PR・接客・リピーターやクチコミ客の獲得方法まで! インバウンド集客のポイントまとめ

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こんにちは。イロドリの福島(@maxafuku)です。

突然ですが、クイズです!

2016年の訪日外国人数は何人だったでしょうか?

正解は……

2400万人です!

「2020年までに2000万人突破!」と日本政府が掲げていた目標ですが、なんと4年も前倒しで達成したことになります。

では、もう1問。

この結果を受けて日本政府は目標を引き上げました。一体どれくらい引き上げたでしょう?

正解は……

2020年に4000万人2030年に6000万人です!

壮大な数字ですね。

ただ、この目標が本当に達成できるのかどうかは誰にも分かりません。

それは政府や私たち民間企業・団体の努力次第だと言えるでしょう。

ただ、つい数年前までは「本当に2000万人なんて行けるのかな……?」という空気だったことも事実です。

それがアッサリと2000万人を突破したことを考えると、この先の目標も十分に実現できると私たちは確信しています。

さて、この目標を達成することを前提に考えると、あと15年も経たない内に今の2倍以上の外国人観光客が日本を訪れることになります。

それは一体何を意味しているのでしょうか?

●都心部にはいっぱい観光客来てるみたいだけどウチは郊外だから関係ないでしょ?
●何とか海外のお客さんを呼び込みたいけど立地がなぁ……。
●この辺は田舎でなんもないからねー。さすがにここに観光客は来ないだろうなぁ。

と、思っているあなたのもとに、あるとき突然、海外のお客さんが訪れてくるかもしれないということです。

その瞬間を「新規市場開拓のチャンス!」とポジティブに捉えるのか、「言葉も通じないし、面倒くさいなぁ……」とネガティブに捉えるのかはあなた次第です。

しかし、すでに日本の人口減少も始まり、これから年々国内の市場は縮小していくことがほぼ決定的です。

つまり、今後はよりグローバルな視点での経営が求められる時代になるということでもあります。

そこで今回は、その機会を「チャンスに変えたい」と思われている方のために、「インバウンド集客のために大切な3つのポイント」をご紹介したいと思います。

はじめに知っておいて欲しい3つのこと

さて、具体的なポイントを入る前に「これからインバウンド集客に取り組むから分からないことが多いんだよなぁ」という方のために、はじめに知っておいて欲しい3つのことをご紹介したいと思います。

先に実際の集客ノウハウをお読みになりたい方はこちらをクリックしてください。

1. あなたのお店やサービスは「時間のない観光客」に選ばれますか?

まず理解しておきたいのが「観光客の時間の少なさ」です。

観光庁の発表によれば2016年の平均宿泊数の最短は韓国で3.3日、最長はフランスで14.7日となっています。

「14日もあるの!? それだけあれば時間もたっぷりあるんじゃない?」と思った方もいるかもしれません。

たしかに欧米人の旅行スタイルであれば比較的時間にゆとりはありますが、彼らは「長い日数をかけていろんなスポットを巡っている」ということを忘れてはいけません。

1つの地域に滞在する時間がたっぷりあるかと言えば、必ずしもそんなことはないのです。

つまり、限られた時間の中であなたのお店やサービスを選んでもらう必要があるということです。

その視点から行くと、あなたが以下のような質問にハッキリと答えられなくてはいけません。

●あなたのお店は時間を使ってでも行きたい“何か”がありますか?
●あなたのサービスはちょっとしたスキマ時間に楽しめるものですか?

