2020年 外国人観光客数3000万人達成のための5つの課題

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こんにちは。イロドリの福島(@maxafuku)です。

以前は訪日外国人観光客数が3000万人になった世界のことを想定してみました。
インバウンド消費額が与える日本経済へのインパクトの大きさや地方都市にチャンスが到来する可能性など明るい未来がたくさん見えて来ました。

政府が2020年の訪日外国人観光客数目標を3000万人へ引き上げ!その時日本経済はどうなるのか?
こんにちは。イロドリの福島(@maxafuku)です。先日、東京へ出張し、渋谷やアメ横などいくつかのエリアの状況を見ましたがやはり外国人観光客が目立ちました。しかし東京の各所と比べても大阪の道頓堀周辺の外国人観光客の数はやはりかなり多く感じます。東京の場合は色々な場所に分散する一方、大阪は道頓堀周辺に集中してしまっているのが原因だろうと思います。もし大阪に出張される機会がありまりたらぜひ道頓堀周辺に寄ってみてください。その光景に驚かれると思います。さて、これまで日本政府は2020年に日本を訪れる外国人観光客...

しかし本当に2020年の訪日外国人観光客数目標3000万人を達成することは可能なのでしょうか?
数値的には不可能でないことはこちらの表でも紹介しましたが、実際にそれを達成する為には様々な課題があります。

この課題を把握しておくことで、外国人観光客を多く受け入れる街作りに役立てることができます。
またこれらの課題の周辺に新たなビジネスチャンスがたくさん眠っている可能性もあります。

それでは早速課題について考えてみましょう。

年間訪日外国人観光客3000万人を達成する為の課題とは?

1.ホテルが足りない!

これは皆さん一番感じていることかも知れません。

外国人が押し寄せ「ホテル不足」!? 予約困難、部屋代「急騰」も : J-CASTニュース
観光庁が2015年6月9日に公表した「観光白書」によれば、全国の宿泊施設の稼働率が軒並み上昇し、東京と大阪では2014年に稼働率が81%を超えた。
外国人観光客が増えていることが主な原因だ。稼働率が80%を超えると、ホテルの予約が取れにくくなる。今や、お盆や年末年始の予約ともなれば半年前に予約しなければ間に合わない状況で、部屋代もディスカウントが影を潜め、急激に「高騰」することになってしまった。

現状の年間1,500万人前後でも都心部を中心に空室不足気味のホテルですが、あとたった5年で約2倍になった時に一体どれだけの空室不足となるのか想像もつきません。
観光客を都市部だけでなく地方へ分散させる施策を実行するとともに、都市部のホテルの部屋数拡大も必要になってくるでしょう。

2.お店や施設の受け入れ環境の整備

多言語メニュー、Free Wi-Fi、クレジットカード決済は外国人観光客を受け入れるにはほぼ必須となるものですが、現状、都市部でも受け入れ環境の整備が完璧だとは言えません。
飲食店でもメニューが多言語化されていて、更にFree Wi-Fiやクレジットカード決済をきちんと整備出来ているお店はごく僅かです。

年間に3000万人の外国人観光客が来日するようになれば、間違いなく地方都市にも分散していきます。その際に問題となるのが外国人観光客の受け入れ環境の整備が都市部よりも遅れていることでしょう。
しっかりと日本の良さを体験してもらい、リピーターになってもらうためにはきちんとメニューの内容を理解してもらい、
現金の残りを気にすることなくお支払いしてもらい、更にその体験をその場でシェアしてもらうことの出来る環境が必要です。

