イロドリの小林です。
みなさん、インバウンドビジネスの取り組み状況はいかがでしょうか?
すでにビジネスを上手く軌道に乗せられている方、悪戦苦闘中の方、どう取り組んで良いのか分からない方など様々かと思います。
インバウンドビジネスは結果を出すためには地道で愚直な努力が必要になって来ますよね。
もしも、「何から始めたら良いのか分からない…。」という方はぜひ弊社へお気軽にご相談ください。
さて、一口に「インバウンド」と言っても観光客で言えば国や宗教、SNSなどの違いがありますし、業界で言えば旅行会社や行政、WEBサービスなど様々な要素が絡み合っているため、ビジネスを進める上で覚えておかなければいけない専門用語がたくさんあります。
そこで、ここでは「インバウンドビジネスをするなら覚えておきたい専門用語」をまとめてみました。
専門用語は随時更新して行きますので、分からない用語があればこちらでチェックしてください。
インバウンド専門用語 A~Z
Airbnb (エアービアンドビー)
Airbnb(エアビーアンドビー)は世界中の「宿泊したい人(ゲスト)」と「宿泊場所を提供する人(ホスト)」をマッチングするサービスで、個人が簡単に空き部屋をサイトに掲載して貸し出すことができます。
Couchsurfing (カウチサーフィン)
Couchsurfing(カウチサーフィン)はAirbnbと同様に「宿泊したい人(ゲスト)」と「宿泊場所を提供する人(ホスト)」をマッチングするサービスですが、大きな違いとしてAirbnbは宿泊は有料ですが、Couchsurfingでは無料で宿泊できる部屋だけが掲載されています。
Ctrip (シートリップ)
Ctrip(Ctrip)は、中国を中心とした、航空券・ホテル・鉄道等の、旅行に関する予約を扱う中国最大手のオンライン旅行会社です。
DMO (ディーエムオー)
DMOはマーケティングに基づく観光戦略の策定・推進や、地域内の幅広い関係者との合意形成など、観光事業のマネジメントを担う機能・組織のことです。欧米では一般的ですが、日本では行政、観光業者、地域住民らの立場が分断されている現状があるため、現在観光庁が主導となり「日本版DMO」の仕組み作りが進められています。
F.I.T. (エフアイティー)
FIT(Foreign Independent Tourの略)は旅行業界用語で海外個人旅行のことです。一部の国では個人型パッケージもFITとしてカウントされることがあります。
IR (アイアール)
IR(Integrated Resortの略)とは、カジノを含む統合リゾートのことで、カジノだけでなくホテル、商業施設(ショッピングモール)、レストラン、劇場・映画館、アミューズメントパーク、ミュージアム、スポーツ施設、温浴施設、MICE施設などを含んで一体となった複合観光集合施設を指します。
KOL(ケーオーエル)
KOLはKey Opinion Leaderの略語です。もともとは製薬業界で使われている言葉で、多方面に影響力を持つ医師のことを指します。インバウンドにおける「KOL」はインフルエンサーと同義の意味(影響力を持っている人)として使われます。
MICE (マイス)
MICE(マイス)とは、Meeting(企業などの会議・研修・セミナー)、Incentive tour(企業などの報奨・研修旅行)、 Convention(国際機関・団体、学会などの国際会議)、 Exhibition/Event(展示会・見本市、イベント)の頭文字をとった造語で、多くの集客が見込まれるビジネスイベントなどの総称です。
Yelp (イェルプ)
Yelp(イェルプ)はアメリカ発のローカルビジネスのクチコミサイトです。日本でクチコミサイトとして有名なのは食べログですが、Yelpはレストラン以外にもショップやサービス店などローカルビジネススポットであればクチコミを投稿することができます。2015年時点で世界30カ国、1億4000万人以上のユーザーが利用しているサービスで、日本でもサービス展開をしています。
Square (スクエア)
Square(スクエア)はiPhoneなどのスマートフォンやiPadなどのタブレットでクレジット決済することができる「モバイル決済サービス」の1つです。Twitterの創業者のひとりであるジャック・ドーシーが創業したことでも注目を集めており、Squareリーダーと呼ばれる機器をモバイル端末に装着するだけですぐに利用できるという手軽さが特徴です。現金を持ち歩く習慣がない外国人観光客へのクレジット決済サービスの提供方法のひとつとして導入が進んでいます。
TripAdvisor (トリップアドバイザー)
TripAdvisor(トリップアドバイザー)は月間3億人以上が利用し、口コミ情報は2億件以上を誇る世界最大の旅行サイトです。外国人観光客の多くはこのサービスを活用して訪問先の観光地や施設、お店を探す傾向にあるため、日本のクチコミサイトでは知名度が低いスポットがトリップアドバイザー上では人気スポットとなるなどの現象も珍しくありません。
voyagin (ボヤジン)
voyagin(ボヤジン)はユーザーが旅行体験を作成して売買できるサービスです。通常のガイドブックには決して載ることがないような現地ならではの旅行体験を味わうことができます。