弊社にインバウンド集客のご相談をいただく中でも、「旅行者さんに喜んで欲しいのでアレもコレも体験できるサービスを考えてるんです! すっごくお得じゃないですか!?」と熱っぽく語ってくださる方がいらっしゃいます。

そこで、「これって所要時間はどれくらいですか?」と聞くと「4時間です!」という答えが返ってくることもしばしばです。

もちろん体験できる内容は素晴らしいですし、「おもてなししたい!」という想いは素晴らしいのですが、その「4時間」がお客さんにとってプラスなのか? それともマイナスになり得るのか? を考えることはとても大切です。

観光客にとっての4時間は、かなり貴重な時間だからです。

まずは「お客さんが求めているモノが何なのか?」を理解した上で、「自分たちが提供できる価値は何なのか?」を考えてみてください。

2. あなたのお客さんはどんな人ですか?

続いてはターゲット設定についてです。

「インバウンド」と一言で言っても、国や宗教、性別などによって求めているものや活用している情報源も異なります。

「いろんな人に来てもらって楽しんで欲しいから、できる限りの言語を対応する」という考え自体は素晴らしいことですが、そこに多大なコストをかけても一番大事な集客ができなければ意味がありません。

そこでまずはデータを把握した上で、

1. 今その地域を訪れているのはどんな人なのか?
2. これから訪問者が増える可能性があるのはどんな人なのか?

を考えていきましょう。

ただし、データを把握しただけでは不十分です。

大切なのは「あなたが呼びたい人はどんな人なのか?」をあなた自身に深く問いかけながら、ハッキリとさせることです。

その結果、今重視すべきターゲットが日本人だと分かったとしても、それはそれで重要な気づきです。

一番良くないのは「誰がターゲットなのかも分からない」という状態だということを忘れてはいけません。

3. 狙うは“SNSで旅マエ”? それとも“地上戦で旅ナカ”?

こちらの資料はアジアや欧米豪の訪日客が「日本へ着いてから決めたもの」について答えたアンケート結果です。

出典:(株)日本政策投資銀行・(公財)日本交通公社「DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年版)」より

これを見ると次の2つのことが分かります。

1. 訪日後に食事や買物場所、観光スポットなどを決めている人も多い
2. それと同じくらい訪日前にすべて決めている人も多い

ということです。

つまり、

●旅マエの訪日客にアピールして旅行スケジュールに組み込んでもらう
●旅ナカの訪日客にアピールしてお店に来てもらう

のいずれか(できれば両方)が重要になってきます。

とくに旅マエに関してはSNSを中心としたプロモーション戦略を立てることが大切です。

なぜなら今の時代は「SNSで話題な商品やサービス、スポット」が優先的に旅行スケジュールに入っていく傾向にあるためです。

また、旅ナカの訪日客に狙いを定める場合は、「どうやってその人達にリーチするのか」「どうやってあなたの所まで来てもらうのか」を考えましょう。

以上のことを踏まえた上で、ここから紹介する「インバウンド集客のポイント」を実践してみてください。

インバウンド集客のポイント「プロモーション編」

トリップアドバイザーに店舗情報を登録する

トリップアドバイザーは世界最大の旅行系クチコミサイトです。

その規模はというと、ユーザーは世界49ヶ国におり、月間の平均利用者数は3億9,000万人以上となっています。

トリップアドバイザーにお店の情報があるかないか、そしてトリップアドバイザー上で写真やレビューが掲載されているかどうかはインバウンド集客においてとても大切です。

トリップアドバイザー側の審査結果次第では掲載できないこともありますが、お店の掲載は無料で、誰でも掲載申請をすることができるため、店舗情報が掲載されていない方は「誰でも無料でできる!あなたのお店をトリップアドバイザーに掲載する方法」を参考にして申請してみましょう。

中国のクチコミサイトに店舗情報を登録する

中国は13億人以上の人口を最大限に活かした巨大ガラパゴス市場です。

そのため、SNSやアプリなど、基本的に中国独自のサービスが普及しています。

これは旅行系クチコミサイトも例外ではありません。

中国では複数の旅行系クチコミサイトがありますが、これらのサイトのお店の情報が掲載されているかどうかだけでも集客には大きな違いが出てきます。

たとえば、日本でも知名度の高いCtripをはじめ、大衆点評QunarMafengwoQyerといったサイトにお店情報を登録しておくだけでも中国人観光客へのリーチが期待できるでしょう。

