こんにちは。イロドリの福島(@maxafuku)です。
来週はいよいよ春節です。
中国をはじめ様々な国の中華系の多くの方々が日本へ旅行に来ます。
買い物をしたり、観光を楽しんだり、美味しいものを食べたりと日本を満喫して帰って頂きたいですね。
さて、先日観光庁より2015年の訪日外国人旅行消費額の速報値が発表されました。
その額は前年の2兆278億円に比べ71.5%増の3兆4,771億円です!
今回は2015年の訪日外国人旅行消費額3兆4,771億円の中身について分析してみました。
インバウンド消費額はこの5年で約4倍強の3兆4,771億円に成長!
まずは旅行消費額と訪日外国人旅行者数の推移をまとめてみました。
訪日外国人旅行者数がこの5年で3倍強まで増えたのに対して、旅行消費額がそれを上回る4倍強の規模にまで成長しました。
また前年対比で見ても訪日外国人旅行者数は47.1%増に対して旅行消費額は71.5%増と訪日外国人旅行者数の増加を上回るペースで増えています。
これは訪日外国人旅行者数の増加と共に1人当たりの旅行支出も増加していることによるものです。
2015年の訪日観光客数の詳細につきましては以下の記事をご覧ください。
国別の旅行消費額ランキングと構成比
続いては国別に2015年の旅行消費額を見ていきたいと思います。
まずは2015年の国別の旅行消費額ランキングTOP10は以下の通りとなりました。
(※カッコ内の数字は前年比)
1位 中国 14,174億円(153.9%)
2位 台湾 5,207億円(46.9%)
3位 韓国 3,008億円(43.9%)
4位 香港 2,627億円(91.8%)
5位 米国 1,814億円(23.0%)
6位 タイ 1,200億円(25.0%)
7位 オーストラリア 870億円(26.2%)
8位 シンガポール 579億円(62.9%)
9位 英国 545億円(32.2%)
10位 マレーシア 460億円(26.6%)
消費額で見ると中国が1兆4千億円以上と突出しており、2位以下に大きく差をつけています。
中国の旅行消費額が前年から153%も増加していることはもちろん、香港も前年比で91.8%も増加していることにも注目が必要です。
こちらのランキングを円グラフにし、構成比を出してみました。
構成比で見ると中国が全体消費額の40%を占めるという結果になりました。
また旅行消費額の上位4ヵ国である中国、台湾、韓国、香港で旅行消費額全体の70%以上を占めるという結果になり、タイを加えると全体の75%を超えます。
インバウンドの集客をする上でタイなどの東南アジアを含めたアジア市場がいかに重要かを改めて裏付ける結果となりました。
1人当たり消費額とランキング
続いて1人当たりの旅行消費額にスポットを当てます。
こちら1位は中国ですが、2位〜6位は欧米諸国が占めるという結果になりました。
欧米諸国はアジアの旅行者よりも滞在日数が長い為、1人当たりの旅行消費額が大きくなるためです。
平均宿泊日数の確定数値が発表され次第、1泊当たりの消費額についてもご紹介したいと思います。
1泊当たりの消費額になるとランキングはかなり変わるでしょう。
しかし、滞在日数が長い欧米諸国を押しのけて1人当たりの旅行消費額でも1位になった中国の消費意欲は本当に凄まじいですね。
またシンガポール、インドネシア、フィリピンも中国とともに前年比20%以上の伸びを記録しました。
一方で昨年は1人あたりの旅行消費額で中国を上回り1位だったベトナムですが、今年は前年比18%減の194,844円で7位という結果でした。
これは2014年は一部の超富裕層が日本滞在中に消費し、ベトナムの1人当たりの旅行消費額押し上げていたのが、昨年はベトナムからの訪日旅行者が大幅に増え、超富裕層による押し上げ効果が薄まったからではないかと推測されます。
ベトナム人の消費や動向についてはこちらの記事もどうぞ。
1人当たり買い物代ランキング
最後に1人当たりの買い物代をランキングにしてみました。
1人当たりの買い物代にスポット当てると1人当たり旅行消費額で上位に入っていた欧米諸国は軒並み下位に移動しています。
ここでも中国が161,974円と突出していますが、2位にベトナム(75,164円)、3位に香港(72,145円)とアジアの国が上位にランクインしており、アジアの国の人たちは日本に来てショッピングを楽しんでいることがわかります。
逆に欧米諸国の人々は観光や体験などアジアの人たちとは違って買い物はあまりせずに違う旅行の楽しみ方をしていることがわかります。
買い物についても数ヶ月以内に詳細な確定データが発表されますので、また詳細な分析を行いたいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
2015年の外国人旅行客の消費はやはり「爆買い」で話題になった中国が主役の1年でした。
中国は国別の旅行消費額、1人当たり旅行消費額、買い物代すべてにおいて1位という結果でした。
しかし、香港や台湾なども消費額は大きく増加しており、また中国は昨年後半から国内経済の減速などの懸念もあることから1つの国に頼るのではなく、複数の国からしっかりと集客し、消費してもらう仕組みをきっちりと作っていく必要があるでしょう。
弊社ではそのターゲット設定から集客、サービスや商品を購入してもらう仕組み作りまでしっかりとお手伝いをさせて頂いておりますのでぜひお問い合わせください。
尚、訪日外国人数の上位16カ国についての様々なデータをこちらで紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
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