WeChat (ウィーチャット)
WeChat(ウィーチャット)は主に中国で利用されている無料通話やチャットができるモバイルメッセージングアプリです。中国語では「微信(ウェイシン)」と呼ばれています。
Weibo (ウェイボー)
Weibo(ウェイボー)は主に中国で利用されているマイクロブログサービスです。中国語では「微博」と表記します。
インバウンド専門用語 50音順
アウトバウンド (Outbound)
旅行業界でのアウトバウンド(Outbound)は日本から海外へ出て行く旅行、つまり海外旅行を指します。
医療ツーリズム(メディカルツーリズム) (Medical Tourism)
医療ツーリズム(メディカルツーリズム)は「医療を受ける目的で他の国へ渡航すること」です。健康診断(人間ドッグなど)、美容形成手術、臓器移植、再生医療などの視察や治療を含みます。
インバウンド (Inbound)
旅行業界でのインバウンド(Inbound)は、海外から日本へ入って来る旅行、つまり訪日外国人旅行を指します。
インバウンド市場
訪日外国人による日本国内での消費市場のことです。
インバウンドマーケティング (Inbound marketing)
広義でのインバウンドマーケティングは広告出稿などの頼らずに見込客を顧客化するマーケティング手法のことを意味しています。訪日外国人ビジネスでのインバウンドマーケティングは訪日外国人を集客したり、訪日外国人向けの商品を販売するマーケティング手法のことを指しています。
インフルエンサー (Influencer)
インフルエンサーの語源は影響、感化、権勢、威光などを意味する「influence」で、一言で言えば「世間に大きな影響力を持っている人」を表します。インバウンドにおけるインフルエンサーは「ブロガー」「インスタグラマー」「Youtuber」といった一般人であることが多いという特徴があります。
オプショナルツアー (Optional tour)
オプショナルツアー(Optional tour)は「現地ツアー」とも呼ばれ、旅行先で自由行動時間などに料金を支払って参加する観光やアクティビティなどのツアーのことです。
おもてなし
おもてなしは「もてなし」に「お」をつけて丁寧にした言い方です。元々「もてなす」は「扱う」ことを強調する場合に使う言葉で、それに美化語の「お」をつけて名詞となったものが「おもてなし」という言葉です。インバウンドビジネスにおいての「おもてなし」は2020年の東京オリンピック招致プレゼンの場で滝川クリステルさんがこの言葉を使ったことで「日本人が外国人観光客に対して心のこもった待遇や歓待やサービスをすること」の意味として浸透することとなりました。
神薬
神薬は中国のネットメディアで「日本に行ったら買わねばならない」と紹介された「薬局などで売られている医薬品」のことです。実際には「日本に行ったら買わねばならない12の医薬品」として紹介され、そこで紹介された商品は中国人観光客の必須購入アイテムとなりました。
旧正月
旧正月は現在の日本で採用されている暦である「グレゴリオ暦(太陽暦)」の前に採用されていた「太陰暦(太陰太陽暦)」と呼ばれる旧暦のお正月のことです。旧暦は月の満ち欠けを基準とした暦となるため、旧正月の日は毎年変わるという特徴があります。
銀聯(ぎんれん)カード
銀聯(ぎんれん)カードとは2002年にそれまで中国国内に80強あった金融機関が共同で設立した「銀聯」から発行されるカードのことです。これにより金融機関間の決済システムやルールが統一されたことで中国国内で一気に利用者が増えました。また、銀聯カードの多くはデビットカードです。
クールジャパン (Cool Japan)
本来クールジャパンは、ファッションやアニメ、ゲームなどの日本育ちのポップカルチャー(大衆文化)が海外でも人気を得ている現象を指す言葉です。しかし、近年では日本政府の国策として「クールジャパン戦略」が打ち出されたこともあり、日本のコンテンツ産業や伝統文化などを海外に売り込む活動を指す用語でもあります。
ゴールデンルート
ゴールデンルートはメジャーで人気のある観光スポットを周る旅行ルートのことです。日本旅行のゴールデンルートは成田空港から入国し、東京周辺の観光をした後に箱根、富士山、名古屋などを経由して関西を観光し、関西国際空港から帰国するというルートを指します。(関西国際空港から入国して成田空港から帰国するルートも同様です)
春節
春節は中国の旧暦の正月のことです。古代においては元旦と称されていましたが、現在では新暦の1月1日を元旦、旧暦の正月初一を春節とされています。
昇龍道 (Shoryudo)
昇龍道は観光庁が進める広域観光周遊ルート形成促進事業において認定されたルートの1つです。三重県、静岡県、愛知県、滋賀県、岐阜県、長野県、福井県、石川県、富山県を南から北へと縦断する観光ルートで、それが天に昇る龍のように見えることから昇龍道(別名:ドラゴンルート)と呼ばれています。
スポーツツーリズム (Sports Tourism)
スポーツツーリズムは「プロスポーツの観戦やスポーツ大会への参加を目的で他の国へ渡航すること」です。また、スポーツを通した交流やビジネス目的で在住している外国人が主体的にスポーツに親しむことのできる環境整備作りなど観光だけでなく地域貢献の役割としても注目が集まっています。