Facebookページを作る

中国を除けば、「SNSと言えばFacebook」という国が多いのが現状です。

だからこそ、無料で作れるFacebookページは作成しておくことをオススメします。

Facebookページを作成する基本的なメリットは「外国人観光客の集客にFacebookページが役立つ3つの理由」にまとめていますので参考にしてみてください。

なお、Facebookページを活用して本格的なインバウンド集客をするのであれば、Facebookページを「日本人のお客さん用」と「海外のお客さん用」とで2つに分けるという方法も検討したいところです。
※最近は投稿ごとに言語を指定して表示させるユーザーを限定できる機能もあるので、それを活用するという方法もあります。

また、Instagram広告を活用する場合もFacebookページを持っていないと広告が打てないようになっているため、Instagramを使った集客方法を考えている方もFacebookページを作っておきましょう。

FacebookやInstagramの広告を使う

これはとくに旅ナカの訪日客に対してPRするときに効果を発揮する方法です。

なぜならFacebookやInstagram広告は「今お店の近くを旅行している人」といったターゲティングができるからです。

その機能を活用して広告予算を無駄遣いせずに最大限活用しましょう。

もちろん旅マエを狙ってターゲット国の人に広告を打っても良いのですが、「日本へ来る気がない・来る予定がない人たち」にも広告を露出してしまうことになるため、どうしても費用対効果が落ちてしまいます。

目的がブランド認知であればそれでも良いのですが、確実に集客に繋げたいのであればターゲットはできるだけ細かく絞りましょう。

インフルエンサー(KOL)マーケティング

世界を見渡しても、日本ほどマスメディアへの信用度が高い国はありません。

むしろ海外では「メディアは何かしらの意図があって、自分にこういうメッセージを投げかけてきているはずだ」と、懐疑的な目で見るのが普通です。

そこで影響力を持つのがSNSやブログを中心に活躍する「インフルエンサー(またはKOL)」と呼ばれる人たちです。

【シュさんに学ぶ台湾シリーズ第3弾】台湾人にとってのインフルエンサー(KOL)の重要性とは」では、なぜ台湾でインフルエンサーがそれほど影響力を持っているのか? について解説していますので参考にしてみてください。

最近ではインバウンド業界だけに限らず、インフルエンサーとタイアップしたマーケティング手法は定番となってきました。

ただし、事前のリサーチや企画にかける時間が不十分だった影響で、期待した効果が得られなかった事例も目立ちます。

たとえば、

●インフルエンサーのミスマッチ
●誘致させるための施策の仕込み不足
●受け入れ体制が整っていないことでも満足度低下

などが原因として挙げられます。

実施する際はかならず専門企業に依頼をして、リサーチや企画を入念に行った上で実施するようにしましょう。

多言語対応サイトを作る

自社のウェブサイトからの集客を考えているのであれば、多言語対応サイトを制作することもひとつの方法です。

海外のお客さんがお店の名前やメニュー名を検索したときに、公式サイトを見てもらえれば、メールでの問い合わせやSNSアカウントのフォロー、お店への正しいアクセスなどの情報を伝えることができます。

ただし、こちらも闇雲にウェブサイトを作ることは避けましょう。

ウェブサイトを作成する前に、最低でも次の2つの質問にハッキリ答えられる必要があります。

1. ターゲットは明確ですか?
2. ウェブサイト作成後のプランはありますか?

