるのは恐怖や危険を伴うことでもありますが、知らない人が親切にしてくれると、何とも言えない幸せを感じられるのも事実です。

私が大阪のおばちゃんから学んだこと

私は本当に困ったときに助けてくれるのはお金ではなく自分の周りにいてくれる家族や友達のような仲間だと考えています。
(その理由に興味を持ってくださった方はフィリピン人とノルウェー人のおしどり夫婦に教えてもらったお金より大切なことをお読みいただけると嬉しいです)

その仲間をもっと増やすには「知らない人と友達になること」が絶対条件ですが、人見知りの私にとって、もっとも苦手な分野でもありまあす。

私と正反対の性格の「大阪のおばちゃん」や「フィリピン人」が羨ましくて仕方ありません。

「自分と彼女たちは何が違うのか?」と考えてみると、大きな違いは1つしか見つかりませんでした。

それは、そもそも私は知らない人に話しかけないということです。

コミュニケーション能力がどうとかではなくて、私はコミュニケーションを始めることすらできていなかったのです。

彼女たちと私の最大の違いは、初めの第1歩を踏み出しているか、踏み出していないかだけのとても単純なことでした。

そして、「大阪のおばちゃん」や「フィリピン人」との思い出を振り返ってみると、もう1つ気づいたことがあります。

それは、私はまったく知らない「大阪のおばちゃん」や「フィリピン人」に話しかけられて嫌な思いをしたことがないということです。
それどころか少しハッピーになれます。

そして「もしかすると、みんな知らない人と話すことが苦手なだけで、話しかけられると本当は嬉しいんじゃないの?」という結論にたどり着きました。

さすがに道ですれ違った人に急に話しかけることは私にはまだまだ難しいです。
しかし、「小さなことならチャレンジできるかも」と思い立ち、あるチャレンジをしてきました。

まずはコンビニで、小さな小さな挑戦から

おそらく皆さんの想像より小さなことなんで期待しすぎないでください。

いつもオフィスに出勤する前にコンビニでお昼ごはんのおにぎり4つとジュースを買います。
ちなみに好きな具は梅干しです。(誰が興味あんねん)

いつもの店員さんとの会話は、

私「ICOCA(電子マネー)で払います」

店員「かしこまりました。ストローはご利用なさいますか?」

私「あ、大丈夫です」

店員「〇〇円になります」「ありがとうございました」

私「ありがとうございました」

と、つまらない会話です。

このつまらない会話に1つ、私なりにぶっ込んでみました。

いつも、店員さんがおにぎり4つとジュースを袋に詰めてくれる時に10秒程の無言の時間が生まれます。

心臓をバクバクさせながら一言。

「今日も暑いですね……」

すると、「暑いですよねー。セミもすごいですね」と返ってきました。

暑さからセミにまで話を膨らますといった私の期待を遥かに超える返事が帰ってきて少しびっくりしました。

「セミすごいですねー」と、オウム返しみたいな返答しかできなかった私のコミュニケーション能力はさておき……チャレンジ成功です。

声のトーンから相手に不快感を与えていないことは確かです。

最後におにぎりとジュースが入った袋を手渡してくれる時に、いつものように「ありがとうございました」と。

その時の店員さんの表情はいつものビジネス笑顔とは明らかに違うナチュラル笑顔でした。

「今日も暑いですね」のたった一言で私と店員さんは少しハッピーになれたのです。

このときに「やっぱり知らない人に話しかけられると嬉しいんだ!」と感じました。

このことは外国人観光客なら、なおさらです。

彼らは言葉の通じない日本に来ていて少なからず不安を感じているはずです。

それに日本人に話しかけられたくない外国人はそもそも日本に来ないはずです。

そして、彼らは日本が好きだから来てくれているはずです。

私たちが逆の立場でも同じではないでしょうか。

海外旅行に行って、現地の人があいさつしてくれたり話しかけてくれるだけで不安が解消されたり、嬉しい気持ちになるはずです。

私が今回話しかけたのはコンビニで働く日本人でしたが、次回はもっと勇気を出して街中で困っている外国人に話しかけていきたいと思っています。

まとめ

私は「知らない人に話しかける能力」はとても重要で、語学力よりも重要だと思います。

たとえ、TOEICで満点をとれる人でも話しかけることができなければコミュニケーションは始まりません。
コミュニケーション能力ゼロです。

反対に、英語が全くわからない人でも「ハロー」とあいさつを交わすだけでコミュニケーションを取れるのです

私たちとネイティブレベルの英語で話すことを期待している外国人観光客などほとんどいないでしょう。

ただ話しかけられるだけで嬉しく感じるはずです。

大阪のおばちゃんを見習って、「どないしたん?」の一言だって良いんです。

その一言でお互いにハッピーになれると私は思います。

話しかけなかったら何も起きません。
スタート地点に立つことすらできないのです。

私はこのことを「大阪のおばちゃん」から学びましたが、彼女たちは誰から教わったのでしょうか。
生まれつき持って生まれた天性の才能なのでしょうか。

彼女たちについて知れば知るほど謎が深まるばかりです。

私も留学に行ったものの、まだまだ語学力には自信がありません。

日本語のコミュニケーションでさえ、難しい時が多々あります。

初対面の人と会話が続かない。
噛みすぎて会話が進まない。
話が脱線してしまう。

しかし、自分から話しかけないと成長することはできません。

「大阪のおばちゃん」に負けじと、私もこれから、失敗を恐れず知らない人にどんどんと話しかけて行こうと思います!

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