ソーシャルバイヤー (Social buyer)
ソーシャルバイヤーは日本に住みながら日本製品を仕入れ中国本土にいる中国人に販売している人たちのことです。留学生や主婦など個人でも手軽にできるビジネスということもあり正確な数字を掴むことはできませんが、日本国内に20万人以上のソーシャルバイヤーがいると言われています。
着地型観光
着地型観光は観光客の受け入れ先が地元ならではのプログラムを企画し、参加者が現地集合、現地解散する観光の形態のことです。
日本政府観光局(JNTO) (Japan National Tourism Organization)
日本政府観光局(JNTO)は、海外からの訪日旅行者の誘致活動を行う独立行政法人の日本政府観光局のことです。
爆買い
爆買いは一度に大量に商品を購入することを表す俗語です。メディアの影響もあり、現在は主に中国人観光客が商品を大量することを表現する際に用いられています。また、爆買いは2015年の流行語大賞の年間大賞に選出されました。
ハラール(ハラル) (Halāl)
ハラール(ハラル)はイスラム法において「許されたもの」のことです。食品だけでなく製品、サービスなど、日々の生活すべてにおいて影響が及びます。もっとも有名なのは豚肉やアルコールの禁止で、その他にもイスラムの方式に従って屠畜されなかった動物の食肉やそれらを利用した調味料や化粧品なども禁止対象となります。しかし、それらの解釈は宗派、国および地域、個人によって異なるため一概に定義することができないのが現状です。
ハラーム(ハラム) (Ḥarām)
ハラーム(ハラム)はイスラム法において「許されないもの」のことです。豚肉やアルコールなど食したり利用したりすることが禁止されているものを指します。近年では非ハラール(ハラル)やノンハラール(ハラル)と呼ばれることもあります。
ビジット・ジャパン・キャンペーン (Visit Japan Campaign)
ビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)は国土交通省が中心となって行っている、外国人旅行者の訪日促進活動です。
美ンバウンド
美ンバウンドはリクルートホールディングスが提唱する2016年のトレンドキーワードの1つで、美容を楽しむ、インバウンドを略して美ンバウンドと呼びます。近年個人旅行化が進んでいる影響の後押しもあり、日本の美容サービスに対する注目が高まっています。
ファムトリップ (Fam trip)
ファムトリップ(Familialization Tripの略)は観光地などの観光客拡大を目的に有識者に現地視察をしてもらうツアーのことです。インバウンドにおけるファムトリップは海外のブロガーやメディア関係者を招待し、現地視察と情報発信をしてもらう形が一般的です。
ベジタリアン (Vegetarian)
ベジタリアン(Vegetarian)は主に肉や魚を食べずに穀物、野菜、豆類などの植物性食品を中心とした食生活をする人たちを指します。現在ではベジタリアンの中でもヴィーガン(純粋菜食)、ラクト・ベジタリアン(乳菜食) 、 ラクト・オボ・ベジタリアン(乳卵菜食)などの分類があり、さらにダイエタリー・ヴィーガン、フルータリアンなど、分類の細分化が進んでいます。
民泊
民泊は広義では民家に泊まることの総称です。かつでは無償で民家に泊まることのイメージが強かったですが、現在ではAirbnbの世界的な普及の影響もあり、旅行者を有償で民家に泊めることを指します。近年の訪日外国人の急増に伴い宿泊施設不足が深刻化しているため、日本政府は民泊を活用した宿泊施設不足解消に乗り出そうとしています。
ムスリム (Muslim)
ムスリムはアラビア語で「(神に)帰依する者」という意味で、イスラム教徒のことです。
免税店
免税店は訪日外国人観光客に対して、商品にかかる税金(消費税や酒税、輸入品の関税など)を免除して販売する小売店のことです。なお、「duty-free」は関税が無税であり、「tax-free」は消費税などの付加価値税が無税であることを意味しますが、日本語ではどちらも免税として混同表現されていることが多いです。免税販売を行うには所轄税務署に許可申請をし、国税庁から許可を得る必要があります。
ラマダン(ラマダーン) (Ramazan)
ラマダン(ラマダーン)はヒジュラ暦(イスラム暦とも呼ばれる)の第9月のことです。イスラム教徒はこのラマダンの期間中、この月の日の出から日没までの間に断食をします。
ランドオペレーター (Land operator)
ランドオペレーターは旅行者の宿泊施設や観光地、現地の交通手段など往復航空券以外の手配を行う会社のことです。
まとめ
今回はインバウンドビジネスを進めて行く上で抑えておきたい用語をまとめてみました。
これらの用語を抑えておけば商談の場でもスムーズに話を進めることができるはずです。
すべて覚える必要はありませんが、気になった用語は抑えておきましょう!
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