よくあるのが、この2つをしっかり決めずにウェブサイトを作ってしまった結果、「アクセスも集められなければ更新費用もなくなってしまった……」というケースです。

たしかに公式サイトは重要ですが、目的がボンヤリしているとせっかくお金をかけても効果は限られてしまいます。

これも専門企業に依頼をして、リサーチや企画段階からアドバイスを受けるようにしてください。

ガイドブックに広告を出す

今はスマホを使って情報収集する人が増えたとは言え、ガイドブックもまだまだ旅行をサポートするための有効なツールです。

とくに旅マエの予習ではガイドブックを見ながら大まかなスポットや旅のハウツーを把握して、詳細はスマホやPCで調べるといった行動が一般的です。

また、欧米豪の観光客は「ロンリープラネット(Lonely Planet)」というガイドブックを使って旅をする人もたくさんいます。

各ガイドブックは有料広告プランが提供されているケースがほとんどなので(一部広告なしのガイドブックもあります)、ターゲットに合わせて出稿を検討してみましょう。

ただし、ひとつ大切なことがあります。

それは「必ず広告効果が分かるようにする」ということです。

たとえば情報を掲載するだけでなく、クーポンを付けて媒体ごとの番号を付けておくなど、「どの媒体からどんな人が何人来たのか?」を正確に把握できるようにしましょう。

それによって他媒体とのコストパフォーマンスの比較ができるため、よりムダな広告費を使わずに済むからです。

フリーペーパーに広告を出す

冒頭でも紹介した通り、日本に着いてからレストランや買い物スポットを決めている人は2割〜4割くらいいます。

つまり、彼らにとって現地で手に入れられるフリーペーパーはひとつの貴重な情報源ということです。

あなたの地域にどんな訪日外国人観光客向けのフリーペーパーがあるのかを調べ、出稿を検討してみましょう。

その際もガイドブックと同様で、効果測定ができるような仕組みを作っておきましょう。

店頭POPを工夫する

「お店の前を海外の観光客が歩いているのに、なかなか店の中まで入ってきてもらえない……」

という人は、店頭POPを工夫するだけで集客に結び付けられるかもしれません。

大切なのは「ターゲットの意識に入り込むこと」です。

たとえば台湾人をターゲットにするのであれば、「台湾人旅行客が思わず買いたくなる、販促広告と店頭POPの作り方」が参考になるはずです。

台湾人が好む企画やフレーズ、色やデザインなどを抑えることで、彼らの目を引くことができる可能性が高まります。

このようにターゲットそれぞれの価値観や慣習を知ることで集客効果は大きく変わってくるということを覚えておきましょう。

チラシを配布する(近隣のホテルや旅館、ゲストハウスなど)

日本旅行中の情報収集の方法として見逃せないのが滞在している宿泊施設で働くスタッフさんの情報です。

私たち日本人も旅行先のホテルや旅館でオススメのお店やスポットを聞くことってよくありますよね。

近隣のホテルや旅館、ゲストハウスなどはすべてチェックし、チラシを置いてもらえないか聞いてみましょう。

ここでも単にお店の情報を書いただけのチラシではなく、限定クーポンを付けるなど効果測定できるような工夫をしたいところです。

また、外国語メニューや外国語対応スタッフがいる場合はその旨もしっかり記載し、宿泊施設のスタッフさんにも伝えておきましょう。

スタッフさんとしても「あのお店なら紹介してもちゃんと対応してくれる」と思えるようなお店でないと安心して紹介することができません。

「自分のお店に来てほしい!」という想いだけでなく、「自分のお店に来てもらえばストレスを感じることなく過ごしてもらえる」という環境を作り、それをチラシにメッセージとして載せていきましょう。

外国語メニューを店頭に貼る or 置く

数年前と比べると外国語メニューを用意するお店も増えてきました。

実は外国語メニューは接客だけでなくPRツールとしても大いに活用できるのですが、意外と取り入れていないお店が多いのも事実です。

その方法とは「店頭に外国語メニューを貼る or 置く」というものです。

たとえば海外旅行先で街を歩いていたら、店の前に置かれた日本語メニューが目に入ってきたらどうでしょう?