多言語メニュー、Free Wi-Fi、クレジットカード決済は外国人観光客を受け入れるには必要となるものですのでまだの方は以下のリンクを参考にして下さい。

見やすくて注文しやすい飲食店の外国語メニュー作成の6つのポイント
イロドリスタッフの小林です。近年外国人観光客が増えている影響もあり、外国人向けのメニューを用意しているお店が増えていますね。実際に弊社でもよく飲食店の方から「ウチも外国人向けメニューを作りたいんだけどどうしたら良いかな〜?」というご相談をよく頂くようになりました。しかし、外国人向けメニューを見てみると、ただ単に日本語メニューを英訳しただけの「外国人の方にとって見やすくないメニューが多い」というのも事実です。実際に「外国人観光客が日本に来て困ったこと」を見てみると、日本は外国人の方々にとってま...
飲食店が外国人観光客集客するならWi-Fi環境が必要な3つの理由
イロドリの小林です。前回の見やすくて注文しやすい飲食店の外国語メニュー作成の6つのポイントで紹介した「外国人観光客が日本に来て困ったこと」を再度見てみると、2位にWi-Fi環境についての不満があります。おもてなし「ニッポンのココが残念」 外国人100人に聞く:日本経済新聞1位 外国語サービスが少ない2位 無料Wi−Fiの整備が遅れている3位 飲食店の食券システムがわからない4位 飲食店で食べ方を教えてくれない5位 現金しか使えない店が多い以前はダントツの一位だったので少しずつ改善されて来ましたが、まだまだ外国人観光客...
外国人集客でクレジットカード対応が必要なたった1つの理由
イロドリの小林です。前々回の「見やすくて注文しやすい飲食店の外国語メニュー作成の6つのポイント」と「飲食店が外国人観光客集客するならWi-Fi環境が必要な3つの理由」に引き続き、レストランや小売店で外国人観光客の集客をする際に必要となる基本的な対応をご紹介したいと思います。これまでと同様に「外国人観光客が日本に来て困ったこと」を見てみましょう。すると5位に「現金しか使えない店が多い」がランクインしています。おもてなし「ニッポンのココが残念」 外国人100人に聞く:日本経済新聞1位 外国語サービスが少ない2位...
観光庁が運営するWi-Fiスポット情報サイトにあなたのお店を登録しよう!
こんにちは。イロドリの福島(@maxafuku)です。先日マレーシア人の友人が大阪に旅行に来ました。初めての大阪で、Facebookに大阪の色々な風景、食べ物をかなりの頻度で詳しく投稿していました。そしてその投稿には「行きたい!」 「いいなー!」などのコメントが多数。改めて東南アジアの国々の方の訪日意識が高いことを実感しました。訪日旅行者向けのWi-Fiスポット情報サイトがオープン!「無料公衆無線LAN整備促進協議会」(事務局:総務省・観光庁)は4月1日より、訪日外国人旅行者向けの無料公衆無線LANスポットの海外情報発信を強化す...

3.公共機関の外国人観光客向け対応力の向上

今後更に多くの都市に外国人観光客が訪れることを想定すると公共機関にも今以上の対応力が求められるでしょう。
例えば電車やバスなどの交通機関において緊急時などのアナウンスは現在外国語では行われていません。
先日も関東方面で大きな地震があり、交通機関が一定時間ストップしましたが、外国人観光客は何が起こっているのか理解出来ていない様子がTVでも放映されていました。

外国人観光客が増えるということはその分外国人観光客がトラブルやアクシデントに遭遇する可能性が高まるということです。
今後、全国の交通機関をはじめ、警察、病院など公共機関の対応力の向上は必須です。

4.空港のキャパシティ

空港の受け入れ能力も既に問題になっています。

関空悲鳴! 外国人観光客急増で入国審査が追いつかない 「早く」「厳格に」板挟み – 産経WEST
中国人をはじめとするインバウンド(訪日外国人の旅行)が急増している関西国際空港で、入国審査を担当する大阪入国管理局が悲鳴を上げている。円安などを背景に、今年に入ってアジアからの観光客がさらに増加、混雑のピーク時には管理職も動員して“非常時態勢”でしのいでいるが、押し寄せる観光客を前に焼け石に水だ。

実際に関西に来る前の外国人とメールをやりとりする機会がちょくちょくあるのですが、「最近入国審査すごく並んでるらしいね・・・」と言われます。

関空に関しては、今後更に就航する便も増える予定なのできちんと計画を立てて改善していく必要がありますね。
また他の空港に関しても今後同じような問題が発生する確率が極めて高いと予想されます。

空港は外国人をお迎えする玄関口です。
ここで不快な思いをする人がいないよう万全の体制でお迎えする体制を構築して欲しいと思います。

5.地方都市の情報発信の強化

今後地方都市を訪れる外国人観光客は間違いなく増えるでしょう。
年間3000万人の方に来て頂くには都市部だけでなく、地方都市にも訪れて頂かないと、都市部だけではキャパシティが足りません。

しかし旅行を検討する外国人の方々に日本の様々な魅力ある地方都市の情報が伝わっているかというとおそらくほとんど伝わっていないのが現状です。
各エリアが一体となってしっかりとターゲットを絞り、集客のプランを立て、しっかりと情報発信して計画を実行していくことが必要です。

弊社でも商店街組合や大阪府下のいくつかのエリアへの外国人観光客の集客をご支援をさせて頂いております。
ご相談などございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

まとめ

・2020年に年間訪日外国人観光客数3000万人を達成するまではにはいくつかの課題がある。
・飲食店や各施設などはまだまだ外国人観光客を受け入れる体制が整っていない。
・公共機関においても益々対応能力の向上が求められる。
・空港の入国審査についても現状でもキャパシティがオーバーしている空港もあり、今後更にその問題は大きくなる。
・地方都市にとっては間違いなくチャンス。しっかりと地域が一体となり、計画を立てて実行していくことが必要になる。

3000万人というとてつもない人数の観光客をを受け入れるにはまだまだ課題はあります。
しかしながら、日本経済にとってこれは大きなチャンスであることも事実です。
少しずつ課題をクリアし、万全の体制で2020年を迎えましょう!

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