こんにちは。イロドリの福島(@maxafuku)です。
いよいよ2015年も残すところあと僅かとなりました。
今年は特に中国からの訪日者数が前年対比100%以上の伸びを記録し、2015年10月末時点で400万人以上が来日しています。
流行語大賞にも「爆買い」が選ばれるなど、中国人観光客の存在感は増すばかりです。
そんな中国からの旅行者の多くの人が利用する「WeChat(微信)」というアプリをあなたはご存知ですか?
今回はこの「WeChat(微信)」にスポットを当ててみたいと思います。
11億人が利用するメッセージングアプリ
WeChat(微信)は登録アカウント数が11億2000万人以上で、月間のアクティブユーザ数も4億4000万人以上を誇るメッセージングアプリです。
中国におけるスマートフォン利用者の約9割がインストールしており、香港やマカオでも多くの人に利用されています。
※出典:Technode(2015年2月)
LINEと同等の機能を備える
日本で人気No.1のメッセージングアプリはLINEですが、WeChatもLINEと同じような機能を備えています。
友人とチャットをしたり、無料通話をしたりとLINEと同じような使い方が一般的です。
WeChat独特の機能がある
基本的にはLINEと同じような使い方が出来るアプリですが、少し違う独特の機能もあります。
お年玉が送れる
「紅包」という機能があります。これは友人にお年玉を送る機能です。
友人に金額を指定して送ったり、グループチャットで限度額を決めてランダムに送ったりという使い方が出来ます。
こちらはグループチャットでの事例です。
以下のように会話の中で「紅包」が送られてきます。
OPENをタップするとランダムに金額が決まります。
今回は0.56元(約10円)でした。
中国ではお正月に「社長から社員」や「年長者から年下の人」など少額の紅包と呼ばれるお年玉のようなものを送る風習があり、その期間中はWeChatのこの機能がたくさん使われるようです。
この機能を使用するには中国国内の銀行口座と連携する必要があるのですが、WeChatはこの便利な機能を提供することによって多くのユーザーに銀行口座と連携させることに成功したようです。
シェイク機能
LINEにもあるシェイク機能ですが、こちらはLINEよりも高機能です。
WeChatのシェイクには以下の3つの機能があります。
人・・・LINEと同じく友人を追加するときに使います。
歌曲・・・「聞いたことあるけど曲名がわからない!」という時にシェイクするとその曲名などを教えてくれるというもの。この分野ではShazamというアプリが有名ですがまさにそのような機能です。
电视・・・テレビ番組やCMと連動出来る機能です。これはとても面白いです。
以下が標準の画面。
直近に放送される番組が一覧で表示されていて「預約」ボタンをタップすると番組を予約することが出来ます。
予約した番組の放送直前になるとWeChatが知らせてくれるというものです。
またこのシェイク機能を使って番組に参加できたり、投票が出来たりもします。
CMでも「今すぐシェイク」という表示がされるものもあり、シェイクするとそのCMの製品やサービスの詳細が受け取れる仕組みです。
この仕組みはLINEよりもかなり進んでいますねー。
今年のお正月には中国の国民的番組のキャンペーンでシェイク機能を使って紅包(お年玉)がゲット出来る企画があり、あまりにシェイクし過ぎてスマートフォンを放り投げてしまい、ディスプレイを割ってしまう人が続出したらしいです。
スタンプはほとんどが無料
LINEと同様にスタンプがありますが、WeChatの場合はそのほとんどが無料で提供されています。
ボイスチャットをよく使う
中国の人はボイスチャットを結構使用するとのことです。
LINEにも同様の機能がありますが、使用する人は少ないと思います。
中国では電車内などでの通話も特に制限されておらず普通に通話が出来る為、テキストで伝えにくいものはボイスチャットで伝えることが多いようです。
この辺りは文化や環境の違いから同じ機能であっても使われ方や使用頻度に違いが出ていますね。
QRコードもWeChatで読み込む
中国の人達はQRコードを読み込む際にもWeChatを利用して読み込む方がほとんどです。
日本ではQRコードリーダー専用アプリを使われる方が多いと思いますが、WeChatにはQRコードリーダーが搭載されている為に中国ではわざわざ専用アプリをインストールすることはないようです。
ソーシャルバイヤーもWeChatを活用して販売
中国国内では入手できないものや人気の日本製品を日本で購入し、中国の人々に販売している「ソーシャルバイヤー」もWeChatを活用しています。
ソーシャルバイヤーについては以下の記事を参考にしてください。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
WeChatとLINE、非常によく似たアプリですが、WeChatには独自の機能もたくさんあることがわかりました。
中には「LINEよりも進んでいるなー」と感じる機能があったり、よく考えられた機能もたくさんで驚きました。
WeChatは中国からの訪日旅行客はほとんどの人が使っているため、様々なPRに使うことが可能です。
弊社ではWeChatおよびWeibo(微博:中国版Twitter)を活用したプロモーションもお手伝いさせて頂いております。
またWeChatの「シェイク」を活用し、スマートフォンと通信できるビーコンセンサー(直径5センチ程度)を店頭や店内に設置することで、センサーの近くでスマートフォンを振ったユーザーに対してクーポンや館内案内、中国語メニューなどを表示させることができる「爆買いアシスト」とサービスもご提供させて頂いております。
ご興味がある方はぜひお問い合わせください。
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