行く・行かないに関わらず、とりあえず見てしまいますよね。

そして、「あぁ、ここは日本語メニューがあるのか。じゃあ、現地の言葉が話せなくても安心だな」と思うでしょう。

それと同様に、外国語メニューを店頭に貼り出すことは海外のお客さんに対するメッセージとなります。

せっかく外国語メニューを作ったのであれば、ぜひPRツールとしても役立てましょう。

ムスリム対応やベジタリアン対応の情報を開示する

近年は訪日観光客数の増加に伴い、ムスリム(イスラム教徒)やベジタリアンの人たちも増えてきました。

「そうなのか! じゃあ、ウチも早速対応を……」

と思われたかもしれませんが、少しだけお待ちください。

実はムスリムもベジタリアンも中途半端な知識だけではじめてしまうと、相手にたいへん失礼なことをしてしまったり、コストがかかりすぎて経営を圧迫する可能性もあります。

なぜならムスリムもベジタリアンも「人によって戒律や思想、解釈が異なるから」です。

もっとも厳しい戒律の人たちに合わせようとすると、たとえば厨房を分けるなどしてハラル認証を取ることが求められます。

これは正直なことを言うと、「ちょっとウチもやってみようかな」くらいでは実現は難しいと言わざるを得ません。

ムスリムについての細かい説明は「マレーシアで2年半暮らした私がムスリム対応を阪神ファンに例えてわかりやすく解説してみた」をお読みください。
※ベジタリアンについての解説記事は近々アップする予定です。

では、お店ができることは何なのか? と言いますと、次の2点になります。

1. ムスリムやベジタリアンに対する知識・理解を深めること
2. お店としてできること、できないことを開示すること

「当店ができることはコチラになります。OKかNGかご判断ください」という体制を整えることが大切なんですね。

それをHPや店頭POPなどで明記しておけば、彼らに自分たちで判断してもらうことができます。

もしお店に来てもらえなかったとしても、お互い無用なトラブルを避けられますし、「自分たちの立場を考えてくれているんだ」という好意的な印象も持ってもらえるでしょう。

店頭に食品サンプルを設置する

「メニューを見てもどんな料理なのか想像できない……」

これは私たち日本人でもよくあることです。

それが海外のお客さんなら、なおさらですよね。

食品サンプルはそんな課題を解決してくれる最適なツールです。

実際に大阪の街でも、食品サンプルを眺めながら会話をしていいる外国人観光客の姿をよく見かけます。

もちろんお店によって設置できる・できないがありますが、もし設置できるようであればインバウンド集客で有利になるはずです。

クレジット決済対応シールを店頭に貼る

海外旅行経験が豊富な人は分かると思いますが、日本は世界的に見ても決済が不便な国です。

なぜなら現金決済が主流だからです。

現金を持ち歩いていても安全、ニセ札を使われる心配もない、といった日本の治安の良さがここへ来て裏目に出ています。

商業施設やコンビニ、スーパーなどではクレジットカードが使えるようになっていますが、まだまだ個店は「現金のみ」というお店が多いのが実情です。

ところが海外の人たちは現金を大量に持ち歩く習慣がない人も多いため、「せっかく買いたい物や食べたい物があるのに現金不足で買えなかった!」ということも少なくありません。

これはビジネス的に見ると大きな機会損失となっている可能性があります。

クレジット決済システムを導入していない理由としては、

・導入コストが高い
・手数料が高い
・キャッシュフローが悪くなる

といった理由が多いと思います。
(他にもオペレーションへの影響などもあるかと思いますが)

しかし、近年では「【決定版】スマホを使ったクレジット決済サービス3選」でも紹介したように、スマホやタブレットを使ったクレジット決済サービスが増えてきています。

また、これらのサービスは導入コストもほぼ不要で、手数料も安く、振込サイクルも早いため、現金商売に近い感覚で利用することができます。

それによって購買率(または注文率)や客単価をアップさせることができるのであれば、導入メリットが感じられる方も多いはずです。

旅行会社へ営業をかける(団体客を獲得したい場合)

旅行スタイルは団体旅行から個人旅行へシフトしつつありますが、それでも団体旅行客が一定数いることも事実です。

お店が観光スポットの近くにあり、かつ大箱であれば、団体客の集客にも力を入れたいですよね。

団体旅行客を獲得するためのプロモーションは、個人旅行のそれと比べて1つだけ大きく異ることがあります。

それは、「アプローチする対象が外国人観光客ではなく、旅行会社になること」です。

基本的に団体旅行は、現地(海外)の旅行会社が注文を受けて、日本の旅行会社にプラン作成からお店などの手配、当日のツアーガイドまでを依頼するケースがほとんどです。

つまり、お店などの手配をしている日本の旅行会社から「選ばれること」が大切です。

そのためには、彼らの業務を深く知り、求めている情報や環境をこちらから積極的に提供することが必要になります。

詳細については「旅行会社が明かす飲食店が旅行会社へ営業する時に必要な4つのこと」を参考にしてください。

インバウンド集客のポイント「接客編」

外国語メニューを用意する

「インバウンドの接客 = 英語や中国語が話せなければいけない」と考えられている方も多いですが、実際はそんなことはありません。

それよりも大切なのは「言葉が話せなくても接客ができる体制を作ること」です。

そのためには外国語メニューを用意することは必須でしょう。

注文はメニューに任せ、コミュニケーションはもっと別の場所で力を入れましょう。

「どこから来たんですか?」「美味しいですか?」「この後はどこへ行くんですか?」といった何気ない会話こそ、観光客にとっては想い出に残るものです。

また、外国語メニューを作る際は「見やすくて注文しやすい飲食店の外国語メニュー作成の6つのポイント」を参考に、必ず外国人目線で作成するようにしましょう。

料理や商品、サービスやお店の歴史の説明資料を用意する

見知らぬ土地で入ったレストランで料理を注文したら、よく分からない食材が出てきた……。

こんな経験をしたことがある人も多いと思います。

「得体の知れないもの」を食べるのってやっぱり怖いですよね。

特に海外の人たちにとって、異国である日本の料理は食材ひとつ取っても何なのか分からないことも珍しくありません。

そこで料理の説明が書かれた紙があれば、料理を深く理解した上で食べてもらうことができます。

この説明があれば「美味しい!」と思ってもらえたかもしれないのに、「得体の知れないもの」として食べたから美味しさが分からなかったというケースも多々あるのです。

また、他にも料理や商品、サービスやお店の「歴史」を伝えるのもポイントです。

たとえば「食べ方」ひとつ取っても、「なぜその食べ方をするのか?」を伝えてあげましょう。

お店の歴史も伝われば、あなたが商品やサービスを通して相手に伝えたい「価値」もしっかり伝えることができるようになるでしょう。

クレジットカード決済に対応する

先ほども紹介した通り、インバウンド集客に力を入れるのであればクレジット決済システムの導入は必須です。

【決定版】スマホを使ったクレジット決済サービス3選」を参考に、あなたに合った決済システムを選んでみてください。

WeChat Payに対応する

ビジネスの規模によりますが、中国人観光客をメインターゲットにする場合はWeChat Payの導入も検討したいところです。

WeChat(微信)は日本で言うLINEのようなメッセージングアプリなのですが、WeChatを通して送金ができるWechat Pay(微信支付)という機能も持ち合わせています。

この送金機能は「人→店」の支払いでも使えますし、「人→人」といった個人送金としても利用できます。

それもあって中国では「LINEより多機能!? 中国発のアプリWeChat(微信)とは?」でも紹介したように、「お年玉をWeChat Pay」で渡すというのが一般的になっています。

また、ある在日中国人に話を聞くと、「家族のグループチャットがあり、そこでは毎日のように誰かが「紅包」というくじ引き機能を使ってお金を送って遊んでますよ(笑) 中国人はこういう遊びが大好きなんです」と教えてくれました。

それだけ普及しているWeChat Payは、今や中国での生活には欠かせない決済方法となっています。

お店だけでなく、屋台でもWeChat Payで支払えるのが当たりまえ。

お客さんは現金やカードを持ち歩いたり、取り出す必要がなく、お店側もニセ札を使用されたり、盗難に合う心配もないという双方メリットが大きいのです。

それだけ馴染んだ支払方法が日本でも使えたら、彼らにとってプラスになることは間違いありません。

また、この効果は観光客だけでなく、日本に中長期滞在している65万人以上とも言われる中国人の方々にとってもプラスになります。

WeChat Payは各地に代理店がおり、導入費用やランニングコストにも若干のバラつきがあるため、興味のある方は各社に問い合わせてみてください。

インバウンド集客のポイント「リピーター客・クチコミ客の獲得編」

友逹になってしまう

お店の規模や方針にもよりますが、リピーター客やクチコミ客を獲得する一番の方法は意外と「友逹になってしまうこと」だったりします。

FacebookやLINE、WeChatなど、その国やその人ごとに利用しているサービスを通して友逹になってみましょう。

また、「個人アカウントで友逹になるのはちょっと抵抗が……」という方でも大丈夫です。

たとえばお店の公式SNSアカウント(Facebookページなど)を作成します。

そして「いいね! してくれたら◯%OFF」のような仕掛けを作っておき、アカウントをフォローしてもらいます。

接客を通して仲良くなっておけば、後日SNSアカウントでの投稿に何かしらリアクションをしてくれる可能性が高まるので、コメント欄で友逹のようなコミュニケーションを楽しめるようになります。

もしかしたら、その人が投稿をシェアしてくれたり、日本に来る友逹にお店のことを伝えてくれるかもしれません。

「インバウンド集客」と聞くと身構えてしまう人が多いのですが、基本的には人と人とのコミュニケーションです。

言語の違いはあれど、気持ちのこもった接客はきっと海外のお客さんにも伝わるはずですよ。

Wi-Fi環境を整える

数年前に比べると日本のWi-Fi環境も大きく改善されてきました。

また、最近ではSIMカードを購入する人も増えているため、「そもそもWi-Fiがなくても困らない」というケースも増えています。

とは言え、Wi-Fiに接続するためにアカウント登録や手続きが必要だったりと、「繋がるけど手間がかかる」というWi-Fiが多いのも事実です。

海外ではメニューにWi-Fiの接続情報が書いていたり、店員さんに聞くとパスワードを教えてもらえて気軽にWi-Fiに接続できるような方法が一般的です。

ただし、不特定多数の人が同じネットワークに接続できるようにすることは、セキュリティ面でのリスクもあります。

専門業者に相談をして、メリットとデメリット(リスク)を把握した上で、どんな環境を作るべきか考えてみてください。

クチコミ投稿を促すカードを作る

プロモーション編でお伝えしたとおり、トリップアドバイザーのような旅行系クチコミサイトにユーザーレビューが投稿されているかどうかはとても大切です。

トリップアドバイザーのデータによると「ほぼ毎回トリップアドバイザーの口コミを確認して旅行先に向かう」と答えた人は81%、「口コミが投稿されていない施設には行かない」と答えた人が53%もいたそうです。

それだけクチコミは集客に影響します。

私たちも海外へ行ったときに日本人による良いクチコミが入っていたら「おっ、ここなら良いんじゃない?」と思いますよね?

それと同じことです。

ただ、SNSへの投稿と違ってクチコミの投稿はハードルが上がります。

なぜなら「ある程度ちゃんとした文章を書くから」です。

つまり、クチコミはSNSと比べて帰国後に投稿するケースが多くなるということです。

「1週間の旅行から帰国して、クチコミを書こうと思ったらお店の名前を忘れちゃった……。」

ということもあり得るんですね。

だからこそ、海外のお客さんにはショップカード兼クチコミ投稿を促すカードを渡したいものです。

こういったカードがあるだけでクチコミ獲得率を上げることができますよ。

SNSへの投稿を促すパネルを作る


旅行中はテンションも上がり、「自慢したい!」という欲求も高まっているので、SNSへ投稿してもらう確率は高いと言えます。

ですが、せっかく投稿してもらうのであれば、ちゃんとお店の宣伝にもなるような仕掛けを用意しましょう。

たとえば写真のようなパネルを用意しておけば、お店の情報付きで投稿してもらえる可能性がアップします。

また、積極的に「写真とりましょうか?」と声をかけるなどのアプローチも忘れずに。

写真映え、動画映えするメニューを作る

今では「フォトジェニック」「インスタジェニック」といった言葉が定着してきました。

つまり、「InstagramなどのSNSにアップしたら“いいね!”をたくさんもらえる写真映えする商品やスポット」が求められているのです。

たとえば大阪にある「JTRRD cafe」というお店は、日本人女性を中心に大人気なのですが、その人気の秘密はまさに「インスタ映え」なのです。

こちらのお店の人気メニューのひとつはこちらの「Beauty Smoothie」というスムージーです。

JTRRD_Mさん(@jtrrd)がシェアした投稿

しかも面白いのが、このスムージーにはメニューがありません。

好きな色を伝えると、その色をベースにしたオリジナルスムージーを作ってもらえるのです。

インスタ映えするオリジナルスムージー。

Instagramでシェアしたくなる要素が満載ですね!

そして写真だけでなく「動画」も意識しましょう。

最近はInstagramを中心に、動画を投稿する人が増えています。

そして、その流れを上手く抑えているのが京都にある「ASSEMBLAGES KAKIMOTO(アッサンブラージュ・カキモト)」というお店です。

こちらのお店の人気メニューのひとつはこちらです。

ぜひ動画を再生してみてください。

Camelliaさん(@386ne11)がシェアした投稿

どうでしょうか? 思わず「おぉ〜」と声を挙げた方も多いのではないかと思います。

昔は“食”と言えば、「見て楽しむ、食べて楽しむ」でした。

今はさらに「撮って(シェアして)楽しむ」が加わっています。

また、メニュー以外でも発想次第でいろんな戦略が考えられます。

たとえば韓国のソウルにある「ZAPANGI」というカフェを見てみましょう。

これはまず、動画で見ていただきましょう。

自動販売機へ向かう1人の女性。

飲み物を買うのかと思いきや……?

実はこれがお店の扉だったんですね。

自動販売機のピンク色もそうですが、これは女子ウケ間違いないですよね。

ちなみに以下の動画でお店の中の様子も見ることができますよ。

また、#zapangiのハッシュタグを見ると、たくさんの人たちの投稿を見ることができます。

日本人女性の投稿も多いですね〜。

これから新店舗や新メニューを作られる方は、ぜひ「写真映え」や「動画映え」という視点を取り入れてみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
インバウンド集客において、たくさんの情報がありますが、まずやるべきことをコンパクトにまとめてみました。
これだけでも出来ること、やるべきことがたくさんあるということがおわかり頂けたかと思います。

ぜひ今回のまとめを活用してください!

そしてインバウンド集客において大切なことは「行き当たりばったりで手当たり次第に施策を実施すること」ではなく、「しっかりと計画を立てたうえで施策を実施し、結果を検証し、改善をし続けていくこと」です。

もちろんトレンドなどをいち早く取り入れて実行することも大事ですが、それもしっかりとした計画があってこそであると私たちは考えています。

弊社ではインバウンド集客の計画作りから施策に実施、検証などトータルにサポートしておりますのでお気軽にお問い合わせください。

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